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2009年12月20日 (日)

無残!切り倒された桜の老木!

 桜の木の「染井吉野」の樹齢は、人間と同じくらいで7、80年ぐらいだそうだ。我が家のすぐそばに緑道があって、再生した下水の水を流して小川のようになっている。その両側には桜の木が植えられていて、春ともなるとお花見で大変な人手でにぎわっている。

 環状7号線の通りから、淡島の東急のバスの車庫のあるところまで、何百本という桜の木が植えられているが、そのルーツを知っている人は少ない。

 僕が生まれたのは昭和7年の3月19日で、青山の隠田(おんでん)というところだそうだが、生まれて百日目ぐらいに代沢の地に越して来たようだ。

 その頃の父が撮った写真には、桜並木が植えられたばかりで、倒れないようにくいで支えられている。僕が今年で77歳だから80年ぐらいの樹齢と考えられる。

 この桜の木を寄付した人は、鎌倉通りに面した豪邸に住んでいた松崎さんという方で、昭和の初期に建売住宅で財を成した人で、鎌倉橋のたもとに記念の石柱が建っていた。それが倒されって川の中に投げ込まれていた光景が、僕のまなこに焼き付いている。

 松崎さんの豪邸は、戦後、何人かの手に渡って、今ではマンションに変わってしまった。

 桜の木も寿命がきているものもあって、区の土木課では、切り倒して新しい苗木に植え替えている。

 木に空洞ができているものもあって、風で倒れたりして、けが人でもでたら大変だということで、何本も無残にも切り倒されてしまった。

 77歳の僕も、桜の木と同じような運命にあるので、切り倒された桜の木を見ると、自分の首を切られたような気持ちになってくる。

 まだまだ桜の木も、春になれば花を咲かせ人々を楽しませてくれるだろうに。どん底に落ちた僕だって桜の老木に負けないように、もう一花もふた花も咲かせようと頑張っているのに。

 あちこちにある切り倒された桜の老木の切り株を見て、心ある人は嘆いているに違いないのだ。

 この緑道をボランティアで草を抜いたり、花を植えたり、掃除もしている「代田川緑道保存の会」の会長の林清孝さんに話を聞いたら、今年、区で桜の木を若木に植え替える予算がとれているので老木を切り倒しているのだそうだ。1本植え替えるのに35万円かかるというが、まだまだ5年や10年は生きられる桜の木を切り倒す必要があるのだろうか。

 お役所はなんでもかんでも、年度内に予算を使い切らないといけないようで、予算をとっておくということをしない。

 お役所の犠牲になってしまった桜の老木たち、怨んで化けて出てくるかもしれないぞ。

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