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2006年4月16日 (日)

庶民の見方、小泉記者のお別れ会

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ぺぺのお二人と前川ならぬ後川清さんと

浅草1丁目1番1号・創業明治13年の「神谷バー」で、朝日新聞社会部記者、小泉信一さんが、転勤で日本最北端の地、稚内(わっかない)に行かれるというので、お別れの会が開かれた。

「庶民の社交場」であり続けた「神谷バー」は多くの文士たちも訪れ、詩人の萩原朔太郎も「神谷バー」での作品を残している。

一人にて酒をのみ居れる憐れなるとなりの男なにを思ふらん

  デンキブランをのみながら、となりに座っている寂しそうな男に思いを寄せる朔太郎も何かの悩みをかかえていたのだろうか。

  ひざが痛むので、地下鉄の駅の階段を上り下りするのはムリなので、女房と一緒に車で出席した。ちょっと横丁に入ると、コイン駐車場がどこにでもあるので、車を止め「神谷バー」へ。平日なのに一階は満席、二階の宴会場に入ると、すでに半分ぐらいお客さんが席に座っていた。

  小泉信一さんとの出会いは、3年ほど前に朝日新聞の誌上で、新宿二丁目をシリーズでとりあげてくれたときに、二丁目の喫茶店でであったのが最初だった。

  「街」をとりあげる企画なのに、まるっきり『薔薇族』の宣伝になるような記事を書いてくれた。それからのお付き合いだった。一昨年の9月に突然、印刷所に引導を渡されて、雑誌が出せなくなったときに、小泉さんにだけ『薔薇族』を休刊するということを知らせた。

  小泉さんは「休刊」なんていうとインパクトがないから、思い切って「廃刊」ということにしたらと言われて「それじゃ、そうしましょう。」と答えると、すぐさま「雑誌『薔薇族』廃刊」という記事を載せてくれた。

  インパクトがないどころじゃなくて、その夜は、各メディアが押しかけてきて大変な大騒ぎ。さすが朝日の力は偉大でした。

  そのお陰で復刊したいという出版社が現われて、半年後に復刊したのですが、残念ながら8号目で、またもや廃刊になってしまった。そんな恩人が小泉さん。ひざが痛かろうが、欠席するわけにはいきません。

  司会は女性デュオぺぺのお二人さん。刑務所の中で、受刑者のためのコンサートを続けて話題になっている方々だ。この人たちのことも小泉さんが記事に書いている。

  あまり日の目を見なくても、地道にひたすらに生きている人をとりあげて記事にしている小泉さん。集まった人たちも小泉さんが記事にした人が多かった。

  昔、一世を風靡した「デン助劇団」で、息子の役をやっていて、現在はくじらの料理屋「捕鯨船」を経営、「浅草頑張る会会長」の河野通夫さんが涙ながらに挨拶。浅草を愛し、下町を愛し、記事にしてくれた、小泉さんに北海道に行かれてしまったら困ると訴えた。

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Dsc00033 夜の帝王・福富一郎さんと小泉さんDsc00030_1 地下鉄漫才の春日三球さん

  50人を超す出席者に全員しゃべらせるという小泉さんの心遣いで、みんなユニークな人たちばかりなので、どの方の話も面白く、3時間を超す長時間になってしまった。

  「神谷バー」の若社長の神谷直彌さんも商売抜きの大サービス、帰りに「電気ブラン」をおみやげに楽しいひと時でした。

◆神谷バー  TEL03-3841-5400 営業時間11:30~22:00(火曜定休)営団地下鉄「浅草駅」すぐ。

◆ご感想・ご相談はこちらへbungaku@barazoku.co.jp

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