山川純一君の劇画から想を得て人形を!
2月24日に東京・有明で開催された「ワンダーフェスティバル2008・Winter」
その日は全国的に豪雪、強風という悪天候にもかかわらず、入場者数は過去最高の45158人をかぞえ、大盛況のうちに幕を閉じたそうだ。
ぼくにも招待状が届けられていたが、行けなかった。どんな人が会場を訪れ、どんなものが並べられ売られるのか、まったく想像がつかないが、入場者の数を聞いただけでもその熱気が伝わってくるようだ。
横浜に住むKさんという方が、山川純一君の劇画(昭和62年1月発行・バラコミ・創刊2号)に掲載された「くそみそテクニック」から想を得て、立体化して人形にし、その作品を展示販売したのだ。題して「やらないか」で白いベンチに座り、水色のつなぎを着た若者は筋肉隆々の胸をはだけ、足を広げ挑発的なポーズをとっている。
なかなか魅力的に作られているから、山川純一ファンにとっては、自分の手許に置きたい願望にとらわれるのは当然のことだろう。かなりの数が売れたようだ。
手作りなのだから、一体を作るのにどれだけの時間を要するのかは分からないが、山川純一君の作品を愛するからこそ作れたのだろう。
一体を3千円で販売したようだが、労力から言ったらとっても採算がとれるわけがない。
「くそみそテクニック」の内容を紹介すると、
「う・・・・トイレ、トイレ。今、トイレを求めて全力疾走している僕は、予備校に通う、ごく一般的な男の子。強いて違うところをあげるとすれば、男に興味があるってとこかな。
名前は道下正樹。
ふと見ると、ベンチに一人の若い男が座っていた。
ウホッ!いい男!
そう思っていると、突然、その男は僕の見ている前で、ツナギのホックをはずしはじめたのだ!
やらないか。
そういえば、この公園はハッテン場のトイレがあることで有名なところだった。
イイ男に弱い僕は誘われるままに、ホイホイとトイレについて行っちゃったのだ。」
なるほど横浜のK君は、このくだりからイメージをふくらませて、人形を作ったに違いない。
白いベンチに座っている青年。こんないい男に「やらないか!」って声をかけられたらクラクラしてしまうぐらい。立体的になるとまたイメージがふくらんでくる。
この劇画のタイトルは「くそみそテクニック」。トイレの中でどんなことに二人がなったのかは、想像におまかせしよう。
きっと誰もがこの人形を欲しくなるに違いない。まだ在庫があるのか、販売することができるのか、これから聞いてみようと思っている。
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