もっと面白い本を書くぞ!
新聞の書籍の広告を見ていたら、目にとまったものがあった。晶文社発行で佃由美子著『日本でいちばん小さな出版社』(定価\1600+税)だ。「ある日、突然出版社になってしまった著者の涙と笑いの奮闘記」ある。
しまった、先を越されてしまった。わが第二書房も戦後間もなくの昭和23年に、父、伊藤祷一が資本金25万円の株式会社を興し、そして、父と息子のぼくと二人だけの小さな出版社を続けてきた。
二人だけの出版社、いや、一人だけの出版社も存在するだろうから、それだけでは自慢できないが、戦後から今日に至るまで、小出版社で生き残った出版社は皆無といっていいだろう。これは胸を張って自慢をしてもいいのでは。
アメリカのB29爆撃機によって、東京、大阪などの日本中の大都市から中都市まで、焼きつくされてしまった。
空襲によって書籍も焼失してしまったのだから、戦後、紙を手配できて本を作れば、なんでも売れた時代が、2、3年は続いた。
闇成金の出版など、えんがない人が、こぞって出版社を作り、本や雑誌を作った。しかし、世の中、落着いてくると、それらの出版社は、バタバタとつぶれてしまった。
ぼくの父は、出版社は机と電話があれば、事務所なんて借りずに自分の家でやればいい。人も使うなという主義だった。
ぼくは父が脳軟化症で倒れるまで、給料なしで、食べさせてもらい、わずかな小遣いだけをもらっていただけだった。
ぼくが駒澤大学に入学した頃に、父は第二書房をひとりで立ち上げたのだから、使い走りをしないわけにはいかなかった。大学を出てからも、どこにも就職しないで、第二書房ひとすじにきてしまった。
この60年間、第二書房が生きのびてきた歴史を書けば、悪いけれど晶文社の佃さんの本よりも何十倍も面白い本になるに違いないと思う。
何か参考になるかと思って、佃さんの本を買ってみたけれど、自分としては面白くなかった。
取次店と口座を開くのが大変で、口座が開けずに、他の出版社に頼んで本を納入している小出版が多い。
佃さんの「アニカ」という新しい出版社が取次店と口座を開けたのは、取次店の書籍仕入の窓口の男性が、体育会系の人だったこと。それにまだ40代の佃さんが美しい人だったからと思われる。
この本は書名のネーミングがいい。書名だけに興味をもって、つられてぼくみたいに買ってしまうのでは…。
この本のお蔭で、ぼくも、もっと面白い本を書くぞという気持ちがふつふつと湧いてきた。
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