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2009年10月 4日 (日)

昭和のにおいが、また街から消えて行く!

 下北沢からまた古いお店が9月24日を最後に店を閉じた。昭和28年創業というから、53年にもなるジャズ喫茶「マサコ」というお店だ。

 下北沢の南口駅前の中華ソバ屋の「代一元」が店を閉じたとき、花束を抱えて訪れたこと思い出す。真冬でも食べられた「冷やし中華」の味は忘れられない。

 9月19日(土)の午後、北口の駅前にある「シャノアール」で、講談社を定年で辞められた白川さん。昨年、奥さんをガンで亡くして息子さん夫婦が近くで暮らしているものの、寂しい生活を送っている白川さんを慰めようと呼び出した。

 仏壇に向かって奥さんに話しかけているという白川さん。本が売れないという話ではずんだが、ジャズ喫茶の「マサコ」が店を閉じるという話をしたら、なんと白川さん、ジャズがお好きだそうで、40年ぐらい前に「マサコ」に足しげく通いつめていたそうだ。

 それじゃ、店を閉じる前に「マサコ」に行ってみようということになった。僕は「マサコ」には、1、2度しか入った記憶はないが、代沢5丁目に住んでいた頃、母校の代沢小学校の脇の小さなレストラン「バリエ」で、「マサコ」のご夫婦と出会ったものだ。

 昼頃、食事をしに行くと、いつも「マサコ」のママと旦那が食事をしに来ていた。このお店、ホテルのレストランで修行をしたマスターと奥さんとふたりっきりで切り盛りしていた小さなお店だ。

 現在は、下北沢の駅の近くの昭和信用金庫のすぐそばに店を移し、息子さんも大きくなって手伝い、奥さんと3人で店をやっている。

 竹下登元総理の孫のDAIGOさんも通っていたそうだ。「バリエ」のマスターと奥さん、いつも厨房の中で口喧嘩をしていた。小さな店だから客席にいる僕の耳にも筒抜けだ。感じが悪いので、いつの頃からか足が遠のいていた。

 今は、息子さんも大きくなって手伝っているようだから、ご夫婦も年を取って、今は喧嘩なんかしてはいないだろう。

 「マサコ」ってどんな店だったのか、同業の「邪宗門」を訪ねたら「東京ノスタルジック喫茶店」という本を貸してくれた。

 塩沢槙さんが書かれた本で、河出書房新社刊、本体価格1800円、なんと略歴を見たら駒沢大学国文科卒とあるではないか。僕の後輩になる方だ。

 国文科の同窓会に一度も出てこられないから、こんな素晴らしい後輩がいることを知らなかった。

 先日、母校の駒大の同窓会から「第6回ホームカミングデー」の招待状が届いた。その中にスペシャルゲストとして、山田五郎さんの「理解ある大人が若者をツブす」という講演があるという。山田さんとは、テレビとラジオでご一緒したことがあったが、駒大の卒業生だということは知らなかった。

 11月1日、僕も出席して、山田さんに声をかけてみようと楽しみにしている。

 古い喫茶店をよくぞ調べあげたものだ。写真もすべて塩沢さんが撮り、経営者から話を聞き出して、くわしくその生い立ちから書いている。

 「マサコ」のママの政子さんは、昭和58年にガンで亡くなられているそうだが、12歳年下の福島信吉さんが、後を継いで店を経営していた。福島さん、大きな猿を飼っていて、今でも猿を連れて散歩しているのを見かけることがある。

 先妻のミカとよく通った、道玄坂上の名曲喫茶「ライオン」。『薔薇族』を復刻してくれた英和出版のすぐ近くにある「古城」。上野に行くことがあると、いつも立ち寄るが、いつまでも生き残ってのしい昭和の街のにおいがたちこめている店ばかりだ。

 Photo

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コメント

たまたまネット上で拝見させていただいて、興味深い文章に、ついつい読ませていただきました。
「古城」、自分も上野に行った際は立ち寄ります。
「王城」も好きです。田舎でも残っていないような個性的な純喫茶が東京には残っていますね。

投稿: チロ | 2009年10月25日 (日) 00時50分

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