「週刊新潮」さん、新聞社をいじめるな!
「新聞業界・最大のタブー・押し紙を斬る!第1回・ひた隠しにされた部数水増し衝撃の調査データ」
見出しには、「押し売りされる新聞、押し紙ーー。部数を水増しすることで広告料金を吊り上げるという〝サギ的商法〟を、新聞業界は長年続けてきた。深い闇に包まれてきた最大のダブー「押し紙」を斬る集中連載。第1回は、ジャーナリストの黒薮哲哉氏が、その実態を抉り出す。」
これは「週刊新潮」の6月11日号に載った記事の見出しだ。
6月18日号には、第2回が連載され、「今朝も販売店から配られずに棄てられた〝部数水増し〟の動かぬ証拠」と、トラックで新聞を棄てている写真まで載っている。
「新聞社が〝実売〟だと言い張る部数のうち、かなりの割合が、実際には読者に配られないまま棄てられている〝押し紙〟問題。連載第1回に対し、大手新聞各社は猛烈な抗議文を送りつけて来た。ならばお見せしよう。これが〝部数水増し〟の動かぬ証拠である。」と、鬼の首でもとったような見出しをつけている。
僕も、戦後の昭和23年に父が第二書房を興し、学生時代から父の仕事を手伝い、77歳になるまで、出版の仕事を続けてきたから、かつての新聞、週刊誌の威力をまざまざと実感してきている。
昭和20年代の後半には、「週刊新潮」の記事のおかげで「匪賊と共に・チチハル脱出記」はベストセラーになった。
妹の心臓病との闘いを描いた「ぼくどうして涙がでるの」も、ベストセラーになったきっかけは朝日新聞の記事からだ。
最近、売り出した彩流社刊の僕の著書、「裸の女房」(定価2100円)の、舞踏家の女房、伊藤ミカを有名にしてくれたのも「週刊新潮」のお陰だ。
昭和46年に日本で最初に創刊した同性愛専門誌『薔薇族』だって、徐々に部数をのばし、実売で3万部も売れ、広告も頁数の半分もうずまっていた。
創刊10周年のときに「週刊文春」が取り上げてくれ、その見出しに「ホモ界の朝日新聞薔薇族」と付けたものだから、朝日を怒らせて広告を訂正させられてしまった。それは営業活動をしなくても、スポンサーの方から広告を載せてくれと頼まれるということだ。
6月9日の夜、新潟の弥彦村の弥彦神社の門前にある、ホテルみのやで、僕が創立した「ロマンの泉美術館」の閉館のお別れの会が開かれ、多数のお客さんが集まってくれた。
僕の隣の席には、新潟県前知事の平山征夫ご夫妻、そして新潟大学教授の栗原隆さんが座っておられたので、今の学生が新聞を全く読まないという話をしてくれた。平山さんは現在は、大学の学長をされている。
『薔薇族』もインターネット、携帯電話の普及が広がるにつれて部数が落ち、最後は3000部にまで追い込まれ、廃刊になってしまった。
新聞各社もみんなネットに押されて部数が落ち、「週刊新潮」の書いている通りかも知れないが、みんな生き残りをかけて頑張っているのだ。週刊誌だってみんな落ち込んでいて、その刷り部数は誰もわからない。
中国産のウナギというと売れないから、国内産と偽って売るのは悪いことだけど、新聞を余計に刷っているってなんてことは、目をつむるべきだと僕は思うけれど。そんな新聞に「週刊新潮」の広告を載せなければいいと思うが、そうすればもっと売れなくなるだろう。
誰が悪いわけではない。世の中、全く変わってしまった。新聞社をいじめたって、得することはないのでは。もっと、もっと悪い奴を見つけ出して記事にしてもらいたいものだ。
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コメント
>中国産のウナギというと売れないから、国内産と偽って売るのは悪いことだけど、新聞を余計に刷っているってなんてことは、目をつむるべきだと僕は思うけれど。
これは、さすがにないんじゃないですか?
臭いものには蓋をするのですか?
社会の公器などと自称している新聞社が広告詐欺をしているんですから、存在意義すら疑われるんじゃないでしょうか?さらに、読まれもしない無駄な紙をすっているくせに、よく環境問題について偉そうな事を言えますね。日本のマスコミは、他者に厳しいくせに、身内には甘すぎ。正直反吐がでます。
押し紙の件は、徹底的に追求され、糾弾されるべき。じゃないと、ますます新聞離れがひどくなるように思います。結局、新聞社自身が苦しむことになりますよ。
投稿: よす | 2009年7月11日 (土) 00時56分
>新聞を余計に刷っているってなんてことは、目をつむるべきだと僕は思うけれど。
いや、べつに「新聞を余計に刷っている」だけなら誰も文句は言わんでしょう(紙がもったいないというのは別にして)。
だってそれだけなら新聞社自身が損してるだけだし。
押し紙の問題は、強い立場を利用して販売店に不利益を押し付けることと、販売部数を水増しすることによって広告主(回りまわって消費者)をだましていることにあるんじゃないでしょうか。
どちらも、ほかの業界がそんなことをしていれば新聞社は批判してきたわけだけど、新聞社自身がそんなことやっていたのでは批判する権利はないのではないでしょうか?
投稿: とれま | 2009年7月 8日 (水) 21時35分