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2005年11月26日 (土)

『愛の処刑』はやはり三島由紀夫の作品だった!

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  2005年11月4日(金)の東京新聞の夕刊の特ダネ記事だった。「三島十代5作品公表=早熟の天才形成期」の見出しでだ。

  「作家・三島由紀夫(1925~70年)が十代で書いた短編小説5編をはじめ、後年の書簡54通、創作ノート16点など、大量の未発表資料が、新潮社から刊行中の全集で初めて公表されることが分かった。芸術家の内面を掘り下げた短編などに確かな描写力が読みとれ「早熟の天才」の形成期を具体的に物語る貴重な資料だ。
  また、同性愛や切腹を描き、60年に別名で同人誌に発表された小説『愛の処刑』の三島原稿が見つかり、初めて三島作と確定された。(中略)
  「愛の処刑」は三島と親交があった作家で編集者の故中井英夫の関係者から、ノートに書かれた自筆原稿が編集部に寄せられた。中学の男性教師が愛する男子生徒の前で切腹する内容で、三島が書いたのではないかと推測されていた。今回、三島作と断定されたことで、2・26事件をモチーフにした小説『憂国』(61年)や、70年の自決をめぐる研究が進むとみられる。」とある。

  文芸評論家の富岡幸一郎さんの話として、コメントが載っているが、「また『愛の処刑」が三島作と確定されたことで、同じ時期に書かれた『憂国』とあらためて読み比べると面白い」と載っている。

  「読み比べると面白い」とあるが、なにを今さらと思うのは、『薔薇族』1983年12月号(No.131)ですでに「愛の処刑大特集」を組んでいて、奇才、嵐万作さんが「切腹同性愛の変容=三島をめぐる一考察」という論文を書いていて、『愛の処刑』と『憂国』を比較考察して、三島作と断定している。20年も前にだ。

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  『愛の処刑』はそれよりも早く、『薔薇族』No.11の5月号に作品だけは全文公開している。これは昭和48年のことだから、三島が自決して3年後のことだ。前号に『愛の処刑』を載せるという予告をしたら、間違いなく三島のお父さんだと思うが、平岡と名乗って載せないでほしいという電話があった。

  ぼくは『愛の処刑』が乗った『アドニス』の別冊の小雑誌『Aporo』に、三島さんから頼まれてイラスト4枚を書いた三島剛さんから直接聞いているので、文体と名前を神山保と変えていても、三島作だということは間違いないと信じていた。

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  三島さんが同性愛者であることをあんなに隠し切った奥さんは、冥土でどう思っているのだろうか。

  この小説を映画にまでしてしまったぼくを三島さんはきっとよろこんでくれているだろう。時代が変わってきたなという思いでいっぱいだ。

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コメント

個人的な意見ですが。
自分は三島由紀夫を読むと、なぜか石原慎太郎と比べてしまう。世代的には近いのだが、三島由紀夫世代は好きで石原慎太郎世代は大嫌いなのだ。
もしかして、石原慎太郎は戦災孤児で日本の文化というものを教えてくれる親がいなかったのではないだろうか…あまりにも世間知らず(世界というものを相手にしたときに)な気がする。

ま、他人の悪口はここまでにしておいて。『志士』は男性だけでなく、女性でもなれるという、夏川潤香さんには切腹をする覚悟でがんばっていただきたいと思います。

それと、これも私自身の意見ですが、三島由紀夫は完全な同性愛者ではなかったと思います、いま時いう、バイセクシャル的な部分が他の書物からも見て取れます。三島由紀夫の奥さんは自分が愛されていたことも知っていたのではないでしょうか? 隠し切るも何もそんなこと彼女にとってはなんでもなかったはず。彼女も自分が尊敬する女性の一人です。
「凄い」
の一言に尽きます。だってそんなに割腹自殺がしたいなら何も40歳になってしなくたって20代でもできますからね。三島由紀夫は彼女のために本を書いて財産を残したんだと思います。文章を書くというのはそんなたやすいことではありません。

投稿: ボノボ | 2008年4月26日 (土) 01時43分

はじめまして。

私は、早稲田大学3年生の夏川潤香(21歳)です。

現在、社会の問題点をわかりやすく綴ったブログ活動を目指しています。

その最初の話題は『靖国問題』に決めました。

これを12月末までやります。

他にも、起業や創業、株式市場、他国の反日教育などを取り上げていく予定です。

さて、近年のホームページ、特にブログの影響力は、世論を動かす強大なものになっています。

私は、ブログで日本を洗濯していきます。

そして、ブログで日本を変えていきたいのです。

混沌とした今の時代には、社会を変える『志士』が必要だとは思いませんか。

『志士』は男性だけでなく、女性でもなれると思います。

私は女子学生の『志士』になりたいです。

来年、ゼミの皆と、一時的に起業します。

そして、卒業後は、経済産業省で働き、今までと違った女性官僚として、活躍していきたいです。

ブログを読まれた皆さんの感想などが知りたいです。

コメント、もしくはメールを頂けたら嬉しいです。

ここまでお読み頂きありがとうございました。


※闘う早大生:夏川潤香の『日本を洗濯します!』
               
     http://yaplog.jp/uruka_natukawa/

※リンク大歓迎です。私のブログに御理解頂ける方は、ご自由にリンクを貼ってください。よろしく御願いします。

投稿: 夏川潤香 | 2005年12月15日 (木) 01時21分

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