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2005年6月 2日 (木)

背中が凡てを物語る!

teppeibungaku3

  『薔薇族』復刊第1号は、上野のゲイタウンを特集、2号目は新橋、3号目には横浜と足を運んで調べている。

  ぼくも5、6人のゲイバァのマスターにインタビューをして記事を書いてきた。そこで驚いたことは、半数のマスターは写真掲載はごかんべんをということだ。その理由は親、兄弟にゲイバァという仕事を隠しているからだ。仕事だけでなく、ゲイであるということもカミングアウトしていない。

  なかには奥さんがおられるマスターもいて、奥さんがときたま開店前にお店にやってきてお店の掃除をしてくれる。しかし営業時間中に訪れるということはないから、奥さんは普通のバァだと思っているのだろう。

  店内に男のヌード写真を飾っているわけでなし、花を描いた額が飾ってあるのだから、奥さんはなんの疑問ももたない。

  横浜のバァのマスターも、親、兄弟にはゲイだということを打ち明けてはいない。お姉さんは東京に住んでいるので、親しくお付きあいはしているそうだ。

  もう10年以上もお見せをやっているから、若いお客さんの意識は、かなり変わってきていて友人にゲイだということを平気でしゃべっているお客さんが増えてきているようだ。

  中年以上のお客さんには、なんの職業なのかも聞かないし、まして本名をあかさない人がほどんどだ。

  ゲイバァでこんな状態のなのだから、それも大都市のお店で。地方都市や農村地帯に行ったら、オープンにしている人は数少ないだろう。息をひそめて暮らしているに違いない。

「写真を撮らせてください」と言ったら、顔が移ると困るからと、後ろ向きで。ぼくの顔だけが表面を向いているというパターン。

  背中が凡てを物語るということだろうか。

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