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2009年12月31日 (木)

MとMでは、どうにもなりません。

 藤田竜君(僕の良き『薔薇族』編集の相棒だった。)から内藤ルネ展の案内状のハガキが送られてきた。

 「ルネはまだまだ、がんばっております」と添え書きがあって。

 「内藤ルネ展 ロマンティックよ、永遠に」2010年1月27日(水)〜2月8日(月)・東京駅大丸ミュージアム・東京・大丸東京店10階。「昭和の少女生活を夢みるものとし、後に斬新なアイデアを創作した内藤ルネのイラストとリビング・デザイン。

 現在もさまざまな分野に影響を与え続ける不滅の全貌を回顧します。JR京都伊勢丹他で大当たりした本展が、内容も新製品を充実させて、東京では9年ぶりのお目見えです。ご期待下さい。とある。

 ルネさんのファンは、ルネさんが活躍していた時代にめぐりあった人たちだけでなく、その時代を知らない若い人たちにも愛されている。それに男性のファンも多い。

 東京では9年ぶりということなので、この機会にぜひ、多くの人に見てもらいたいものだ。

 ちょっと話がそれてしまうけれど、今年の6月に先妻の舞踏家、ミカとの出逢いから風呂場で酸欠死するまでの15年間を描いた『裸の女房 60年代を疾風のごとく駆け抜けた前衛舞踏家・伊藤ミカ』を彩流社から出版した。

 ミカはマスコミから「被虐の舞踏家」とか、「マゾヒスト」とレッテルをはられてしまっていたので、僕なりに「SM」ってどういうことなのかということをいつも考えてきた。

 ミカが「伊藤ミカ ビザール ガレエ グループ」の旗揚げ公演に選んだ原作は、SMの極地といえる、フランスの地下文学の傑作「O嬢の物語」(澁澤龍彦訳)だった。

 この作品を何度も読み始めたが、すぐに投げ出してしまって、僕は未だにこの本を読みきっていない。

 他人様の書いた本をほとんど読まない僕は、図書館などに足を踏み入れたこともないし、書店にも月に一度ぐらいしか入ることはない。

 それが先日のことだ。珍しく書店をのぞいたら、幻冬舎新書で鹿島茂さんの「SとM」という本が目についた。

 パラパラとめくって見たら、易しく書かれた本のようなので、買い求めてしまった。(本体価格720円)

 エピローグを読んだら、僕の著書『薔薇族編集長』を文庫化してくれた、幻冬舎編集部の山田京子さんが、この本も企画して「SMの文化史的な本を作ってみたい」という誘いにのって本を出したと鹿島さんは書いている。

 もう一度ゆっくりと一字一句読んでみないと、よく理解できないが、SMというものがなんとなくわかってきたような気がする。

 「SMというのは、両者の「合意」がなければ成立しないものであって、この「合意」はある種の「契約」といってもよいものなのです。」

 ルネさんのことを思い出してしまった。ルネさんって幸せな人だったと。SとMの理想の相手を見つけることって、そうザラにあるものではない。ルネさんは僕にだけ語ってくれた話だけど、「黄金の6年間」とも「奇跡の6年間」ともいうM君という美青年との6年間だ。

 「私が上官なの。あるときは女王であり、謎の伯爵であり、ね。私の命令はなんでも聞いてくれたの。あのマンションの黒い部屋にMを住まわせてーー。」

 僕とミカとの関係はというと、僕もミカもMで、SMの関係は成立しなかったのでは。ルネさんがうらやましい。

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