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2009年9月23日 (水)

純喫茶は生き残れるだろうか?

 今時の若者は、びんに入ったコーラをガチャガチャいわせて運んでいる光景を知らないだろう。

 昭和40年代は、喫茶店に入ると、みんなコーラを飲んだ。「邪宗門」も女性のウエイトレスが何人もいて、お客さんも1日に何百人も入ったものだ。その頃が喫茶店の全盛期だった。

 雑誌「税」に前田秀夫さんは、こんなことを書いている。森茉莉さんの話は、あまりにも有名すぎるので、その話は省いて喫茶店の良き時代のことを紹介しよう。

 「昼間は電気、ガスなどの集金人、訪問販売のセールスマンのお休みどころ。この地域は学生相手の下宿屋が多かったので、夜になると東大の教養学部、駒沢大学、国士舘大学、明治大学などの学生さん、その他、常連さんから〝あの人は有名な○○さん〟と教えられた方々も常連になってくれたそうだ。
 電話を引いている家がまだ少ない時代だ。学生たちは『邪宗門』の電話で、地方の親と連絡を取り合う。彼女とデートの約束もする。
 冬は『邪宗門』でからだを暖めてから下宿に帰って行く。その頃は学生の下宿にクーラーなんてあるわけがないから、クーラーの効いた『邪宗門』で、閉店になるまで居座わり、そしてそれぞれの下宿に帰って行く。
 そんな学生たちが年末には、お店の大掃除を手伝ってくれ、帰省できなかった学生たちは、大晦日を『邪宗門』で、新たな年を迎えたという、今は昔の物語である。
 当時の常連さんだったお客さんが、時折りしばらくぶりに訪れてくれて、当時とひとつも変わっていない、店内の至るとことに染み込んでいる思い出に浸っている。
 時には子供を連れて来て、子供に若かりし頃の話を聞かせていたりする。
 誰もが時間に追われ、供される商品そのものにしか価値を見いだしにくくなってしまった今の時代、心が安らぎ、落ち着いた居心地のいい空間を見つけることは難しい。
 安くておいしいコーヒーを飲ませるチェーン店が街にあふれている今の世の中。おいしいコーヒーや紅茶を自宅でも味わえるようになってしまった。
 味とムードを楽しめる空間、接客のサービス、そして店独自の特徴で勝負してきた純喫茶の辿る道は険しい。
 〝もうからないですよ〟と、ひとりで店を切り盛りしている作道さん。それでも〝できる限り店を続けていきたい〟と、お店に来られたお客さまに満足して頂くために、一杯ずつ丁寧にコーヒーを、紅茶を淹れる。そして、サービスに得意のマジックを見せてくれる」

 三軒茶屋の改装したスーパーの「西友」では、お弁当がなんと280円だそうだ。500円出せば食事ができてしまう。コーヒー代500円は、なんとも高く感じてしまう。それでも「邪宗門」を訪れるのは、マスターの作道さん、奥さんと話ができるからだ。それに和物の骨董品が、ずらりと並んでいて、それを眺めているだけでも、心がなごむからだ。「邪宗門」は自宅だから家賃がかからないが、下北沢のお店は、あまりにも家賃が高すぎる。まるで大家のために働いているようなものだ。

 次から次へと店がつぶれ、下北沢のようににぎやかな街でも、シャッターを閉めたままの店が目立つようになってきている。
 
 少しでも景気が上向くように、民主党さんに頑張ってもらうしかないようだ。

Photoこのムードが心をなごませてくれる。


●「邪宗門」世田谷区代田1-31-1 ☎03(3410)7858 木曜日定休

★伊藤文学〜第1回「やらないかの集い」
 山川純一君が残してくれた、呼びかけの言葉「やらないか!」。これはエッチな言葉ではなく、日本中の人たちが、うつむき加減で、元気をなくしている今の世の中。元気を出して行動を起こせと呼びかけているのではなかろうか。
 
 1971年、日本で最初の同性愛者に向けての雑誌『薔薇族』を創刊した伊藤文学と熱く語り合おう!
 
 すべて日本で最初の仕事を次から次へと実行した男。男性ヌードの写真集、少年の写真集、ビデオの製作、「薔薇と海と太陽と」「白い牡鹿たち」「愛の処刑」などの映画の製作。同性愛の世界をリードし続けた35年を語ります。ぜひ、みなさんでお出かけください。

日時:9月28日(月曜日)夜7時から9時
場所:下北沢南口「ONE LOVE BOOKS」
会費:1000円(ワンドリンク付き)

〒155-0031 東京都世田谷区北沢2-1-3
       ☎03(3411)8302

★下北沢の改札を出て、左の階段を降りる。南口商店街を5分ほど歩くと、右側に「餃子の王将」があり、その前の「膳場八百屋」の横を左に曲がると4、5軒目。「足立屋酒店」の前。

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