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2005年11月 2日 (水)

手さぐりで夜道を歩いてきたような「アドニス」

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昭和27年(1952年)の9月に、日本で最初の会員制のゲイ雑誌が創刊され、丁度、10年目の1962年(昭和37年)の63号で終刊を迎えたようだ。

昭和27年という年は、「鉄腕アトム」が登場したり、NHKの連続ラジオドラマ「君の名は」が話題になった時代だ。

昭和37年にはテレビ時代の到来で、テレビの受信契約数が1000万を突破した、そんな時代に終刊した『アドニス』63号の「編集部より」を読むと、こんなことが記されている。

「新しい年を迎え、アドニスも満10歳になるわけです。この10年間を顧みると、ともかく手さぐりで夜道を歩いて来たという感じで、会員の方々のはげましや、協力がなかったならば、とうの昔に会はなくなっていたことと思います。その10年間の間に、お互いの生活も大分かわり、また考え方も随分変化したのではないかと思いますが、多少でも会なり会誌なりが会員の方々の生き方に貢献したところがあったならば、望外の幸せです。今後も引き続いて、ご声援、ごべんたつをお願いします。」とあってやめるなんてことは、ひとことも書いていない。

僕の記憶では、最後は警察の手入れがあってやめたと誰かに聞いたことを覚えているが、定かではない。手入れがあってやめたとなれば、終刊の挨拶などできなかったと思うから、手入れというのは本当だったかも知れない。

読者の投稿の頁に、気になることが書いてあった。「写真特集“アポロ・ピクトリアル”の刊行、これこそ私たちの長らく渇望し、期待していたものです。10周年を記念しての行事にこれほどふさわしいものはありますまい。」とあるから、この写真集が誰かに密告されて警察にふみこまれてしまったのかも。

その頃、大阪のオッチャンと呼ばれていた人が、「アドニス」の編集室にも出入りしていて、8ミリを会員に見せたり、男のヌード写真を注文に応じて撮っていたようだから、オッチャンの写真を集めた写真集だったかも知れない。このオッチャンも警察につかまって、ネガなどをも持っていかれている。

『アドニス』は10年間に63冊刊行したようだから、隔月に出していたということになる。何人会員がいたか分からないが、恐らく4、500人の会員たちが、送られてくる雑誌を首を長くして待っていたことだろう。

廃刊になった経緯は知る由もないが、この雑誌を心の支えにして、楽しみにしていた人たちが、どれだけがっくりとしたか、想像するだけでもつらいものがある。

それから10年の時が流れて、『薔薇族』が登場したということになる。

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投稿: pop | 2005年11月 2日 (水) 16時36分

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