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2005年7月13日 (水)

あっちを見て、こっちを見て。

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1957年の3月17号の『週刊読売』が「性の崩壊・実態調査『男の同性愛』」という特集を組んでいる。48年も前の話だ。

「戦後の性道徳の乱倫はいろいろとりざたされてきたが、しかし、どうやら健康な愛情が平和とともによみがえってきていると、われわれはみたい。が、その反面、ここにとりあげたような不健康な愛情が、地下にひろがりつつある。」と同性愛は不健康な愛情とのっけから決めつけている。

同性愛を変態か否か、この問いに対して、

変態と思う 40 変態ではない49

となっているが「他人には知られたくない」というのが圧倒的に多いところからみると異常だという自覚があるためと解釈できる。もっとも、これは今の社会が、これを異常扱いしているからひけめを感じて知られたくないのであるが、変態と思うのも、社会がそう見るから、そう思っているのであろう。

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調査に当たった太田典礼さんは、こんなことを言っている。

「同性愛とくに男性の同性愛の増加は、戦後の性文化の一つの特徴ということもできよう。もちろん信用できる調査もなく、その実数をつかむことはできないが、同性愛に関心をもっている人たちは、みな増えたと言っているし、それを推測するに足る材料も少なくない。」

戦時中は同性愛のことなど関心を持つはずはなく、戦後になって目立ってきたので増えたように思ったのだろう。

ゲイバァの扉を開くのだって、あっちみて、こっちっみて人がいないのを確かめてすーっと扉を開ける。そんな時代は『薔薇族』が創刊される時代になっても、まだまだ続いたに違いない。

世の中あっという間に変わってしまうものもあるが、同性愛の問題は少しずつ、少しずつ、いい方向に向かって変わっているのだろう。

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コメント

最近になってやっと浸透してきた関係ですけど、縄文時代もあったと思います。
古代エジプト人が「今時の若いものは・・」と書いたように。

投稿: くまぞう | 2005年7月14日 (木) 05時42分

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