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2006年7月18日 (火)

パソコンの本を出す出版社が『薔薇族』の本を出すなんて!

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  2005年1月28日発行の「別冊・宝島・日本タブー事件史」に「タブーに挑んだ男・無数のゲイたちと過ごした33年「『薔薇族』廃刊」とその時代」のタイトルでとりあげてくれたことがあった。

「2004年9月『薔薇族』が廃刊。33年の歴史に幕を閉じた。創刊当時、ゲイの存在はタブーとされていた。そんな彼らに希望と夢を与えた男が『薔薇族』と歩んだ33年を語る」とあるから、最初に廃刊になったときのことだ。

  その取材の折りにカメラマンや、ライターに交じって、小柄な女性がいた。その女性が現在、「九天社」の編集部にいて、ぼくの著書『薔薇よ永遠に・薔薇族編集長35年の闘い』を手がけてくれている人だ。いつの間にか、「九天社」に入社していたのだ。

  本当のこと言って、「九天社」の存在をぼくは知らなかった。それはそのはずで、パソコン関係の本を専門に出している出版社だから、ぼくが知っているわけがない。

『日本タブー事件史』の奥付を見たら、編集とある中に「加納美穂」の名前があった。取材に一緒に来たときから、ぼくのことを覚えていたのだろう。

  編集会議でぼくの本を出したいという企画を出したら、上司も社長も賛成してくれたそうだ。それからぼくのところに来るようになったのは、今年になってからだろうか。

  いやはや、その熱心さには驚きました。河出書房新社の『薔薇の人々=その素顔と舞台裏』を書き上げた勢いで、いっきにまとめあげてしまった。

  左ひざの痛みは増すばかりで、2階の仕事場と1階のコピー機の置いてあるところまでの階段を上り下りするのはつらかった。

  ぼくは親父の下で単行本の出版を長い間、手がけてきたので、装丁とか、レイアウトが気になってしまい、ついつい加納さんに、こうしたらと言ってしまうことが多かった。しかし途中になって、これは加納さんにまかせなければと気がついた。「九天社」の編集部にいて仕事をしているのだから、自分に考えどおりに本を作らなければ、楽しみがないじゃないかと。

  一度、ぼくが車を運転して加納さんの案内で「九天社」の事務所を訪ねたが、ビルの9階にあった。どこまでも「九」にこだわっているようだ。

  社長は40代の若い方で、社長さんも加納さんと一緒になって本作りに真剣にとりくんでくれている。

  事務所に「九天社」の本がずらりと飾られていたが、ぼくの本のようなのを出版するのは初めてのことらしい。

  カラーも8ページも使って、こった本を作っていて、夜遅くまで、土曜日も休みなしで働いている加納さん。これはなんとしても話題にして本を売らなければ申し訳がない。

  パソコンの本を出している出版社が、パソコンなんて触ったこともないぼくの本を最初に出してくれるなんて、不思議なご縁としか言いようがない。

  7月25日頃、書店で売り出される。

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コメント

すみません。小生の先の投稿
「薔薇族の即席」とあるのは「薔薇族の足跡」の間違いです。
大変失礼しました。

投稿: ころ夫 | 2006年7月18日 (火) 12時18分

いつもブログ読ませていただいております。
薔薇族の即席とも言える本のご出版、おめでとうございます。

すみませんが、ひとつ伊藤編集長様にご質問があります。
再復刊される「薔薇族」が通販限定ということことですが
内容的なことも含めて、ほとんど宣伝など、対外的アピールが
皆無に近いのは、どうしてでしょうか?
ひっそりと同人的に活動されていく趣旨は理解できるのですが、内容の説明がまったくないことにやや、解せない部分が
残ってしまい、購読もいまひとつ躊躇されるのですが…。

以上の事由について情報を与えていただければ幸いでございます。

投稿: ころ夫 | 2006年7月18日 (火) 12時16分

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僕「また濃い本が出ましたね、店長好きそう」 店長「無理やり2冊なのに平積んだら、 [続きを読む]

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