伊藤文學、「開運なんでも鑑定団」に登場!
12チャンネル、テレビ東京の人気番組「開運なんでも鑑定団」毎週火曜日の夜、8時55分から放映されていますが、見たことがありますか?
島田紳助さんの軽妙な司会で、石坂浩二さんがサブを勤めている。視聴率もいいせいか、スポンサーもずらっと揃っている長寿番組だ。
地方の各都市で開催する出張鑑定の会も、最初の頃は集まる人も少なかったが、今では大きな会場で、多くの人を集めて催している。
本物だと信じこんで持ちこんできた、絵画や陶器などが、本人が何百万と値ぶみしたもののニセ物で数千円だったり、安物と思ったのにびっくりするような値段がついたりするところが面白い。
骨董の趣味がなくても、画家がどんな人なのか、陶器だとどこで作られたものか、作家の経歴なども映像で解説してくれる、ある意味での教養番組とも言えよう。
日曜日の午後1時から再放送もされているので、この時間に見ている人も多いようだ。
この番組の中で「お宝売ります」というコーナーがある。じつはぼくが持っているお宝の写真と、お宝が売れたら何に、そのお金を使いたいのかを書いて番組に出したのだ。
お宝は25年ほど前に、渋谷の西洋骨董店で買ったガレの大きな花びんだ。ガレの花びんに描かれる絵柄は、すべてといっていいほど植物や風景だ。しかし、ぼくが買い求めたガレの花びんはまったく違う。
ガレは1904年に亡くなっていて、残された弟子たちが工房で製作を続けていた。それが1914年、第一次世界大戦が勃発して、ヨーロッパが戦場と化してしまった。
戦争はすべての芸術や、文化を破滅に追いやってしまう。戦争になれば、ガレの作品など売れなくなるのは当然だ。ガレの工房は閉鎖されることになってしまった。この作品はフランスに侵略してきた、ドイツに対する怒りの作品だ。ドイツを象徴する王冠をかぶった鷲(わし)が、あざみの葉のトゲで首をさされ、断末魔の叫びをあげているという絵柄だ。
花びんの裏側には、戦火で焼かれた教会が描かれている。
花びんの下の方には、大きく1914と第一次世界大戦の年号がきざみこまれている。
日本人は平和ボケしてしまい、怒りを忘れてしまった。原爆を落とされたことが「しょうがない」なんていう大臣までいる始末だ。
この花びんに描かれている激しいドイツに対する「怒り」の表現に、ぼくは強く心を打たれたのだ。こんな作品はザラにあるものではない。
そんな作品を売らなければならないなんて、これまた情けない話だ。
日本は景気がいいというけれど、それはほんの一部の人で、農家の人も、小売業の人もサラリーマンも、みんな困っている。みんなが困っているから、「お宝売ります」という手紙は山のようにきているそうだ。ぼくも手紙を出してから、1か月ほど経っても連絡が無いので、半分はボツになったのかと諦めていたところ、ディレクターの女性から電話がかかってきた。
ディレクターがとりあげてくれたのは、『薔薇族』の知名度の高さだろう。廃刊に追い込まれ、三度目の正直で、やっと自力で復刊したものの56頁という貧弱さだ。これをもう少し充実した内容にしたいというぼくの願いを買ってくれたのだ。
9月11日、ニューヨークのビルがテロにやられた日だ、その日に花びんが売りに出される。火曜日の夜、8時55分、12チャンネル、テレビ東京の「なんでも鑑定団」をぜひ、見てください。
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