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2009年5月27日 (水)

伊藤文学コレクション〜薔薇族周辺のゲイ・エロティックアート

 『薔薇族』の出現で、才能ある読者に発表の場を与えたことは、大きな功績であったといっていいだろう。

 どんなに優れた小説やイラストを描いていたとしても、発表の場がなければどうにもならない。人間誰しも自分が苦労して書いた作品を多くの人に見せたい、読んでもらいたいという願望を持っているからだ。

 戦後の昭和20年代、30年代は、発表する場がなかったから、公衆トイレの壁に落書きすることによって、その欲望を満たしていた。トイレの壁は伝言板の役割を果たしていたといっていいだろう。

 昭和46年に『薔薇族』を創刊した頃は、男絵を描く人は少なくて、藤田竜君がひとりで描いていた。

 裸夢丸というペンネームで、初期の『薔薇族』に登場していた人の絵は、まさにトイレの壁に描かれていたような幼稚な絵だったが、妙にセクシーでそそられるものがあった。

 その後に登場してきた人は、月岡弦さんだった。月岡さんは若い頃、画家になりたいと思っていたが、親の反対にあって、やむなく会社勤めを定年まで勤め上げた人だ。

 団地に住んでいて、息子さん夫婦とお孫さんに囲まれての生活で、机に向かって男の絵を描いているのは、つらかったに違いない。

 間宮浩さんの長編小説、「新宿の美少年たち」を『薔薇族』に連載したときに、挿絵を描き続けてくれた。

 台湾出身の直木賞作家が、新聞にエッセイを連載したおりに、僕が紹介してあげたのでイラストを描いていた。そのときのお礼でということで、台湾に招待もされたようだ。

 小説の内容を絵に表す、挿絵画家といわれる人は少なく、長谷川サダオ君などは小説の内容と全く関係のない絵ばかりを描くので、藤田竜君を怒らせていた。

 そのうちに松下芳雄、吉良和夫、いざわ・ひろしなどと、ペンネームを変えて、時代物から切り絵風なもの、少年ものなどと器用に描き分ける人が現れて、大助かりしたものだ。

 初期の頃の男絵師たちは、今時の劇画から描き出したのではなくて、日本画を勉強したりデッサンを勉強して描き出した人たちだ。

 三島剛さん、大川辰次さん、平野剛さん、このような男絵師たちは、貴重な存在で、もう二度と現れることはないだろう。

 6月1日(月)から6月13日(土)、平日は正午から午後7時、土曜・祝日は正午から午後5時まで、銀座の画廊「ヴァニラ画廊」で、「伊藤文学コレクション・薔薇族周辺のゲイ・エロティックアート」が開催される。ゲイ・アートの研究者で著書も出している、田亀源五郎さんの協力で、今までになかったような、男絵師の多彩な作品が一堂に展示される。入場料は500円。

 6月7日(日)午後3時から、入場料1500円(ドリンク付き)で、「伊藤文学と田亀源五郎との特別トークショウ」も開催される。司会は竜超君だ。

 「ヴァニラ画廊」は中央区銀座6-10-10、第2蒲田ビル4階、電話03(5568)1233。銀座・松坂屋の裏通り、あづま通りにある。銀座線「銀座駅」A4出口から徒歩5分。

Photo


★彩流社刊の『裸の女房』は、5月末日の刊行、定価は税込みで2100円。
「裸の女房」の出版を祝う会は、6月6日(土)・午後4時開場、午後4時半開会、終了は午後7時。場所は、銀座・キャバレー「白いばら」(中央区銀座3-5-18)、電話03(3564)0967。会費は1万円(本代・おみやげも含む)です。僕のブログを見れくれている人にお願いがあります。よし、お祝いの会に参加してやろうという方、会費1万円を僕の銀行口座に振り込んでもらいたいのです。どうしても先にお金が必要になってしまったので。
 口座は、「みずほ銀行北沢支店・店番号213、普通預金口座0415466・伊藤文学」です。メールで氏名・住所を教えて頂ければ、領収書と「白いばら」の地図などを送ります。
 もちろん出席して頂けるなら、メールで参加をお知らせいただければ、会費は、当日でもかまいません。ぜひ、友人を誘って、にぎにぎしくお出かけくださいませ。

☆お知らせ☆ 

このたび発売となりました「ヤマジュンTシャツ」をお買い上げいただいた皆さんに、製品の取扱いに関するお願いをさせていただきます。

(1)シルクスクリーンのプリントは熱に弱い為、乾燥機やアイロンの使用はお避けください。

(2)洗濯時は裏返して洗っていただくと日持ちがよくなります。

という注意書きが製作業者のほうより来ております。どうぞ皆様、この2点にご注意のうえ、末永くご愛用ください!


★『薔薇族』の注文の方法は、郵便局で千円の定額小為替を作ってもらってお送りください。155-0032 東京都世田谷区代沢2-28-4-206 伊藤文学

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★新しく『薔薇族』を置いてくれる古本店・「ビビビ」が下北沢にあります。〒155-0031 東京都世田谷区北沢1-45-15 スズナリ横丁1F・北沢タウンホールの筋向いです。読者好みの古書が沢山置いてあります。電話03-3467-0085です。

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