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2009年1月31日 (土)

稲垣征次展「金色の闇」を見に行こう!

 2006年の7月に、河出書房新社が出版してくれた僕の著書、「『薔薇族』の人々=その素顔と舞台裏」(本体価格2000円)は、昭和46年に創刊した時から廃刊になるまでの35年間に、かかわってきた14人の人のことを書いたものだ。

 35年という長い時間に出会った人たちだから、その何倍、何十倍もの人たちが『薔薇族』を支えてくれた。

 14人の中の1人、稲垣征次君が3年ぶりに個展を開くというので、案内状を送ってくれた。

 「『薔薇族』の人々=その素顔と舞台裏」をしばらくぶりに取り出して、パラパラと読んでみた。

 僕にはもったいないくらいの上製本で、立派な本だ。写真やイラストも多く入っていて、面白い本だ。ただ『薔薇族』の読者でなかった人が読んだ時にどう思うだろうか?

 恐らくあまり売れなかったと思うので、在庫はまだあるだろうから、ぜひ、ネットで取り寄せて読んでください。

  

 稲垣征次君の見出しには、「少年愛者の孤塁を守り通した」と、僕は書いている。

 稲垣君が『薔薇族』に登場するようになったのは、そんな初期の頃ではない。1983年5月号・No124からだ。「金色の少年」と題して、3枚の作品がグラビアページを飾ったのが最初だった。

 それからの稲垣征次作品は鉛筆画だ。1枚の絵を仕上げるのにどれだけの時間をかけているのだろうか。しなやかな少年の肢態は不思議な魅力を持つ、独特のものといえる。

 それから少年物の小説や、エッセイのイラストは、ずっと彼が描き続けている。稲垣作品で記憶に残る作品は、エッセイとイラストで見開きになっていて、24話も続けた「少年愛花物語」は見事な作品だった。

 1997年の12月号から連載が始まった「少年愛万華鏡」というコーナーは、廃刊になるまで続けられ、少年愛の読者の心の支えになった。その時々の少年愛の抱える問題を取り上げたコーナーだった。

 少年愛の記事を取り上げるな、という声がスタッフの間でやかましかったが、僕は稲垣征次君を最後まで守り通した。

 

 少年は美しい。古今東西の画家の多くが、少年を描いているのは当然のことだ。少年の裸像を描くのに、後ろめたい気持ちを今の時代では持つかもしれないが、美しいものを描いて悪いわけはない。しばらく稲垣君の描く少年の絵を見ていないが、どのように進化しているのだろうか。しばらくぶりの出会いを楽しみにしている。

 今回の稲垣征次展「金色の闇」は、今までの個展と違って、人形博物館での開催で、館長さんの人形のコレクションとともに展示される。それと入場料を1000円頂くということだ。

 稲垣君は絵を売ることだけの収入で生計を立てているので、ぜひ購入してほしいものだ。

 会期は、2月6日(金)から2月16日(月)までで火曜日休館、時間は13時から19時まで。場所は、渋谷区神南1丁目20−9−B1、電話03(3780)9818、「マリアの心臓」、渋谷パルコの手前、GAPの筋向かいの地下1階です。

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お知らせ

「伊藤文学を囲む会ー『薔薇族』的森茉莉考」

森茉莉さんの部屋に入れさせてもらった人は数少ない。茉莉さんが仕事部屋のようにしていた、カフェ「邪宗門」のマスターにしても入ったことはなかった。その部屋に入った伊藤が見たものは?森茉莉さんの本質に迫る話しを聞いて下さい。

日時/1月31日(土)夕方5時〜

場所/下北沢・「ONE LOVE BOOKS」(世田谷区北沢2-1-3/☎03-3411-8302)

会費/1000円

下北沢駅改札を出て、左側階段・南口へ降りる。商店街を4〜5分歩くと右側に「王将」があり、その前の「膳場八百屋」を左に曲がると、左側の5軒目。

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★店内で「伊藤文学コレクション展」も開催!

★『薔薇族』の注文の方法は、郵便局で千円の定額小為替を作ってもらってお送りください。155-0032 東京都世田谷区代沢2-28-4-206 伊藤文学

★新しく『薔薇族』を置いてくれる古本店・「ビビビ」が下北沢にあります。〒155-0031 東京都世田谷区北沢1-45-15 スズナリ横丁1F・北沢タウンホールの筋向いです。読者好みの古書が沢山置いてあります。電話03-3467-0085です。

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