『男の隠れ家』に、ぼくの仕事場が!
6月に刊行された「別冊・宝島」の『昭和・平成・日本アウトロー列伝』(定価・1050円・税込み)「反骨・無頼・破天荒!「破滅の美学」生きた30人の男」なんとこの30人の中のひとりにぼくが入って、びっくりしてしまった。
この11月には『男の隠れ家』12月号(株式会社・あいであ・らいふ刊・定価・680円・税込み)「特集・気ままな知的空間・書斎は語る」の10人の中にぼくが入ってしまって、これまたびっくりだ。
ぼくぐらい読書をしない人間は少ないのでは。だから自分で考えたこと、経験したことしか書けない。そんなぼくの書斎が…。
いつか花田紀凱さんが編集長だった頃の『編集会議』の中に、お名前を忘れてしまったが、かなり著名な方で、人さまの著書は一切読まないという方がいて、へえ、同じような人がいるもんだと、感心したり、安心したりしたことがあった。
11月6日の朝日新聞の朝刊に『男の隠れ家』の6つ割の広告が載って、ぼくの名前も載っていた。朝日の広告料って高いから、広告を出したということは、かなりの部数が出ていなければ広告を打つことはできない。
他の9人の方の書斎は、書棚に本がずらっと並べられている。ぼくの書斎は長男が京大に入学する前の高校時代に勉強部屋にしていた部屋だ。10人の方々の書斎の中では、一番みすぼらしい部屋で、唯一、自慢できるとすれば、382冊の『薔薇族』のバックナンバーがずらりと並んでいることぐらいだ。
それと長谷川サダオ君が「伊藤文学の談話室・祭」を新宿で営業していた頃に、飾っていた畳一畳敷きぐらいの大きさで、筋骨隆々のふんどし姿の美青年の絵だ。
長谷川サダオ君は数年前に、タイのバンコクのホテルの一室で自殺をしてしまったから、この絵はぼくにとって貴重な宝物だ。
困ったのは愛蔵書を3冊あげろと言われてしまったことだ。仕方がなく『篠山紀信 パリ』これはパリの古い街並みを撮った写真集だ。
上野の駅前にかつてあった文省堂書店、月に何百冊もの『薔薇族』を売ってくれていた。いつもお客さんがあふれていて、雑誌の束をかかえて、ごめんなさい、ごめんなさいと言いながら、人をかきわけて二階まで運びこんだものだ。その二階のトイレの扉に、この『パリ』のポスターが貼ってあった。小さな骨董店のウインドーがあり、その中にこまごまと、ぼくの好きそうなものが並んでいる。正面の古いお人形がぼくを見つめているようにも見える。
ご主人に頼んで、このポスターを頂いてしまったが、しばらくしてから、この写真集を淡島のリサイクル屋でみつけたときの感動は、今でも忘れることはできない。それに篠山さんがある人に贈ったサイン入りで、1977・5・10とある。
パリは憧れているだけで、一度も行ったことはないが、行かなくてもこの写真集を眺めていると、パリの古い街の息遣いが聞こえてくるようだ。
もう一冊は『宇野亜喜良60年代ポスター集』だ。新宿が一番燃えていた時代が、この本の頁をめくっていると、よみがえってくる。
亡き女房、舞踏家だったミカの公演ポスターが3点納められている。
もう一点は福島次郎さんの『三島由紀夫・剣と寒紅』この本だけは、一気に読んでしまった。
『男の隠れ家』には有名人が「今年、私の読んだ96冊」も載っている。本をほとんど読まないぼくにとっては、この雑誌はあまり縁がなさそうだ。
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