何から何まで病院で自白させられて!
7月10日(月)から新宿の東京医大に、左ひざの手術を受ける前に検査入院をしている。1週間の予定でだ。
ぼくは入院をした経験は、20数年前、確か日航機が御巣鷹山に墜落した年だったと思う。早く手術すればよかったのだけど、こじらせてしまって、黄疸が全身まっ黄色。関東中央病院に入院。胆石の手術をして胆のうも摘出してしまった。
3ヶ月も入院するという派目になってしまったが、丁度エイズの問題が起きてきたときで、厚生省から電話がかかってきたり、アメリカのワシントンポストからも電話があったり、手術後、病院を抜け出して、テレビの取材に応えたりで、大変なときだった。
もちろん全身麻酔をかけて手術をしたが、事前に検査なんてものは何もされなかった。ところが今の世の中、手術ミスなんかすると、すぐに病院が訴えられてしまうから、手術前に手術に耐えられるか、悪いところがないかを事前に調べる検査入院なんてことになってしまう。
医師の前で、身体の悪いところを全部、自白させられてしまう。まだ前立腺肥大でおしっこがひんぱんに出るし、残尿がある。
それから恥ずかしい話だが、陰のうがかゆくなる「いんきん」。これは何十年も前からだろうか。ちょっと油断して薬をつけないでいると、すぐに悪化してしまう。それの繰り返しで今日まで続いている。
これも皮膚科に連れて行かれて、薬を出してくれた。
これは隠しておきたかったが、痔だ。おそらく親父がひどい痔主だったから、遺伝ではないかと思う。親父がトイレから出たあと、便器が血だらけになっていたのを思い出す。
胆石の手術で関東中央病院に入院したときに、外科の先生にお尻を診てもらったことがあった。生まれつき肛門が細くて、曲がっていると言われてしまった。
子供の頃の記憶だから戦前の話だ。あたりは原っぱや、畑や、竹やぶばかり。よく野原を歩いていると、野ぐそを発見することがよくあった。それが太くて、とぐろをまいているのを見たとき、これは驚きだった。
驚きというより、うらやましかったというべきだろうか。
孫が生まれて、4、5歳になった男の子が便器に残したものが、さつまいものようだった。これが当たり前なのかも知れないが、自分のモノを考えると情けなくなってしまう。
入院して時間を持て余しているので、三島由紀夫の『仮面の告白』を読みかえしている。これも告白してしまうと、何度か読みはじめて途中でやめてしまっていた。今度は時間があるので、全部読みきれるだろう。
今月25日頃に書店に出る、ぼくの書き下ろしの単行本『薔薇よ永遠に=薔薇族編集長35年の闘い』(定価\1900・税別・九天社)の中に「薔薇族的三島由紀夫考」という章がある。そこで三島さんのオチンチンが大きかったか、小さかったかの論争が載っている。『仮面の告白』を読んでいると、三島さんが、ものすごい劣等感の持ち主だったということがよく分かる。ぼくのお尻の穴も細くて、オチンチンも小さいけれど、三島さんのオチンチンも小さかったのでは。
家に電話したら河出書房新社刊(定価\2000・税別)のぼくの書き下ろしの『薔薇族の人びと=その素顔と舞台裏』の見本が出来て、送られてきたそうだ。早く手にとって見たい。
このブログを見ている人、本も買って!ぼくのラストチャンスだと思っているから。月末には再復刊の『薔薇族』も出るぞ。これは定価\630(税込)
退院したらバリバリ、ブログに書きこむから待っていてね。
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