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2005年9月16日 (金)

廃刊から1年の歳月が。

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  ぼくは毎日「10年日記」を書いている。それが10年があっという間に過ぎ去って、最後の10年目を書き綴っているが、去年の今日(9月16日)こんなことを書いています。

  「午前中、太平印刷に呼びつけられる。社長室に幹部5人が揃っていて、被告席に座ったみたい。印刷代の未払いがかなりの額になっているので、12月号は作れませんと投げ出されてしまった。これからどうなっていくのだろうか」

  11月号にはひとこともやめると書いていないのだから、12月号を最終号にして、33年間も出し続けることができたお礼と、読者に別れの言葉をのべたかったのに、それが果たせないままに終わってしまった。

  昨年の暮れに『薔薇族』を朝日新聞がとりあげてくれた。社会部の風変わりな小泉記者だった。今でもぼくにいい仕事のきっかけを作ってくれたのは朝日新聞だった。ぼくはためらわず小泉記者だけに『薔薇族』廃刊の報を知らせた。小泉記者はすぐさま夕刊に「『薔薇族』廃刊」の記事を書いてくれた。

  その夜の各メディアの取材はすさまじかった。それらの記事を読んだ株式会社メディアソフトの社長さんから電話があり、トントン拍子に話がすすんで、今年の4月に復刊第1号が刊行された。

  美輪明宏さんの友情から、ぼくとのインタビューに応じてくれて、3時間もしゃべりまくってくれた。その対談は6月号と7月号の2度に渡って掲載され、大きな話題を呼んだ。

  早いもので9月16日、復刊第6号の11月号が出来上がった。ぼくとの対談は、10月号に続いて、内藤ルネさんだ。ルネさんのイメージとはほど遠い、びっくりするような今まで語ったことのない話を聞かしてくれた。

  「男街・新宿2丁目」特集での、SMバァ「刀」(とう)のマスターとぼくとの対談は圧巻だ。全身に刺青(いれずみ)を入れているマスターとの刺青談義は、ネットでは読むことはできまい。

  ネットに負けないためには、とことん突っ込んで話を聞くしかないと思う。毎号いろんな人に出会って話を聞き出していく。次はどんな人がぼくの目の前に現れてくるだろうか。楽しみでならない。

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