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2005年5月11日 (水)

ぼくは女好きです!

tirasi どうしても復刊第1号の『薔薇族』が売れないことには、2号、3号と出し続けられないと、こんなチラシを作成して、200人もの友人知人に送った。
一万円札をポンと入れて、カンパしてくれる友人も何人かいたし、郵便切手で1300円分送ってくれる友人も、かなりの数だった。
書店で買い求めてくれた友人、知人もいたに違いない。多くの友人の友情に、胸があつくなる思いだった。
ところが添えられてきた手紙を読むと、「復刊おめでとう」の言葉のあとに、「ぼくはゲイではないけれど」というただし書きが必ずと言っていいほどつけられている。
そんなこといちいち書かなくてもいいのにと思うけれど、やはりそう書かざるを得ないのだろう。同性愛者だと思われたくないという気持ちの現れが心の奥底にあるから、そういう言葉が出てしまうのでは。
誰もがそんな事を言わなくてもいいような世の中にしなければいけないのだけど、まだまだ人々の心の中に潜在的に同性愛はよくないことだという気持ちがひそんでいるからだろう。
同じことはゲイの人にも言える。寺山修司君が元気な頃、京都大学の大学祭に同性愛をテーマにした講演会があって、ぼくも招かれたことがある。
寺山君は舞台にあがって、最初に言った言葉は「ぼくは女が好きです。」だった。この第一声を聞いたとき、寺山君は完全にゲイだなと確信した。
この人も亡くなられてしまったが、一橋大学の名誉教授だった著名な心理学のM先生、ぼくのゲイに関する著書の出版記念会に出席してくれた。そころがスピーチにあがった壇上の第一声は、寺山君と同じ様に「ぼくは女好きです。」だった。
同性愛は当たり前のことだから、当たり前のことにしたい。ただそれだけのために33年間、叫び続けてきたが、まだまだ世間一般の人たちの意識を変えさせるということは至難の技だ。これは時間をかけて、少しずつ、少しずつ訴えていくしかないのでは。

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