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2009年11月19日 (木)

朝日と毎日の記者が呑み友だち

 「毎日新聞」は、この人の書いた記事を読みたいために購読しているようなものだ。編集委員の鈴木琢磨さんだ。

 2001年の11月6日(金)の「毎日新聞」の夕刊に、鈴木琢磨さんが「おーい寅さん」というエッセイを載せている。

 鈴木さんは「朝日新聞」の下町記者、小泉信一さんと呑み友だちのようだ。僕はまったくと言っていいほど、酒を呑まないから、赤ちょうちんがぶらさがっているような店には入ったことがない。

 77歳にもなって後悔したってはじまらないが、やはり酒を呑みかわしながら話をしないと、深い付き合いは生まれないのでは。鈴木さんはこんなことを書いている。

 「〈6時、雷門〉。朝日新聞の下町記者、小泉信一さんからメール。夕刊で連載していた「ニッポン人脈記『おーい、寅さん』がめでたく本になったとかで、それをつまみに一杯いかが、と。もちろん断る理由などなし。」

 いいな、朝日の記者と毎日の記者が、こんなメールのやり取りで出会って酒を呑むなんて。

 小泉信一記者は初めて『薔薇族』を紙上に登場させてくれた恩人でもある。僕の著書『裸の女房』のことも必ず記事にしてくれると信じている。

 1960年代に大活躍し、33歳の若さで事故死してしまった、僕の先妻、舞踏家の伊藤ミカ、舞踏に打ち込んだ生き様をきっと記事にしてくれるだろう。

 鈴木さんはこんなことも書いている。

 「でも、下町記者もつらいのよ、のはず。『おう、てめえ、さしずめインタリだな』。ひょっこり寅さんが現れたら、そうタンカを切られるんじゃないの?朝日の名刺なんか持っていたらね。でっぷりした体をちょっと縮めた。『とにかくコロッケ食べてよ。炒(い)りブタもいけるから』。うまい。
 すっかりできあがって河岸替えしたらしい。いつしか伝説のストリッパー、浅草駒太夫さんのカラオケ酒場『ベル』で飲んでいる。『本、もってきなさい。売ってあげるわ』。ママも小泉信一ファン。『渥美清さんの本格評伝を書こうと思って』。照れくさそうにぼそっ。旅から旅、休みをつぶしての取材が続く。」

 小泉信一さん、朝日の記者というと、スーツをきちんと着て、いかにもインテリという風貌を想像するが、小泉さんは太っていて体もでかく、無精髭をはやしていて、北朝鮮のキムジョンイルの長男に似ている。『おーい、寅さん』(朝日新聞出版刊、本体価格900円)、下北沢北口の博文館書店で購入したが、とにかく本の値段が安い。刷部数が多いと、こうも定価を安くできるのか。僕の本は並製で定価が2100円、刷部数が少ないから、この値段になってしまうのだろうが、この不景気な時代では、2000円を越したら手を出さないのだろう。

 鈴木琢磨さんは、同じ日の「毎日新聞」に「不景気しみじみ秋景色」というタイトルで今の時代を描き出す、長い記事を載せている。「不景気である。『貧困』の時代が続く。でも人は生きている。けなげなまでに。夜のちまたで拾った、しみじみ東京秋景色ーー。」と前書きにある。

 僕は夜の新宿ゴールデン街などに足を踏み込んだことはない。鈴木さんの文章には、しみじみとした庶民の哀愁がただよっている。

 厚生労働省が発表した相対的貧困率、この先進国で7人に1人が貧困状態とか。僕も間違いなくその中の1人に違いない。

 生ビールが1杯、190円、そんな安い店に呑みに行くか。

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