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2006年10月26日 (木)

奥さんがいたから、生きていける。

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  九天社刊の『薔薇よ永遠に―薔薇族編集長35年の闘い』の中で、同性愛者がどうしても女性と結婚しないわけにはいかなかったということを、読者の切実な訴えの手紙を引用して紹介した。

  朝日新聞の書評の中で、学習院大学教授の中条省平さんが、こう書いてくれている。

「初期の『薔薇族』の大きな主題は、同性愛者の不安、特にゲイの妻帯者の悩みだった。社会的立場のために好きでもない女と結婚するのだから、責められても当然という見方もある。だが本書のゲイの内心を綴った手紙や生々しい事例を読めば、差別の圧力との葛藤に共感を禁じえない。」

  現在も50歳以上の同性愛者は、女性と結婚しないわけにはいかなかった。そういう時代だったのだ。

  今日、しばらくぶりに電話をかけてきた方がいる。奥さんが3日間、旅行に行って家にいないので、その留守に新宿二丁目のウリ専の店に行って、若者とセックスしたいので、ぼくに連れて行ってほしいというのだ。

  なぜならこの50代後半の男性は、まったく目の見えない人なのだ。30代の頃から目が見えなくなって、マッサージの仕事を覚えて生活している方だ。もちろん奥さんもいて、二人の子供さんも大きくなって独立している。

  生まれたときから目の見えない人と違って、途中から見えなくなった人は、感覚が少しおとるようだ。杖がわりになる奥さんなしではどこにも行くことができない。奥さんなしでは生きていけないのだ。

  男が好きだという欲望は、目が見えなくなっても消えることはない。ひとりで男のことを考えながら、マスターベーションをして悶々としている毎日だ。

  なんとか新宿二丁目に連れて行ってあげたいと思ったが、ぼくもひざの手術をしたばかりで、とっても電車に乗って迎えに行くことはできない。次の機会にと、お断わりしてしまったが、つらかった。

  この人、女性と結婚していなかったら、どうなっていたのだろう。ひとりでいたら、どんなにみじめなことになっていたことか。

  今日、ぼくがスタスタ歩けて、彼を新宿二丁目のウリ専の店に連れて行けたとしたら、今までがまんしていたものが爆発して、今度は家にいられないだろう。

  連れて行けなくてよかった。二丁目通いをするようになって、そのことが奥さんにバレたら大変なことになってしまう。つらいかも知れないけれど、今の生活を無難に続けるためには、マスターベーションでがまんするしかないのでは。

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