ブログを書き続けての3年間
へぇ~っと、びっくり。2008年7月10日の朝日新聞、朝刊の小さな記事。
「国内ブログ、単行本2700万冊分・総務省調べ」の見出し。
「インターネット上で公開されている国内のブログが、08年1月末現在で、約1690万件あり、記事総数は約13億5千万件と、単行本約2700万冊分のデータ量に相当することが、総務省の調査でわかった。」
これは1月末の調査で、今は7月。毎月40万~50万件のブログが新設されているそうだから、2千万件は突破しているだろう。
こんなにブログを書いている人が多いということは、他人さまのブログも見ているのだろうから、これでは新聞、雑誌、書籍なんかを読んでいるひまはないだろう。
ぼくはパソコンもネットも、携帯電話もいじったことがない。そんなぼくに3年前、次男の嫁さんが「お父さん、ブログをはじめたら」と、勧めてくれた。
嫁さんは、実践女子大学の英文科出身で、頭のいい、しっかりもの。ネットも堪能のようだ。
その頃、『薔薇族』は廃刊になっていた。雑誌があれば「伊藤文学のひとりごと」のコーナーや、「編集室から」に読者へ向けて、ぼくの考えを発信できたが、それができなくなり、欲求不満になっていた。
そうだネットを通じて、多くの人にぼくしか知り得ない話や、同性愛というものをより多くの人たちに知ってもらいたいことを発信しようと、嫁さんの力を借りて、ブログなるものに文章を書き出した。
一篇、一篇を全力投球で書き続けて、いつの間にか3年も経ってしまった。その量はかなりの量になっている。
ぼくは10年日記を書き続けているが、うっかりして書き忘れてしまって、次の日に書こうと思っても、何をしたか、どうしても思い出せないことがある。ブログに何を書いたのか、ほとんど覚えていないが、先日、今までのぼくのブログを紙焼きにして届けてくれた、ありがたい人がいた。
最初から読み出したら、面白くてやめられない。いっきに何時間もかけて読みきってしまった。
いつか英国に留学中の女性が、偶然にぼくのブログを見つけて読み出して、6時間かけて読んでしまったと、メールをくれたことがあった。
ブログを本にするなんて、安易過ぎるかとも思ったが、いくつかの項目に分けて、それぞれ見出しをつけて、読み易いようにしてみた。
『ぼくしか知らない話=親兄妹にも隠して言えないこと』というタイトルを付けてみた。そしてちょっとコネのあるF書房に原稿を送ってみた。
出版不況の折り、単行本にすることは、今売り出し中のサマージャンボ宝くじよりは、確率が高いだろうが、どんなことになることやら。
ぼくのブログは、一日に何百人。多いときは何千人もの人が見てくれているようだから、本になれば少しは売れるかも知れない。
それにしてもネットなんて、すごいものが現れてしまったものだ。
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