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2009年3月12日 (木)

万葉研究の権威・中西進さんとの思い出

 しばらくぶりに、春のように暖かい土曜日の午後、女房と一緒に駐車場から枯れ葉マークを付けたクルマを乗り出した。

 淡島から環七に抜ける、梅が丘通りに面したビルの一階と二階を、『薔薇族』が廃刊になるまでの10数年間、第二書房の事務所として借りていた。その向かい側にガソリンスタンドがあって、いつもガソリンをそのスタンドで入れていた。

 ガソリンを入れようと思って、スタンドの前に来たら、なんと店じまいしているではないか。スタンドの従業員とも顔なじみだったから、テレビ局が取材に来た時は、クルマを置かせてもらっていたのに。

 ああ、不況はここまで来てしまったのか!

 それからどこに行こうかと考えたが、やはり通い慣れた神田神保町に行こうということになった。

 昔は、本の取次店(問屋)は、ほとんどが神田にあったので、スクーターを走らせて、毎日のように通った、なつかしい街である。

 本を読まない人が増えたというものの、本好きの人っているものだ。古書店街は多くの人であふれていた。

 駐車場を探したが、どこも満車で停められない。ぐるぐる走っているうちに、共立講堂の前の学士会館の横に停められた。

 学士会館は先妻の舞踏家、伊藤ミカと結婚した時に、会費制で友人を招待して披露宴を開いた思い出の会館だ。ここは東京大学出身の人の紹介がないと借りられない。

 大学歌人会の先輩の、東大国文学科出身の中西進さんにお願いして、披露宴を開くことができた。

 僕が24歳の時だから、なんと52年も前のことだ。このときの写真を見ると、国学院大学教授の阿部正路君、劇団・人間座の演出家、江田和雄君、小学校の時からの友人、池田浩君など、あの顔、この顔と、他界している友人が多いのに驚かされる。

 学士会館は、昭和3年に建設され、国の重要文化財になっているそうだ。一階にレストランがあって、誰でも利用できる。

 落ち着いた豪華なレストランなのに、ランチの値段は格安、コーヒーだけでもOKで、400円とこれも安い。神田に出られることがあったら利用することをおすすめする。

 中西進さんは、東大の国文科を出られてから成城大学の教授、筑波大学の教授と勤められ、京都に移られて、現在は奈良県立万葉文化館長を勤められている。

 大学歌人会時代、駒大からは僕ひとりが参加していたが、当時の駒大はあまりいい大学とはいえなかったので、いろんな大学の学生が集まっている中で、僕は劣等感の固まりだった。

 東大の山上会議所で歌会が開かれたとき、僕の作品を中西さんが絶賛してくれた。これは、僕にとって大きな励ましになって、それからの人生を変えたといっても過言ではない。

 その後、「渦」という豆歌集を出したとき、序文を書いてくれた。先妻と結婚した時には、仲人も引き受けてくれた。息子の結婚式には、京都から奥さんと一緒に出席してくれて、スピーチもしてくれた。

 今や中西さんは万葉研究の権威で、多くの著書を出している。僕は勉強嫌いだから、国文科出身とはいっても、万葉集など読んだことはない。

 朝日新聞の夕刊に、「ナカニシ先生の万葉こども塾」を連載されていて、万葉集の中から一首を選び出して、やさしく解説してくれている。子どものために書いているのだから、僕でも理解できるありがたい読み物だ。

 学士会館に立ち寄って、しばらくぶりに中西さんのことを思い出してしまった。

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伊藤文学編集長出演イベントのお知らせ

季刊『薔薇族』副編集長、竜超(りゅう・すすむ)初の単行本『消える「新宿二丁目」』(彩流社 2,500円+税)の刊行記念 イベントがいよいよ3月13日(金)の夜に新宿にて開催されます。文学編集長もゲスト出演いたしますので、お暇がありましたら是非おこしください!

模索舎プレゼンツ◎消えるか?「新宿二丁目」
日時/3月13日(金) 18:00開場 19:00開演
場所/ネイキッドロフト(新宿区百人町1-5-1 百人町ビル1F 電話03-3205-1556)
http://www.loft-prj.co.jp/naked/
料金/1,000円+1ドリンク~
※模索舎にて事前に、または当日に『消える「新宿二丁目」』お買上の方は料金500円引
出演◎竜 超(りゅう・すすむ)
予定ゲスト◎伊藤文学(ゲイマガジン『薔薇族』編集長)、
ソルボンヌK子(漫画家/オコゲのカリスマ)、
櫻田宗久(写真家/元・モデル、俳優、歌手)
主催/模索舎(東京都新宿区新宿2-4-9 電話03-3352-3557)
http://www.mosakusha.com/

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