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2008年7月12日 (土)

ショック! 九天社負債6億円で破産!

出版業界の唯一の専門紙「新文化」が、6月26日号で「九天社が破産・負債6億」と報じている。

  2008年8月15日、2年前にぼくの著書『薔薇よ永遠に・薔薇族編集長35年の闘い』を刊行してくれた出版社だ。

  この本が刊行される少し前に、河出書房新社からは『薔薇族の人びと=その素顔と舞台裏』を、7月30日に刊行したばかりだった。こちらから原稿を持ちこんだわけではなく、2冊とも出版依頼があって書きあげた本だ。

  その頃、ぼくは左ひざの軟骨がすりへってしまって、歩くのもままならなかったときで、その痛さに耐えて、なんとか原稿を書きあげた。

  ラッキーなことに文春ネスコから、5年ほど前に刊行した『編集長・秘話』を幻冬舎がアウトロー文庫に入れてくれて、『薔薇族編集長』というタイトルで出してくれた。

  東京医大の整形外科で、左ひざに人工ひざを入れる手術を受ける直前に、3冊の本の出版を祝う会を、京王プラザホテルで友人、知人が多数集まってくれて、盛大に開くことができた。

『薔薇族』が2度も廃刊に追いこまれて、失意のどん底にあったぼくに、これらの本の刊行が、どれだけ明るい希望を与えてくれたことか。

  しかし、残念なことに本が出たあとに、1か月も入院してしまったために、本の宣伝活動ができなかった。本を話題にするためには著者が自分で動かなければ駄目なのだ。出版社の人は、すぐに次の本の準備に追われてしまうから、動きようがないのだ。

  朝日新聞の書評欄にとりあげられるということは、大変なことなのだが、九天社の『薔薇よ永遠に・薔薇族編集長35年の闘い』は、学習院大学の教授が、好意的な書評を寄せてくれた。ネットで注文する人が、これでいっきに増えてくれた。

  九天社の本は3千部、河出書房新社の本は6千部、幻冬舎の文庫の刷部数は1万2千部ということだ。

  九天社の女性社員のKさん、この方は以前宝島社ムックで、ぼくのことをとりあげてくれた方だ。そのKさんが九天社に移っていて、ぼくのことを思い出して、執筆を依頼してくれたのだ。

  若い社長さんも二度ほど、わが家を訪れてくれたし、ぼくも日本橋の大きなビルの9階の事務所を訪ねたこともあった。

  広いフロアーに10数人の社員が働いていた。ビジネス書や資格参考書などを主に出していたようだが、ヒットには恵まれなかったようだ。

  ぼくの親父は、出版社は机と電話があればいい。人を使うなといつも言っていた。人を使うと出したくない本も出すようになってしまうというのだ。

  九天社のあの広い事務所、家賃だって大変だったに違いない。見栄をはらずに場末の狭い事務所でよかったのでは。

  社員を10数人も使っていれば、その人件費だけでもかなりの出費になってしまう。黒字にするためには、相当の売上がなければやってはいけない。

  それにしても6億の負債というのは大変な額だ。この3冊の本が、どのくらい売れているのかは教えてくれないから分からないが、売れなくて迷惑をかけたのではないかと、責任を感じている。

「新文化」の同じ号に書店での本や、雑誌の売上が年々落ち続けていると報じているのは悲しい。

  自費出版専門の出版社「文芸社」が、『B型自分の説明書』が大ヒットして百万部を突破したというお礼の広告を出している。そりゃ、一年間の発行点数が講談社よりも多いのだから、マグレ当たりというしかない。

  ぼくも一生懸命書いた原稿だし、あまり人をほめることのない、ルネさんと竜さんが、九天社の本を面白かったとほめてくれた。

  素晴らしい出来ばえの本を出してくれた、九天社さん、本当にありがとう。九天社はなくなってしまっても、この本はいつまでも残るに違いないと信じている。

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コメント

昨夜はありがとうございました。

投稿: ノリネコ | 2008年7月17日 (木) 00時18分

「紙媒体」でのココロある出版は、今の時代はツライところですよね

だけど、色んなペーパーは「広告料」というモノを充てにして、湯水のごとく垂れ流され、森林を無駄に消費している...

「モノゴトの流れ」をチェンジ!しなければ、
すべてのことが単なる「理」の無い「利」の追求の世界になってしまう様に思われます

どこかで「STOP & GO」のバランスを取らなければ、ならないと思ったりもします

ツ(^o^)シ

投稿: 北海道のあっちゃん | 2008年7月16日 (水) 13時17分

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