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2010年2月19日 (金)

僕の生き方は、良かったのか、悪かったのか?

 いとこの長崎大学の准教授、飯間雅文君が上京した折りに、ネットをいろいろと見せてもらった。ネットなんてものを触ったこともない僕にとっては、ただただ驚きだった。

 わが第二書房は、昭和23年に父が創業し、昭和46年に『薔薇族』を誕生させるまでは、社員は誰もいない、社長の父と給料なしで働く僕だけという会社だ。

 夜汽車の中で出会った日本女子体育短大の1年生だったミカと恋に落ち、2年生のときに養父母を捨てて、ミカは我が家に転がり込んできてしまった。

 昭和34年の4月、父が心酔していた作家の吉田絃二郎さんが亡くなった。吉田さんの著書『夜や秋や日記』(愛妻家だった吉田さんの奥さんの看護日記)が、第二書房の処女出版だ。その後、吉田さんの著書を何冊か、父は出版している。しかし、戦前は流行作家でセンチメンタルな文章は女性の心をとらえてファンが多かったが、世の中、変わってしまって戦後の読者には顧みられなくなっていた。

 吉田家には、13、5歳の頃から、岩手の山奥から上京して仕えていた、おはるさんというお手伝いさんがいて、17年間も吉田さんに献身的に仕えたことから、吉田家の養子となり、一切の遺産の相続人になった。

 僕も子供の頃、父に連れられて吉田邸を訪ねたことがあったが、玉電の瀬田で降りて、多磨川が見渡せる千数百坪もある木々に囲まれた広大な家だった。

 吉田さんはパーキンソン氏病で、椅子から立ち上がるのも容易ではない老人だが、側に付き添っているおはるさんは30歳を超えたぐらいのぽちゃ、ぽちゃとした可愛い魅力的な人だった。

 吉田さんが亡くなってから、女流作家の梅本育子さんが、父やおはるさんに取材して書いたノンフィクションともいえる『時雨の後』『続・時雨の後』を、昭和46年に講談社から刊行した。丁度、『薔薇族』を創刊した年だ。

 この本が出たことは知ってはいたが、読んだのは父が亡くなってから、ずっと後のことで読んでみてびっくりしてしまった。『続・時雨の後』には、父とおはるさんとの関係が生々しく書かれていたからだ。

 父は、吉田さんの死後、吉田邸に入り浸って、泊まってくることも多かった。もはや、本を出すことなど頭になくなっていた。

 その頃、僕も出版の仕事は、父は何一つ教えてくれなかったが、見よう見まねで身に付けていたので、企画から、なにからなにまでひとりでも充分にできた。

 父に相談なしに自分の企画で本を出せるということはやりがいがあった。印刷、製本、紙の手配、見本をもっての取次店まわりと、目の回るような忙しさで、ミカの面倒を見てやれなくなっていた。そのためにミカは、舞踏に熱中していくしか、生きられなかったのだろう。

 月末になって印刷屋などの支払いに足りないと言われるのが嫌だったから、夢中で働いた。父はお金だけは倒れるまで握って離さなかった。

 いとこにネットを見せてもらって、古書の第二書房の出版物の項目を見て、我ながらよくぞひとりで本を出し続けたものだとびっくりしてしまった。次から次へと第二書房の刊行書が何百冊と出てくるではないか。

 古書として出てないものも、2、3割はあるが、給料をもらわないで、よくも働き続けたものだ。父は女に貢いでいたというのに。今どきの若者には理解できないことだろう。

Photo若き日の伊藤文学


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コメント


ナプキンがどこまで液を吸収するのか実験してみたくて
ナプキンの上からマンクリ刺激して遊んでたんだが、、、、、、

2人とも潮 吹きすぎで、ナプキン全っっ然!役に立ってねぇwww
http://li45zyf.man5.ja%73davi%73.com/

実験の結果、ナプキンの無駄遣いという結論になりますたw

投稿: ナプキン涙目w | 2010年2月21日 (日) 03時00分

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