ルネさんがこの世にいないなんて!
ルネさんって、本当に幸せな人だ。肉体は亡びてしまっても、残された多くの作品は、だれもが「かわいい」と叫ばせ、若い人から年配の人までを感動させている。
京都の美術館での「内藤ルネ展」は、驚くほどの観客を集めて、大成功だったそうだ。
4月26日(土)~6月1日(日)まで。今度は名古屋の近くの「刈谷市美術館」に場所を移して開催される。
東京からもわざわざ京都に行ってまで、見てきたという方からも手紙を頂いた。8月9日(土)~9月28日(日)までは、出雲市立平田本陣記念館でも開催される。
ルネさん、元気だったら会場を若い女性に囲まれて、とび回っている姿が目に浮かぶようだ。ルネさんがこの世にいないなんてことがいまだにぼくは信じられない。電話をかければ「あら、伊藤さん、元気?」と声がかえってくるような気がする。自分のことよりも、ぼくのからだのことをいつも気にかけていてくれたルネさん。
ルネさんはこんなことを書いていた。
「人生ってとんでもないことが突然起こるんですね。1990年代初頭、バブルの時にまったく思ってもみなかった事件が、私の上に降りかかってきて、当時の金額にして7億円以上を数人の男につぎつぎに持っていかれ、すっかり疲れきって、自殺も3回考えました。
もう生きてゆくことに絶望していた、その上に、私の大切な関係会社もバブルに巻きこまれ、私の仕事もすっかり無くなってしまいました。少女絵や、マスコット、生活用品デザインの仕事です。
もともと生活するため、食べるために始まった私の絵の生活が、人生で初めてストップして、何も、どこからも仕事が来なくなってしまったとき、『薔薇族』の表紙の仕事を伊藤文学氏から依頼され、それは驚きました。それもセクシーこの上ない男たちの絵!ありがたく嬉しかったですよ。
そして、わが人生初めてのセクシーボーイズを描くことのなんという楽しさをこのとき知りました。」
こんなに喜んでくれて、『薔薇族』の表紙を描き続けてくれたルネさん。長く続ければマンネリにもなってくるのは仕方がないこと。スタッフの表紙絵の交替しろの声を聞いてしまったことは今もくやんでいる。
『薔薇族』復刊No.395・08年の冬の号は「特集・内藤ルネ・降臨」。
福岡県の水沢さんは、読後感を寄せてくれた。
「楽しく読ませて頂きました。『薔薇族』以外では知りえない、ルネのファンタジー・ワールドを堪能いたしました。文学さんとの対談では、「ええ?!こんなことまで?」と、ビックリするくらい、赤裸々で、無邪気でかわいらしい方なんだなと思いました。
思いきって購入してみて、本当によかったです。『薔薇族』は読物として面白いので、女性でも楽しんで読むことができました。
情報交換ではネットに負けてしまうのは、仕方ないですが、文化として、ゲイの人々の友として、雑誌という形に残ることは必要だと思います。これからも頑張って下さいね。」
ぼくのブログのファンでもあるという水沢さん。ルネさんの分まで少しでも長く生きて、いい仕事を残していきたいものだ。
ルネさんの特集号、好評で残部が残り少なくなっています。ぜひ、ご購読を!
★ご注文方法・〒155-0032 東京都世田谷区代沢2-28-4-206・伊藤文学宛に千円札を紙にくるんでお送り下さい。先着10名さまに刈谷市美術館での招待券を進呈します。
★『薔薇族』の注文の方法は、郵便局で千円の定額小為替を作ってもらってお送り頂くか、千円札を紙にくるんでお送りください。〒155-0032 東京都世田谷区代沢2-28-4-206 伊藤文学
★新しく『薔薇族』を置いてくれる古本店・「ビビビ」が下北沢にあります。〒155-0031 東京都世田谷区北沢1-45-15 スズナリ横丁1F・北沢タウンホールの筋向いです。読者好みの古書が沢山置いてあります。電話03-3467-0085です。
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コメント
土浦市の連続殺傷事件で逮捕された金川真大容疑者。
逮捕された際にゲームソフトをリュックに入れていたというほど、ゲーム好きの金川容疑者がゲーム大会決勝戦に参加していた画像アリ。
http://tsuchiura-torima.cocolog-nifty.com/blog
投稿: 土浦通り魔事件「金川容疑者」ゲーム大会参加【画像】 | 2008年4月 1日 (火) 15時37分