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2009年12月18日 (金)

ちいさい秋みつけた

 誰もが口ずさむ、サトウハチロー作詞(1903〜1973)・中田喜直作曲(1923〜2000)の童謡だ。

 2009年12月5日(土)の朝日新聞に、この歌の誕生秘話が載っていた。

 「風変わりなハゼの木が1本、東京都文京区の礫川(れきせん)公園に立つ。中央の幹は切り株となり、周囲から5本の枝が天に伸びる。
 樹齢約80年のこの木は8年前まで、約2キロ離れた同区弥生の家の庭にあった。家の主だったのは詩人のサトウハチローだ。
 1955年の秋、ハチローは1階の書斎の床に敷いた万年床に寝そべったまま、西向きの窓を見上げた。目に映ったのは、夕日を浴びて深紅に染まる高さ8メートルのハゼの木の葉だ。この年の秋は寒気の訪れが早く、陽光に透けた葉の赤色が鮮やかだった。」

 ハチローはNHKの作詞の依頼で、「大人も子供も歌える叙情歌を書きたい」と考えていた。「全山紅葉の秋でなく、我が家の小さな庭に忍び寄る秋を書こう」とも思っていて、その時、このハゼを見て作詞したのが「ちいさい秋みつけた」だった。

 文化の日に13歳の伴久美子の声でラジオに流れた。放送は1回きりで歌はそのまま忘れられていた。

 だがラジオを聞いて「背筋に電流が走った」ほど感激した人が、キングレコードのディレクターだった長田暁二さん(79)だ。

 ところがハチローはコロムビアの専属、ハチローがフリーになるのを7年も待って、62年にレコード化を持ちかけた。

 長田さんが手がけたボニージャックスが歌った「ちいさい秋みつけた」は、同年のレコード大賞童謡賞を受賞した。その後、長田さんは倍賞千恵子の「下町の太陽」もヒットさせている。

 昭和39年の秋頃だったろうか。この長田さんと僕とは駒沢大学での同期生で、僕は国文科で、長田さんは佛教学部だった。僕は文芸部の部長、長田さんは児童教育部の部長、わずかな予算だったが、いくつかの部で予算をふりわける会議は、夜遅くまで続いた。

 卒業後、キングレコードに入社した長田さんを訪ねて、文芸部の集会室みたいなとことに、歌手や作曲家、作詞家などが団らんしているとことへ良く行ったものだ。

 その頃、『ぼくどうして涙がでるの』を出版しようと思い立っていたときなので、序文をサトウハチローさんにと思い、長田さんに紹介を頼んだ。

 丁度、サトウさんの庭にハゼの木が深紅に染まっていた頃だ。東大裏のサトウさんの家に長田さんと一緒に訪ねて序文をお願いしようと思ったのに、長田さんとサトウさんは仕事の話ばかりして、僕が話を切り出すいとまがなかった。

 結局は詩人の竹内てるよさんに序文をお願いしてしまった。

 「こんど文学さんが出すこの本も、病気をする苦しみは、病んだことのない人にはわからないからといって序文を頼まれました。」と言って素晴らしい序文を書いてくれた。

 「文学さんのすることは、どんなことでも、一つの大きい愛につながっている場面があるのだという信念です。」とも書いてくれた。

 しかし、長田さんは僕の願いを聞いてくれて、僕が作詞して(藤井弘補作)、レコード化してくれた。歌は6人の女性コーラスグループの「ヴォーチェ・アンジェリカ」が歌ってくれた。

 日活で映画化されたとき、タイトルの文字は僕の字で、歌も流れていい気分だった。

 昭和40年の秋の芸術参加作品で、この映画のビデオが出て来たので、「高円寺NOHOHON」で、26日9の3時から見る会を開くので、特に女性の参加を待っている。ネットで「高円寺NOHOHON」を検索して場所を見つけてください。

Photo吹き込み中の長田さん。


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