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2009年7月25日 (土)

ゲイの人たちの結婚問題は?

 ゲイの人にとって、異性との結婚はどうしてもさけて通れない関所のようなものだった。今でこそ独身を通していても、さほど変に思われない時代になってしまったが、2、30年前までは、ゲイの人たちにとっては深刻な問題だった。

 『薔薇族』を創刊して何年も経っていない頃の話だ。僕を訪ねてひとりの青年がやってきた。小学校の先生だった。

 同じ学校の女の先生に惚れられてしまい、彼女の方が積極的で、いつの間にか親同士が会って式場の日取りまで決められてしまった。

 24歳になる彼は、もちろん男が好きで、それも兄貴のような男に愛されたい気持ちは強いが、まだ男との経験もないし、ましてや女性との経験もない。

 迫りくる結婚式のことを考えると不安で、思いあまって僕を訪ねて来たということだ。

 僕は「何とかなるから結婚しなさい」と答えたと思う。「やめなさい」とは言えなかったから。

 それから忙しさにとりまぎれて、彼のことを忘れてしまっていたが、何ヶ月か過ぎて彼から電話がかかってきた。

 「うまくいってるかい?」と聞くと、いかにも元気のない声で「それが、どうも」ということだった。

 もう半年近くも経っているのに、数回しかセックスをしていないという。夜、早く帰るとセックスをせがまれるものだから、なるべく外で遊んで遅く帰ってくる。

 そうすると彼女の方は、他に女がいて帰ってこないのではと追求する。それがどうも女が他にいる様子がないと知ると、彼女は他の男の先生に相談した。

 「君の亭主はホモじゃないの」と同僚に言われ、また追求される。最初は笑ってはぐらかしていたものの、どうにも弁解できなくなって、また僕を訪ねて来た。

 どんな性生活をしているのかと根掘り葉掘り聞くと、彼女の体に触れることが嫌で、どうしても勃起しないようだ。

 驚いたことに、女性のアソコがどうなっているのか、その構造がどうなのか、関心がないから知る由もないようだ。

 アソコに入れなくたって、彼女を喜ばすことができるんだとテクニックをいろいろと教えたが、そんなことをしても何年も続けられるわけはない。

 美人の奥さんで、料理も上手だし、部屋の掃除はよくしてくれるし、非の打ち所がない。それに共働きまでしてくれている奥さんに何の罪があるのだろうか。

 世間体のためにと、かつてはこのように結婚してしまった人が多かった。田舎に住んでいて長男だから結婚しないわけにはいかない立場のゲイもいた。

 果たして時代が様変わりしてしまった今の時代、このような悲劇はなくなっているのだろうか。

 最近は読者からの電話や手紙もほとんどないから知る由もないが、僕の想像だが、ゲイの人たちの結婚の問題はそうは変わっていないと思う。

 いつの時代でも親は早く孫の顔を見たいと思うだろうし、カミングアウトすれば問題は解決するだろうが、それもなかなか言い出せないだろう。悲劇がなくなっていればいいのだが・・・

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