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2010年2月 2日 (火)

ネットなんて見ない方が幸せ

 「書店、半減の県も」の見出しで朝日新聞の夕刊(1月26日)が報じている。

 「出版市場が2兆円割れし、縮小が続く中、各地で書店が消えている。この10年間で6403店減少し、ほぼ半減している県もあることが分かった。」とある。

 とにかく本が売れないのだから書店が減少していくのは当然のことだろう。

 先日、姉の長男の長崎大学の准教授の雅文君が上京してきたので、しばらくぶりに会った。退職してからのことを考えて、実家のすぐそばの神奈川県の栗原というところにマンションを購入したというので訪ねてみた。

 小田急線の僕が住む下北沢から唐木田行の急行に乗ると、なんと20数分で着いてしまった。栗原の改札口を出てすぐの線路沿いのところにマンションはあり、年老いた両親と一緒に住むこともあるのではと、エレベーターが故障で停まったりした時、2階なら歩いてでも上がっていけるとまで考えて決めたそうだ。

 僕の父は終戦後の昭和23年に、資本金25万円で株式会社・第二書房を創立した。僕が駒沢大学に入学した年にだ。それから父の使い走りをして、卒業後も今日に至っているのだから、、僕の出版に携わった年月は半世紀を越えている。

 その間に出版界もいろんな出来事があったが、インターネット、携帯電話が急速に普及するまでは不況ということがあっても、、これほどひどいことにはならなかった。

 いとこの雅文君が、まったく触ったことがないネットを操作していろいろと見せてくれた。

 「伊藤文学」と検索しただけで、次から次へと書き込まれているのでびっくり。こんなものを見て気にしだしたら、たまったものではない。

 ちらっと見て気になったことは、山川純一のことだ。その原画をネット上で売りに出したことがあった。そのときのことを批判しているらしい。原画は作者に返すべきだと。

 一昔前は、誰もがゲイであることを隠していたのだから、小説や絵などを編集部に送ってくるにしても、住所、氏名を書いてこない人が多かった。

 山川純一君(これは僕が考えたペンネームだ)は、住所、氏名を教えてくれないのだから原画を返せるわけがない。

 以前ほど、この出版社も使用済みの原画を作者に返すことはなかった。それがいつ頃だったろうか。編集者が作家の原稿を古書店に高い値段で売ったことが発覚して問題になってしまった。その頃からどこの出版社でも原画や原稿を作者に返却するようになったようだ。

 三島剛さん、大川辰次さん、平野剛さんなどの原画も返却していない。これだけは批判に答えておきたい。

 いろんな書き込みがあるようだけど、僕はネットを全く見ていないのだから、何を書かれても気にすることはない。

 雅文君が、僕の父が昭和4年に入社して、戦時中に出版活動を停止した第一書房、その社長の長谷川巳之吉のことを書いた本、河出書房新社刊の『美酒と革曩(びしゅとかくのう)』長谷川郁夫著(本体5800円)のことを教えてくれた。父のことがいろいろと書かれているようだ。

 ネットで調べたら3500円で古書店にあるという。もう1冊、僕の著書『薔薇族の人びと』も半値で出ていたので、保存本がなくなってしまったので、これも注文してくれた。びっくりしたのは2冊とも2日後に届けられたことだ。

 新刊書だってネットで注文する人の方が多いのでは。これでは書店が潰れるわけだ。

 恐るべきはインターネットだ。

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