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2009年3月10日 (火)

新宿二丁目、ゲイの街として永遠なれ!

 2月24日(火)の朝刊は、どの新聞も、テレビも、「第81回米アカデミー賞」で、外国語映画賞を受賞した「おくりびと」(滝田洋二郎監督)の記事で沸き立っていた。

 暗い話ばかりが続いている日本に、この明るいニュースは、日本人に自信を持たせた快挙だ。

 僕は朝日、毎日、東京の3紙を読んでいるが、そんな日の東京新聞だけに、こんな小さな記事が載っていた。

 「講談社76億円赤字・過去最大」という見出しでだ。出版の仕事を戦後から、ずっと続けてきた僕にとってはショックだった。

 初期の頃の第二書房の出版物は、講談社のある音羽の、護国寺のすぐそばにあった黒岩製本に製本の仕事をお願いしていた。

 その頃の僕は、スクーターで、取次店、印刷屋、紙屋と走り回っていたが、いつも講談社の前を走りすぎるとき、ビルを見上げては、今に我が社も大きくするぞと思ったものだ。

 トヨタだって、ソニーだって、大きな赤字を出しているのだから、日本で一番大きい出版社の講談社が赤字だからといって驚くことはないのかもしれない。

 「ことし創業百周年を迎える出版大手の講談社の2008年11月期決算が、23日発表され、当期損失が76億8千6百万円と、過去最大の赤字となったことが分かった。
 決算発表によると、売上高は1350億5千8百万円で、前期比、6・4%減。雑誌、書籍、広告収入いずれも売上げを減らした。
 広告不況に加え、映像化されたコミックが減ったことや、書籍の返品増などが響いた。
 同社は02年11月期に戦後初の赤字となった。これまでで最大の赤字は、04年の7千3百万円だった。」

 講談社は、本の問屋の「トーハン」や「日販」の大株主だから、単行本を出すと、すぐにお金がもらえるはずだ。それでも赤字になるというのは、本が売れず、あまりにも返品が多いということだ。

 大手の出版社が、こんな状態なのだから、中・小出版社の資金のやりくりが大変なlことは想像するにあまりある。

 こんな大変な時代に、『薔薇族』の助っ人、竜超(りゅう・すすむ)君の、初めての本、「消える『新宿二丁目』 異端文化の花園命脈を絶つのは誰だ?」(彩流社刊、本体2500円)が出来上がって、竜君がサイン入りの本を届けてくれた。

 山川純一君の劇画をうまく使ったカバアのデザインは、目立つし、よく出来ている。毎号、毎号、復刊『薔薇族』に劇画を寄稿してくれているソルボンヌK子さんの劇画も随所に入っていて楽しませてくれる。

 山川純一君の絵と、ソルボンヌK子さんの絵が、この本をいいムードにしているが、ちょっと詰め込み過ぎたのと、新宿二丁目を知る資料としての価値は高いが、きまじめな竜君の性格からか、理屈っぽく感じられて、本嫌いの僕には読み切るのはつらい。

 僕からの切なるお願いだが、印刷部数が少ないために、どうしても定価が高くなっているが、若い諸君、特に女性に、この本を買ってもらいたい。

 僕の親父がよく言っていた言葉に、「出版社には、一流も、二流もない。いい本を出せばいいので、大きい、小さいはない。」と。

 彩流社の出版目録を見ると、ほとんどがお堅い本ばかりだ。竜君の本のようなものは見当たらない。竜君の本を手がけてくれた編集者には心から感謝したい。

 この本をヒットさせることが、ゲイの人たちのパワーを世の中に知らせることにもなるし、新宿二丁目は、消えるどころか、ゲイの街として、いつまでも華やいで行くに違いないのだ。

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伊藤文学編集長出演イベントのお知らせ

季刊『薔薇族』副編集長、竜超(りゅう・すすむ)初の単行本『消える「新宿二丁目」』(彩流社 2,500円+税)の刊行記念 イベントがいよいよ3月13日(金)の夜に新宿にて開催されます。文学編集長もゲスト出演いたしますので、お暇がありましたら是非おこしください!

模索舎プレゼンツ◎消えるか?「新宿二丁目」
日時/3月13日(金) 18:00開場 19:00開演
場所/ネイキッドロフト(新宿区百人町1-5-1 百人町ビル1F 電話03-3205-1556)
http://www.loft-prj.co.jp/naked/
料金/1,000円+1ドリンク~
※模索舎にて事前に、または当日に『消える「新宿二丁目」』お買上の方は料金500円引
出演◎竜 超(りゅう・すすむ)
予定ゲスト◎伊藤文学(ゲイマガジン『薔薇族』編集長)、
ソルボンヌK子(漫画家/オコゲのカリスマ)、
櫻田宗久(写真家/元・モデル、俳優、歌手)
主催/模索舎(東京都新宿区新宿2-4-9 電話03-3352-3557)
http://www.mosakusha.com/

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