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2009年5月31日 (日)

江戸の男色は、信義と意気地を重んじた!

 いよいよ、39年前、1970年(昭和45年)1月11日の朝、33歳の若さで、風呂場で酸欠死した女房の舞踏家、伊藤ミカ(本名・君子)と、僕との出会いから亡くなるまでの15年間を描いた本が、彩流社から出版される。

 タイトルは、「裸の女房 60年代を疾風のごとく駆け抜けた前衛舞踏家・伊藤ミカ」(定価2100円)という本だ。

 僕にとって、ここ4〜5年は最悪の出来事ばかりが続いての中で、執念を燃やして書き上げた本だから、なんとしてもヒットさせたい思いにかられている。

 小学館の営業畑で活躍し、定年で退職されたU君が、世田谷学園の後輩にいることを思い出し、本を売る秘訣を聞きたいと電話をかけた。

 5月3日に近所の喫茶店、「邪宗門」で会う約束をした。「伊藤さんに会わせたい、友人も連れて行く」ということだった。

 当日、僕は夕方の4時と思い込んでいて、女房とドライブして帰ってきて、留守電を聞いたら、「邪宗門」のマスターの声が入っていて、「お客さんがお待ちですよ」と。カレンダーを見たら、1時と書いてあるではないか。あわてて駆けつけたら、友人も一緒だったので、2時間も待っていてくれた。

 その友人というのは、世田谷学園の同期生の秋山忠彌さん。早稲田大学の法学部出身でNHKチーフディレクター(時代考証調査担当)を経て、江戸史の研究家でもある。「江戸諷詠散歩 文人たちの小さな旅」(文春新書、本体720円)と、「大江戸浮世事情」(ちくま文庫、本体740円)という著書を2冊プレゼントしてくれた。

 Uさんからは参考になるような話は聞けなかった。小学館という大出版社の看板をしょって書店周りなどをしていたのだろうから、書店の人も応対が違うだろう。小出版社の営業が書店を訪ねても話を聞いてくれないかも。

 秋山さんから頂いた「大江戸浮世事情」をパラパラと頁をめくっていたら、「信義と意気地の男色道」という見出しで、いい話が載っていた。

 「江戸は谷中の門前町に、ひっそりと侘び住いする二人の老人がいた。夏のある日の夕方である。行水をつかう老人の後ろ姿を、もう一人の老人がつくづくと見て、『こうも変わるものなのか』と体のしわを嘆いて涙ぐみ、二人は若かったことの昔を思い、手に手をとって悲しむのだった。そんんあ様子をかいま見たある人が、どんな事情があるのかたずねてみた。
 二人とも生まれ故郷は筑前福岡の城下で、一人は玉島主水といい、博多小女郎ではと疑われるほどの美少年だった。もう一人は豊田半右衛門といい、武芸の達人だった。この半右衛門が、主水に深い思いをかけると、主水もその気性に惚れこみ、二人は衆道の契りを結ぶ。ときに主水が16歳、半右衛門は19歳であった。だがその主水に横恋慕する者が現れ、あきらめる様子がない。そこでやむなく、二人はその者はじめ、助太刀までも残らず討ち果たした。そして二人は城下を離れ、以後は人目を忍ぶ身となり、いまこうして江戸に隠れ住むのだと語るのだった。
 この年、主水は63歳、半右衛門は66歳。40数年も二人は離れることなく、まさに夫婦のように暮らしてきたのである。
 当時の男色には、まことに男性的な信義と意気地を重んじる気風があった。そもそも若衆道といい、略して衆道、あるいは若道といい、『道』がつくゆえんである。」

 なんと言う、心温まる話ではないか。あっちの男、こっちの男と遊び歩いている、今時のゲイたち、少しは、見習ったら。

Photo若き日の文学とミカ。

★彩流社刊の『裸の女房』は、定価税込みで2100円。
「裸の女房」の出版を祝う会は、6月6日(土)・午後4時開場、午後4時半開会、終了は午後7時。場所は、銀座・キャバレー「白いばら」(中央区銀座3-5-18)、電話03(3564)0967。会費は1万円(本代・おみやげも含む)です。僕のブログを見れくれている人にお願いがあります。よし、お祝いの会に参加してやろうという方、会費1万円を僕の銀行口座に振り込んでもらいたいのです。どうしても先にお金が必要になってしまったので。
 口座は、「みずほ銀行北沢支店・店番号213、普通預金口座0415466・伊藤文学」です。メールで氏名・住所を教えて頂ければ、領収書と「白いばら」の地図などを送ります。
 もちろん出席して頂けるなら、メールで参加をお知らせいただければ、会費は、当日でもかまいません。ぜひ、友人を誘って、にぎにぎしくお出かけくださいませ。

☆お知らせ☆ 

このたび発売となりました「ヤマジュンTシャツ」をお買い上げいただいた皆さんに、製品の取扱いに関するお願いをさせていただきます。

(1)シルクスクリーンのプリントは熱に弱い為、乾燥機やアイロンの使用はお避けください。

(2)洗濯時は裏返して洗っていただくと日持ちがよくなります。

という注意書きが製作業者のほうより来ております。どうぞ皆様、この2点にご注意のうえ、末永くご愛用ください!


★『薔薇族』の注文の方法は、郵便局で千円の定額小為替を作ってもらってお送りください。155-0032 東京都世田谷区代沢2-28-4-206 伊藤文学

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コメント

編集長は、今でも色気のある
チャーミングな男性ですよ。
嬉しくて嬉しくて、しょうがないお二人の
可愛い写真ですね、ほのぼのします。

投稿: 桃チャン | 2009年6月24日 (水) 14時05分

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