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2008年5月16日 (金)

もう一度、こんなお店を開きたい!

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「伊藤文学の談話室・祭」は、ぼくのブログのタイトルだ。これはブログのために付けたのではなくて、現実に存在していたものだ。

  そうは言うものの、今から32年も前にオープンしたお店だから、このお店に足を踏み入れた人は、かなりのお年になっている。若い人には想像もつかないだろう。

『薔薇族』が創刊されたのは、1971年(昭和46年)だから5年が経った頃だ。刷部数も増え軌道に乗ってきて、ぼくも40代前半で元気いっぱいだった。

  わが社は会議など開いたことがない。何かやろうと思いつけば、すぐさま実行に移していた。その時代はオイル・ショックのあとで不況の時代だった。

  新宿の厚生年金会館のとなりに「金儲けの神様」とも言われ、直木賞作家でもあった邱永漢さんが「Qフラット・ビル」という10階建てのビルを建設した。その2階をお店として作ったのだが、誰も借り手がなかった。

  邱さんと親しい美輪明宏さんが、一番奥の右手の部屋を借りて、クラブ「巴里」をオープンさせた。壁から、机、椅子まで、すべてピンク。自宅から持ってきた西洋骨董でうめつくされたお店だった。

  そこで美輪さんは女装でシャンソンを歌っていた。美輪さんが留守していなかったり、女装していなかったりすると、お客さんはがっかりして帰ってしまうという難しい店だ。「巴里」に何度かお邪魔しているうちに、そうだ、読者が気軽に立ち寄れるお店を出そうと思いついた。

  わが家も新築して、何度も読者を集めて会合を開いたが、住宅地でもあり、男ばかりが出入りするので、近所の人が好奇の目でみるようになっていた。

  邱さんにお目にかかって、美輪さんのお店の前をお借りするようにした。それが「伊藤文学の談話室・祭」だった。

  どうせやるなら今までにないお店をと考えて、昼間から店をあけ、コーヒーもビールも、水割りも全部500円均一にして、明朗会計にしてしまった。

『薔薇族』の復刊5冊目、2008年の春の号、No.396は「特集・昭和51年・さあ、祭のはじまりだ。」ということになった。

  表紙は残っていて懐かしい「祭」のマッチを使用した。

  ぼく自身、30年も前のことなんて、あまり覚えていないが、今、読んでみて、いろんなことが思い出されてくる。その頃のものすごい熱気というか、活気というかが伝わってくるようだ。

「祭」のお店でひらいた夏季教室は、国学院大学教授の阿部正路さん、詩人の高橋睦郎さん、シャンソン歌手の美輪明弘さん、画家の冨田英三さん、SM作家の団鬼六さんという豪華な講師陣だ。今ならとっても考えられない講師陣だが、お願いする側の熱意を感じられて、ノーギャラで引き受けてくれた。なんともいい時代だったのかも知れない。

  山川純一君の劇画も、これがラストになるのでこれも見逃せない。この時代を知っている人も、知らない人も、読めば活気を肌で感じることができるだろう。

★注文方法・〒155-0032

東京都世田谷区代沢2-28-4-206

伊藤文学宛に千円札を紙にくるんで送って下さい。すぐに発送します。No.392号は品切れですが、No.393No.394No.395は在庫がありますので、ご注文下さい。

★『薔薇族』の注文の方法は、郵便局で千円の定額小為替を作ってもらってお送り頂くか、千円札を紙にくるんでお送りください。155-0032 東京都世田谷区代沢2-28-4-206 伊藤文学

★新しく『薔薇族』を置いてくれる古本店・「ビビビ」が下北沢にあります。〒155-0031 東京都世田谷区北沢1-45-15 スズナリ横丁1F・北沢タウンホールの筋向いです。読者好みの古書が沢山置いてあります。電話03-3467-0085です。

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◆ご感想・ご相談はこちらへbungaku@barazoku.co.jp

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コメント

はじめまして。突然メールを送る失礼をお許しください。
先日、祖父の遺品を整理していたところ、冨田英三さんの、著作と、直筆の絵画が何点か見つかりました。
祖父は冨田さんと親交があったようで、著作の「ジーパン貴族」のサイン入りの初版本もありました。
ネットで冨田英三さんの情報を探したのですが、なかなか見つからず、こちらのブログに書き込ませていただきました。
もし何かありましたら、お知らせ願えればと思います。
冨田さんの絵画は状態も良く、我が家に置いておくだけではもったいない状態です。ご遺族の方や、ファンの方がおられればと思っています。
だいぶ涼しくなったとはいえ、まだまだ暑い日も続くので御身体ご自愛下さい。

智恵

投稿: 智恵 | 2011年8月31日 (水) 09時27分

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