冷や汗タラタラ、恥ずかしい話
あまりお堅い話ばかりだと、僕の話も嫌われてしまうから、かつての『薔薇族』の中から、おもわず笑ってしまう話を紹介しよう。投稿してくる読者は大まじめなんだけど。お相手しているのは、編集部の遊び人、H=長谷川サダオ、M=三上風太、F=藤田竜のご三人。
♥会社のトイレで『薔薇族』を読み、オナニーをして出てきたら、次に入った同じ課の奴が昼休みに「大切な本を忘れちゃあダメだな」と言って返してくれた。
顔から火は出る、冷や汗は流れるで、本当に恥ずかしかった。でもそいつはノンケ(ホモでもない、女好きの男)で口が堅く、誰にも言ってはないらしくて、俺は今でも会社にいるけど、いつかはお礼をしなければと思っている。(東京・プランタン・23歳)
●お礼はやっぱしカラダでね!それにしてもホモの方はどうして口が軽いんだろう。(H)
♥書店でのこと、『薔薇族』を手に取り、レジに出すと、レジ係の男の子が「この本はレジ番号何番ですか?」と本を高々と持ち上げ、整理中の女子店員に聞いたーー。小生赤面。大きな書店で20〜30人の客がいました。(匿名)
●ノンケって、そうして鈍感なんだろ。(F)
♥青年団の集会の最中、良く来る電気屋の女営業員が顔を出して、「あらら星児さん、この間はどうも、あのときの男の子、可愛かったわね。あれ、あなたの恋人?」と、いきなりいうのだ。友人たちは「へえ、男の子、恋人?」などと口々に。
実は、5、6日前に愛する少年を連れて歩いていて、出会ってしまったのだ。いきなり秘密の、それも本当のことを言われてびっくり、赤面して言葉も出ない。冷やかし半分で言ったんだろうけど、こっちは胸ドキン。嫌な女。(愛媛県・星児・28歳)
●僕の場合、隣の部屋のおばあちゃんに「最近、カレシ元気?」なんて言われたことがある。このおばあちゃんの場合、とってもいい人で、嫌みに言ったんじゃないみたいだったけど、隠してたつもりがすっかりバレていたことを知ってショックだった。(H)
●壁に耳あり、障子に目あり。(M)
♥もうずいぶん前のことだけど、風呂屋で高校生風の男をジッと見つめていたら、「てめえ、どこのゾク(暴走族)だよ」とインネンつけられた。そのときは誤解だよと弁解したけど、あとで考えたら「おれ薔薇族だよ」と笑えば良かったかしらん?(東京・COSMOS・33歳)
●ただそれを言いたい為に、また同じことをやったりして。(H)
●実は「てめえ、どこのぞくダヨ?」だったりして。(M)
♥中学生の時、その頃からホモだった僕は、同じクラスの大好きだったY君に、修学旅行のお風呂で自分のタオル1枚の裸の姿を見られるのが恥ずかしかった(あの頃は純情だったなア)。(神奈川県・おせんべい・18歳)
●気分はすっかり、色気づいた小娘みたいだったのね。(F)
お相手役のHは、長谷川サダオ君、明るいダジャレばかり連発している人だったのに、タイのバンコックのホテルで自殺してしまった。もう何年になるだろうか。しかし、良い仕事を残してくれました。
★『薔薇族』の注文の方法は、郵便局で千円の定額小為替を作ってもらってお送りください。〒155-0032 東京都世田谷区代沢2-28-4-206 伊藤文学
★新しく『薔薇族』を置いてくれる古本店・「ビビビ」が下北沢にあります。〒155-0031 東京都世田谷区北沢1-45-15 スズナリ横丁1F・北沢タウンホールの筋向いです。読者好みの古書が沢山置いてあります。電話03-3467-0085です。
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