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2006年5月 1日 (月)

ゲイの結婚問題は解決しただろうか?

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『薔薇族』の読者にとって、異性との結婚がどうしても通り抜けねばならない、関所のようなものでした。

  ひと昔前までは、男が30歳を過ぎてもひとりでいれば、「あの人、ちょっとおかしいのでは」と、言われた。

  世の中、変わってしまって、男も女も結婚しないでいる人があまりにも増えてしまったので、今では変態よばわりされなくなってきている。

  30年ぐらい前の読者は、結婚問題でみんな悩んでいて、こんな手紙をもらったことがある。

「異性に興味がないことに、とまどいを感じながら今年の5月で26歳になった。私にも、この数年の間に、数え切れないほどの結婚話がありました。6人兄弟の末っ子ということもあって、すべてが養子話ですが、そのたんびに‘養子をするような甲斐性がないから断わってほしい’と、両親をずいぶん困らせてきました。

  結婚をしたとしても、異性にはまったく欲望を感じない私には、私ばかりではなく、相手の女性にも、家族にも、とりかえしのつかない迷惑が、かかることは容易に想像できるのです。

  結婚が人生の一番の幸せだと信じ、一日も早く結婚させようとあくせくしている、年老いた両親を見るにつけ、伊藤さんの力を借りてすれば、なんとか道も開けてくるのではと。

  この数年間、このまま生き続けることに普通の人には考えられないほどの抵抗感を持って生きてきました。

  人生に結婚という関所がある以上、こんな田舎では私も一度は通らなければならない門であり、役所に勤めている以上、結婚は社会的な立場を得るためにも、どうしても必要であることが、正常な女性とは結婚してはいけないのだ!という自分自身の良心との葛藤に泣きたいような気持ちを抑えて歩いてきました。

  昨年の12月に初めて、同性と肉体関係をもちました。そのとき友達からも『薔薇族』をゆずり受け、その中で私にとっては救世主と思われるような伊藤さんの存在を知り、また同性しか愛することのできない女性もいることを知りました。私に結婚相手を見つけてください。」

  ぼくは早いうちから、自分の性癖を相手の女性に隠して結婚するようなら、レズビアンの女性と結婚することをすすめていた。もちろん愛する男と結婚できることが理想だけど、日本ではまだまだそれができない。そうなれば分かり合ってレズビアンの女性と結婚をということだが、これが意外と難しかった。

  成功例もあって、これにはぼくもうれしかったが、失敗してしまうケースも多かった。

  レズビアンの人って男っぽい人が多いから、家事をしてくれないとか、熱を出して寝ていても看病してくれないとか、なかなか計算どおりにはいかないものだ。

  結婚の問題は今でも長男だったりしたら、地方に行けば行くほど、30年前と同じことではないだろうか。早く男同士でも結婚できるような世の中にしたいものだ。

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