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2006年1月30日 (月)

イスラム教は同性愛者を禁じているのだ!

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三十年も前の『薔薇族』の中の「伊藤文学のひとりごと」の欄に、こんなことを書いたことがあった。

  東南アジアに旅行した一読者から、マレーシアの新聞「南洋商報」の切り抜きを送ってくれた。「鶏姦少年罪名成立被告遭監三年 另加兩下鞭笞」の見出しの文字が、まずとびこんできて驚いた。「鶏姦」なんて言葉から何を想像するだろうか。にわとりのあのときの情景など、今どきの人は思いつかないだろうが、「鞭笞」今どきムチで打つ刑罰が存在することもびっくりだ。

  記事の内容は二十一歳の青年が、二人の十五歳の少年を道で待ち伏せしていて、空地に連れ込み、お尻に入れたことで、母親に訴えられて逮捕され、ムチ打ちの刑に処せられたというのだ。

  現在のマレーシアでは、どんなことになっているのかは知らないが、十一月二十八日の東京新聞に、こんな記事が載っていた。「同性愛者二十六人逮捕」の見出しで。カイロから荻文明さんが送った記事だ。

「アラブ首長国連邦(UAE)のアブダビで同性愛者の集団結婚式が摘発された。イスラム教は同性愛者を禁じているため、大きな反響を呼んでいる。

  現地からの報道では、内通を受けた警察が先週、砂漠地帯のホテルで開かれた結婚パーティーに踏み込み、若い男性二十六人を逮捕。新婦姿のグループと、アラブの伝統衣装に身を包んだ新郎グループに分かれていた。

  逮捕者は「精神鑑定」に加え、ホルモン剤による「治療」も受けることになるという。

  ダーヒリ法務・宗教相は「UAEに同性愛者の場所はない。親は子どもの動向を注意深く見守って」と訴えた。」

  同性愛者を精神異常者にしてしまうなんて、ひどい国があったものだ。こんな国に生まれてしまった同性愛者は、みんなどんな思いで暮らしているのだろうか。

  日本だって昭和二十年代、三十年代の頃は、同性愛者を精神異常者だと決めつけられていたのだから、あまり自慢はできないが。

『薔薇族』は昭和四十六年に創刊して以来、ずっと「同性愛は異常でも、変態でもない!」と叫び続けてきた。「明るい太陽の下で、胸を張って堂々と生きよう」とも。

  このぼくの思いは、三十五年の時間を経て、かなりの世の中の人たちにも浸透し、理解もされてきている。

  日本はどの宗教も同性愛を表向きは、否定するようなことは幸いなことにない。『薔薇族』よりも二十年も前に出ていた会員制の『アドニス』や『同好』などを読むと、読者が同性愛者であることの悩みや、苦しみが切実に伝わってくるようだ。

  現在の日本の同性愛者の現状は、少しは良くなってきているのだろうか。

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