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2007年9月

2007年9月18日 (火)

売買春の戦後史を描く労作!

  戦争は男たちを野獣と化す。勝者の男たちは敗者の女性を犯す。人類の歴史はそのくり返しだった。

  昭和20815日、日本は連合軍に史上初めて、無条件降伏した。アメリカの兵隊たちが日本に進駐してくる。日本の女という女はアメリカ兵に強姦されるのではと、恐れおののいた。

  そこで国は考えて、吉原や州崎の売春業者と警視庁は、進駐軍相手の半官半民の売春会社、RAAを設立して、慰安所を設立することにした。

『昭和 平成 ニッポン性風俗史=売買春の60年』(白川 充著・展望社刊・定価・本体2000+税)は、「救国と国辱の間=RAAと米兵」と題して、戦後日本の大問題をくわしく描いている。

  著者の白川さんとは、「雑学倶楽部」で知り合った。白川さんは昭和10年生まれ。講談社で編集の仕事をされ、定年退職して執筆活動に専念している。

  国辱的なRAAの話としては、第二書房で『女の防波堤』(田中貴美子著・昭和32年刊)を発行し、発禁処分を受けてしまった、苦い思い出がある。この本は売春会社RAAに娼婦として勤めた田中貴美子さんの進駐軍相手の赤裸々なセックスを描いた手記だ。

  確か初刷は5000部だったが、『週刊新潮』が「性のいけにえになった女性群」のタイトルで5頁もの記事を載せてくれたので、注文が殺到。1万部増刷しているところを手入れを受けてしまった。

  この本は新東宝で映画化され話題になったので、発禁にならなかったら、ベストセラーになっていただろう。

  警視庁としては、この本が売れるとまずかったのでは。今読んでみると、なんで発禁なのかと首をかしげてしまう。

  この本の他に、第二書房刊の『オンリーの貞操帯』も資料として紹介してくれている。

  このような本を書くには、多くの資料になるような本を集め、すべて読まなければならない。長い時間をかけなければならないし辛抱強くなければ、このような本は書けるものではない。

  白川さんは小学校4年生のとき、広島市から30キロ離れたところに住んでいたので、原爆の悲惨さを体験していて、アメリカ嫌いからこの本を書く気になったかも知れない。

  日本軍の兵隊たちも、占領した中国や、フィリッピンなどで現地の女性たちにひどいことをした。

  アメリカは韓国の慰安婦の問題で、日本を批難しているが、アメリカ軍だって日本で女性にひどいことをしているのだから、お互いさまでは。

  誰も問題にする人はいないが、戦後、親を戦災で亡くした孤児たちが、アメリカのお金持ちによって、ひきとられて行った。そのことを日本のマスコミは美談として報道していた。もちろん純粋に戦争孤児を助けたいと思って引きとった人もいただろうが、ぼくはアメリカの少年愛の人たちが、日本の子供を連れて行ったのではないかと疑っている。

  アメリカに渡った少年たちが、その後どんなことになってしまったのか、誰も知らない。これは北朝鮮の拉致問題よりも調査してみる必要があるのでは。

  正直なところ、ぼくはこの本を読み終えていない。戦後のRAAのことだけは読んだが、いつになったら読み切れるのか分からないので、こういう本が出たということだけでもお知らせしておきたい。

  白川さんは大変まじめな方だ。少しふまじめに資料本から、エッチな部分を紹介してもよかったのでは。それにしても労作であることは間違いない。ぜひ、読んでもらいたい本だ。

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『薔薇族』がデジタル版になりました!

雑誌のオンライン書店Fujisan.co.jpで『薔薇族』デジタル版を購入できます。

http://www.fujisan.co.jp/Product/1281682282/

上記URLへアクセス。

デジタル雑誌とはパソコンの画面で読める、

雑誌を表紙から最後のページまで「デジタル化」したものです。

保管場所はいらず、ダウンロードして雑誌を読むことができます。

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●薔薇族自力復刊号・発売中! 

☆書店々頭での取扱いもスタートしました☆

◎メンズショップ「BIGGYM(ビッグジム)」上野店〒110-0015 東京都台東区東上野3-39-7マルヤビル202号 TEL/FAX03-3834-3008 営業時間11:00〜23:00

◎メンズショップ「BIGGYM(ビッグジム)」池袋店〒171-0014 東京都豊島区池袋2-47-11和企画ビル2F TEL/FAX03-3988-7853 営業時間11:00〜23:00

◎新宿2丁目「ブックスローズ」 (http://www.books-rose.com/)〒160-0022 東京都新宿区新宿2-14-11 TEL03-3352-7023 FAX03-3341-1240

◎神田神保町すずらん通り「書肆アクセス」(http://www.bekkoame.ne.jp/~much/access/shop/)

◎中野プロードウェイ3F「タコシェ」(http://www.tacoche.com/)

☆遠方の方は通信販売をご利用ください。通販には、以下の3つの方法がございます。お好きなものをお選びください。

①切手同封
・・・80円切手を13枚を、送付先の郵便番号・住所・氏名を書いた紙と共に下記までご郵送ください。
★送り先=〒155-0032 

東京都世田谷区代沢2-28-4-206

 第二書房 伊藤文学 宛

②定額小為替
・・・郵便局で、1000円分の定額小為替(ていがくこがわせ)を購入し、送付先の郵便番号・住所・氏名を書いた紙と共に下記までご郵送ください。
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 第二書房 伊藤文学 宛
※なお、為替には何も書かないでください。お名前などを書かれてしまいますと換金が不可能となり、発送ができなくなってしまいます。

③郵便局から現金振込み
・・・郵便口座(記号/10100 番号/43045401 加入者名/イトウブンガク)へ1000円を振り込んだうえ、bungaku@barazoku.co.jp まで送付先の郵便番号・住所・氏名をお知らせください。

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2007年9月11日 (火)

『薔薇族』のデジタル版ができたぞ!

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自分自身が異常で変態だと思いこんでいたのだから、『薔薇族』を買い求めているところを人に見られてしまったら、この町に、村に住んでいられない。誰もがそう思ったに違いない。

  それほどこの雑誌をレジに持って行って買うだけのことに大変な思いをしたのだ。閉店する時間を待って、店内に人影がいなくなるのを待ってレジに持っていく。

  若い女性がレジにいたりすると、まず買うことができない。路地裏にお店があって、じいさん、ばあさんが店番しているようなお店で『薔薇族』はよく売れた。自然に買いやすいお店ができてきて、拠点になっていた。

  デパートにある本屋さんで、『薔薇族』を万引きして女店員につかまり、警備員室につれて行かれた17歳の高校生。親を呼ばれてしまった。万引きしたことよりも、親に同性愛者であることを知られてしまったショックで、トイレに行かせてくれと外に出て、階段を駆け登り、屋上の塀を乗りこえて、飛び降り自殺してしまった。

  このことをぼくが記事に書いたら、同じように買えなくて、万引きしてしまったという告白が何通も寄せられた。

  北海道に住む青年は変装して書店に買いに行くという。新幹線に乗って地方から東京まで買いにくるという人もいた。恐らく自分が住んでいる近くの書店では買えなくて、遠く離れた書店で買うという人も多くいたことだろう。

  ある高校生は通学のために駅に向う途中、ホームの下は崖になっていて、フェンスがはられている。そのフェンスの中に、前から読みたいと思っていた『薔薇族』が捨ててあるではないか。

  この高校生、夜になるのを待って、ペンチを持って出かけ、金網をペンチで切って、『薔薇族』を取り出し、家に持ち帰って、むさぼり読んだそうだ。

  自衛隊員が演習で山中に入ったとき、束になって捨てられていた『薔薇族』を見つけ、発行所の書いてある奥付を破ってポケットに入れて持ち帰り、注文したということだ。

  初めて『薔薇族』を買い求めたときの苦労話を書いただけで、一冊の本になってしまうだろう。

  世の中、変わったとはいえ、まだまだ自分の性癖を隠して、ひっそりと暮らしている人がほとんどだ。

『薔薇族』は残念なことに書店の棚に並ぶことはなくなってしまったけれど、今、書店に並んでいたとしても、すんなり買うことができる人は少ないのでは。

  インターネットなるものが、急速に普及して、雑誌はつぶれてしまった。インターネットは敵だと思っていたら、やっと自力で復刊した『薔薇族』をネットでデジタル版として読むことができるような仕組みを作ってくれた「富士山マガジンサービス」という会社が現れた。

  この会社、創業5周年という新しい会社だが、当初は260誌でスタート。現在は2640誌が雑誌定期購読専門サイトとして開設した。

  デジタルマガジンは現在、66誌をラインアップしていて、その中の一誌が『薔薇族』だ。

  こんなに買いにくかった『薔薇族』が、家族の目を恐れることなく、自分の部屋で誰の目をはばからずに読めるなんて、まさに革命ではないか。それも雑誌と同じ値段で。日本語が読めさえすれば、世界中のどこからでも申し込むことができるなんて、夢のような話ではないか。

「信じられません」活字を一本、一本組んでいた時代に創刊誌を出したぼくとしては、そう呼ばずにはいられません。さて、購入の方法は。

『薔薇族』がデジタル版になりました!

雑誌のオンライン書店Fujisan.co.jpで『薔薇族』デジタル版を購入できます。

http://www.fujisan.co.jp/Product/1281682282/

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◎メンズショップ「BIGGYM(ビッグジム)」池袋店〒171-0014 東京都豊島区池袋2-47-11和企画ビル2F TEL/FAX03-3988-7853 営業時間11:00〜23:00

◎新宿2丁目「ブックスローズ」 (http://www.books-rose.com/)〒160-0022 東京都新宿区新宿2-14-11 TEL03-3352-7023 FAX03-3341-1240

◎神田神保町すずらん通り「書肆アクセス」(http://www.bekkoame.ne.jp/~much/access/shop/)

◎中野プロードウェイ3F「タコシェ」(http://www.tacoche.com/)

☆遠方の方は通信販売をご利用ください。通販には、以下の3つの方法がございます。お好きなものをお選びください。

①切手同封
・・・80円切手を13枚を、送付先の郵便番号・住所・氏名を書いた紙と共に下記までご郵送ください。
★送り先=〒155-0032 

東京都世田谷区代沢2-28-4-206

 第二書房 伊藤文学 宛

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