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2010年3月

2010年3月31日 (水)

今年も桜が咲きはじめて

 3月28日(日)、桜がちらほら咲はじめたが寒いのなんのって。また冬に逆戻り。その寒さもなんのその。シートを敷いたり、段ボールを敷いたりして、お花見の宴会を開いている人もいる。ビールなんて飲んだら、体が冷えてしまうのでは。

 北沢川の緑道の桜並木にまつわる話を書いてみよう。3月19日が僕の78歳の誕生日。昭和7年の生まれだ。

 青山の隠田で生まれて、まもなく代沢に越してきた。その頃、桜は植えられたのでは。そうだとすると、桜も80年ほど生きてきたという事に。

 二子橋を作り直すときに、土台を作るために大きな穴が掘られていた。その穴にはかなりの水がたまっていた。今ならその周りを人が落ちないように工夫されているが、その当時は、縄を周りに張っただけで夜は薄暗い。僕が小学校5、6年の時だったろうか。夜、酔った人が穴に落ちて死んでしまった。死体が引き上げられて寝かされていたが、下半身が露出していて、オチンチンが大きくなっているのを子供心に覚えている。

 何年か前に亡くなられた東宝の監督が、喫茶店の「邪宗門」によく来られていたが、その監督から、穴に落ちて亡くなられたのは、東宝のカメラマンということだった。

 北沢川も周辺に家がびっしりと立ち並ぶようになってきて、どぶ川化してしまったので、区が大金を投じて暗渠にし、下水の水を再生して流し、何年かかけて緑道は生まれ変わった。

 20年以上も前のことだろうか。親父が「世田谷文化の会」というのをやっていて、「さくらまつり」を開いたことがある。この立て看板は、僕が書いたものだ。

 川柳家だった親父は、あんどんを桜の木にくくりつけ、川柳を書き、夜になると、ろうそくに灯をともすという風流なことをしたものだ。

 バブルの頃は、広告をとって、ずらりとちょうちんを並べたが、『薔薇族』も1ケ1万円もするちょうちんを地元の信用金庫と張り合って10ケも寄付したのだから豪勢なものだった。

 戦時中、切られてまきにされたり、桜の木もいろんなことがあって、生き延びてきている。人間と同じ事なのかもしれない。

Photo『薔薇族』のちょうちんが10ケも。
Photo_2二子橋、田舎の川みたい。
Photo_378年前の桜並木
Photo_4僕が書いた立て看板

★『薔薇族』の注文の方法は、郵便局で千円の定額小為替を作ってもらってお送りください。155-0032 東京都世田谷区代沢2-28-4-206 伊藤文学

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★新しく『薔薇族』を置いてくれる古本店・「ビビビ」が下北沢にあります。〒155-0031 東京都世田谷区北沢1-45-15 スズナリ横丁1F・北沢タウンホールの筋向いです。読者好みの古書が沢山置いてあります。電話03-3467-0085です。

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2010年3月28日 (日)

僕は落ちてはいないぞ!

 こんな女性のメールを紙焼きにして息子が届けてくれた。

 「ヨシノといいます。私は女性で、しかもヘテロセクシャルですが、楽しくブログを拝読しています。
 伊藤さんは、アンティークから古着をコレクションされることについて、〝落ちたものだ〟とおっしゃっていましたが、全然そんなことはないと私は思います。
 以前、伊藤さんが書いていたように、さまざまなものに好奇心や興味があること。そういう人は本当に素敵だと思います。
 だから全然、伊藤さんは落ちたりなんかしてないです!むしろブログをご自身でアップしたり、ホモセクシャルだけじゃなく、いろいろな事について、自分の意見をあげてらっしゃって落ちるどころか、なんてエネルギッシュでバイタリティのある方なんだと尊敬してしまいます。
 これからも無理しない程度に頑張って下さい。応援しております」

 うれしいメールをありがとう。いろんな人が読んでくれているのかと思うと残された年月は短いかもしれないけれど、少しでも人々が感動してくれる文章を書き続けたいものだ。

 一浪中で代々木ゼミナールに通い、受験勉強中だった孫の進化に、僕の机を貸していて、僕はキッチンのテーブルでブログを書いていたが、孫も大学に入れたし、これからは落ち着いて仕事ができそうだ。

 まずは7月頃、銀座・松坂屋裏通りにある「ヴァニラ画廊」で、今度は本格的に2週間かけて、バイロスの今まで見る事ができなかった名作の数々を展示、即売する。

 僕はゲイ雑誌『薔薇族』を日本で初めて創刊し、多くのすぐれたゲイの人たちと出会える事ができて、長い間に自然に身に付いた感性、美意識を持つ事ができた。

 内藤ルネさんの部屋を訪ねたおりに出された江戸時代のそばちょこを使ってのお茶を飲み、そばちょこに興味を持ってからの様々なアンティークのコレクション。

 アンティークへの好奇心は、果てしなく、様々なものをコレクションしてきたが、これも銀座のデパート「プランタン」の並びの「スパン アート ギャラリー」のご好意で、「伊藤文学コレクション展」を、これも7月頃開催してくれることになった。

 僕が若い頃、憧れていたフランスの女優、ブリジッド・バルドー。セクシーさにというより、胸の谷間に魅せられていた。「軽蔑」という映画の巨大なポスターだ。

 これはポスター代よりも額装代の方が高くついてしまったが、レストランなどの壁にかけたら目立つだろう。

 これも一目惚れで青山のアンティーク・ショップで買い求めてしまった、大きな銅版画の女性像、椅子に座って窓の外の景色を見つめている女性、なんという品の良さだ。その足下には毛深い大きな犬が寝転んでいる。いくら見ていても飽きがこない名作だ。

 キューバの葉巻の箱に貼られていたラベル。カリフォルニアのフルーツの箱に貼られていたラベルのデザインは素晴らしい。

 下北沢の南口の小さな店に並べたことがあったが、作家の吉本ばななさんの目にとまって買い求めてくれた。吉本さんのブログに伊藤文学のコレクションから求めたと書いてあったそうだ。

 その他、いろんなコレクションがあって書ききれるものではない。僕のブログを集めた本、「やらないか!」(仮)も、一流出版社に原稿を持ち込むことになっている。今年は面白いことになりそうだぞ。

 Photo19世紀初頭のパリ製の絵葉書

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2010年3月26日 (金)

78歳の誕生日を迎えて

 2010年3月19日で、僕は78歳の誕生日を迎えた。

 栃木県小山市に住むFさんという女性からバースデイ・カードが送られてきた。この方は復刊した『薔薇族』を購入してくれている方で、銀座の「ヴァニラ画廊」で、「バイロス蔵書票展」を開いたおりのトークショーにも出席してくれた。

 「伊藤様、こんにちは。このたびはお誕生日おめでとうございます。
 いつまでもお元気でいて下さいね。ですが、お風邪をひいていらっしゃるとのこと、大丈夫でしょうか。心配しております。
 今日は手紙だけとなってしまいましたが、後々お見舞いも合わせて何か贈らせて頂きますね。
 私の方では、先日、友人が遊びにきましたので、『裸の女房』を貸しておきました。きっと彼女のことですから良い感想をくれるのではと思います。
 今後も益々のご活躍を願っております。今日が伊藤様にとって良き日でありますように。多くの方からお祝いがあると良いですね」

 「多くの方から・・・」とあるが、祝ってくれたのは彼女ひとりだけだった。今の世の中、他人の誕生日のことなど考える人なんていることの方が不思議かもしれない。Fさんひとりだけでも祝ってくれた人がいただけで僕は大満足だ。

 息子たちだっておめでとうの一言もないのだから、ネットをいじれない僕にとって、若い良き「相棒」の竜超君、それとつい最近知り合って、まもなくイギリスで創刊されるゲイ雑誌に、僕のことを紹介する記事を書いてくれた写真家の森栄喜君、この二人を招いて、下北沢の「魚新寿司店」で食事をした。もうひとり女性で、僕のブログのすべてを紙焼きにして読めるようにしてくれた藤野亜彌さんも招いていたが体調を崩して出席してもらえなかった。

 若い人たちが、僕のことを支えてくれているので、まだまだ頑張らねばと思っている。

 もうひとつ心配の種だった、僕の長男の息子、去年、どこの大学にも入れず一浪して代々木ゼミナールに通っていた。

 自分の家だと妹もいるし、落ち着いて勉強できないというので、僕の机を貸して塾から帰ってくると夜12時まで勉強して帰って行く。女房も食べ盛りの孫のために食事を作るのも大変だった。

 今年もいくつかの教育学部のある大学を受けたようだが、みんな落ちてしまった。小学校の先生になりたいというのが希望なので、外の学部には入りたくないというのだ。

 最後に受けた大学にやっと入れたようだ。

 とにかくいい大学、悪い大学なんて言ってはいられない。昨日、女房と3人でお祝いの食事をして、しばらくぶりに孫の笑顔を見ることができた。

 孫に貸してあった僕の机の上も片付けて、やっとブログの原稿を書けるようになった。この机はイギリスのアンティークで、弁護士や学者が使っていた机だ。これで落ち着いていい原稿が書けるだろう。

 そう、「ベニスに死す」の映画に登場する学者が使っていたような机、小さな引き出しがいっぱいついている。

 78歳の誕生日を迎えて、これからますます前向きに、いろんなことにチャレンジしていきたいものだ。

78
78歳の誕生日を迎えた日の僕

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2010年3月22日 (月)

心を開いて、みんなとおしゃべりを!

 もう、5年も経ってしまった。2006年7月、河出書房新社から『「薔薇族」の人びとーーその素顔と舞台裏』(本体価格2000円)という本を出した。

 日本で最初のゲイ雑誌『薔薇族』を創刊したのが、1971年のことで、マクドナルドが第1号店を出した年だ。

 『薔薇族』は多くの人たちの支えによって大きく成長していったが、この本は、その中から13人の人たちの足跡を描いたものだ。

 読んでもらえば、かなり面白い本だと、僕は自負している。山川純一君の劇画「湯けむりの中で」も入っている。

 この本を出すときに、タイトルに『薔薇族』という言葉を入れない方がいいと、僕は編集の人に忠告した。まだまだレジにこの本を持って行きにくい人が多いのではと思ったからだ。

 カバーには『薔薇族』の全盛時代の表紙が7点もズラッと並んでいる。これではよほど勇気のある人でないと買いにくいと。

 5年ぶりに編集部の担当の茂木さんから電話がかかってきた。読者から河出の編集部に手紙が来たので送ったが、返送されてきたのでということだった。僕の住所が変わっていたからだ。

 新しい住所を伝え、本が売れなかったのではと聞いてみたが、はっきりと答えてはくれなかった。なんとなく売れなかったのではと感じたが。

 しかし、この本をくずにしてしまうのはもったいない。ぜひ、ネットで注文して読んで下さい。

 2、3日して読者からの手紙が転送されてきた。なんとも深刻な手紙だった。

 「私は61歳でレズビアンです。でも24歳ぐらいの時、世間の風に負け、ひっそりと目立たぬように生きてきました。
 2年ほど前に仕事と自分を偽って生きてきたのが重なって、うつ病と診断されました。でも病名がわかってよかったです。
 それ以前も病気で苦しみ生きている意味を見いだせないまま、自殺だけはしてはいけないと思い、病気と戦ってきて、現在は良くなりつつあります。
 22歳頃からレズビアン・バアに通い、それが心を穏やかにさせてくれました。15年ぐらい前、六本木の『貴公子』で癒されました。体調が良くなってきたので、また行こうと思っていたら、お店がなくなっていました。もう一軒の『女々』という店もありませんでした。
 六本木の交番で訪ねましたが、店の名前がわからないので調べようがないと言われてしまいました。
 ふと先生の著書のことを思い出して、失礼とは思いますが、手紙を書いています。六本木のレズビアンクラブを知っていたら教えて下さい」

 さて、六本木のレズビアン・バアと言われても、すぐには教えられないが、早急に調べて教えてあげようと思う。

 ゲイの人だって同じことだが、この人と同じようにはけ口がなくて悩み苦しんでいる人はいっぱいいると思う。

 僕の良き相棒の竜超君が、自腹でアパートの一室を借りて仲間のいない人やバアやハッテン場に行けない人のために憩いの場を作ろうとしている。

 まだ新しい部屋には行っていないが、4月の最終の土曜日には、僕も出席して、みんなとおしゃべりしたいと、今から楽しみにしている。うちにばかりこもっているとうつ病になってしまう。心を開いてみんなでおしゃべりしようではないか。

 ●「ノバラ・セイサクジョ」 竜君の新しいサロンです。ネットで検索して訪れて下さい。

Photo

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2010年3月18日 (木)

そろそろ多磨墓地に入るとするか!

 2010年3月10日(水)の「毎日新聞」夕刊に「歩きたい」というコーナーがある。「第182回・神宮前・ほんのりのどかな〝裏参道〟」の見出しで。

 「赤瀬川原平さんの散歩の言い訳・染み出す吸引力」とあり、僕が生まれた神宮前の裏参道の「隠田(おんでん)」が紹介されている。

 「他にもいろんな店が、この『裏参道』に顔を出している。表参道の強い吸引力が、こうして裏にも染み出て広がっているのだ。
 さらに歩いた先に、『隠田商店街』と書いたアーチがあり、その先に隠田神社があった。隠田というのは、昔のこのあたりの地名らしい。この地名にはさらに、ここがお上から隠れた『隠田』だったという説もあり、これもまた面白い関係だ」とある。

 僕が生まれた頃の昭和7年の「隠田」ってどんなところだったのだろうか。それを聞こうにも両親もこの世にいないから聞くこともできない。

 おそらく借家だったと思うが、写真も残っていないので想像するしかないが、家もまばらな寂しいところだったに違いない。

 僕が生まれて100日ぐらいたって、代沢の祖父の妹が建てた貸家に越してきた頃の代沢だって、ひどい田舎だったのだから。

 家賃は月に25万だったようだが、最初はもっと安かったに違いない。親父がやっと土地を買い取って、それから何年かして鉄筋3階建の家を建てることができた。

 その家を芝信用金庫に借金のかたに取られてしまったのだから、何とも親父には申し訳ないことをしてしまった。

 親父にもうひとつ感謝しているのは、多摩霊園の墓地のことだ。平成3年に親父の友人から譲り受けて、墓を作り、先祖代々のお骨が納められている。多摩霊園にお墓を持っているということは大変なことなのだ。東京都が管理しているから1年間に納める管理料が、なんと2360円ですむ。民間のお寺さんに墓地などを買ったら管理料など大変な額になるからだ。

 僕の借金は、芝信用金庫から借りた借金が、まだ数千万円か残っている。美術館を人に貸して家賃がわずかばかり入っていたので、それで毎月返していた。

 3ヶ月返済が滞ると大変なことになるぞと脅かされて、何とか払ってきた。それが借りていた会社が苦しくなってきて撤退してしまった。

 そうしたら芝信は、今度は3ヶ月返すなと言い出した。それは保証協会が間に入って借りているので、芝信は一銭も損をしないからだ。

 今度は保証協会が借金の取り立てをする別会社に頼んだようだ。その会社と話し合って、これからどうするか決めるということになる。

 僕があと何年生きられるかは分からないけれど、逆立ちしたって返せるわけがない。なるようにしかならないと腹をくくっている。

 長い間のお付き合いだった芝信用金庫とも縁が切れたので、11日、先妻のミカの命日でもあったので、墓地の管理料の振込先を「みずほ銀行北沢支店」に移すべく、管理事務所を墓参りの後に訪れて書類をもらってきた。

 書類に書き入れて「みずほ銀行」を訪ねた。「みずほ銀行」も長い付き合いだが、借金は返済済みだ。

 漢字で「伊藤文学」と書き、その上にフリガナを付けるようになっている。それを「イウウ」と間違って書いてしまったので、「イトウ」と書き直した。そこに訂正印を押さないと受け付けないという。バカな話だ。どうしてもダメだというので、家に戻って印を押して、また持って行き、OKということになった。

 風邪を引いて、外を歩かなかったので、良い散歩になって感謝したが、嫌な世の中になってしまった。そろそろ多磨墓地に入るとするか。


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2010年3月17日 (水)

ベテラン記者のコラムは面白い!

 「毎日新聞」の夕刊には、ベテランの記者がコラムなどの記事を書いていて、年配の僕にとっては共感させられることが多い。

 僕が「毎日新聞」を購読しているのは、鈴木琢磨さんの記事を読みたいと思っているからだ。また、夕刊編集長の近藤勝重さんのコラムも読み応えがある。

 3月10日(水)の毎日新聞夕刊の「しあわせのトンボ」というコラム欄に、近藤勝重さんが「日曜日の夕ごころ」という記事を書いている。

 「周辺でマンションや家が次々と連なっているせいで、郵便受けはいつも不動産関係のチラシであふれ返っている。
 うんざりだが、チラシの中に手紙やはがきを見つけると、心の底からわいてくる幸福感を覚え、気分が一変する。
 誰からの便りだろう。エレベーターに乗っている間、相手の名前を見たくても見ないでいると、期待も大きくふくらんでくる。
 どれどれと、部屋で封書を裏返しにする。○○さんだ。懐かしいなあ。これは・・・あいつからだ。それが同窓会の案内だったりすると、何倍もの喜びがある。」

 メールをやりとりしている若者には、この気持ちは分からないだろうが。

 マンションに移り住んでから、早いもので4年近くもの歳月が流れている。電話の数も減ってしまったし、手紙の数も少なくなってしまった。

 相棒の竜超君が『薔薇族』を復刊してくれて、これも何年が経った。その購入してくれる部数は僅かな数だが、女性の読者が多くなってきているのはうれしい。

 その人たちがときどき、はがきや手紙を送ってくれる。どの女性も文字が美しく、またインテリが多い。

 僕のブログを見てくれていて、「内藤ルネ展」や「バイロス蔵書票展」を見に来てくれている。

 僕が売れない、売れないと愚痴をこぼすものだから、『裸の女房』も購読してくれているようだ。

 M・Kさんは「『裸の女房』では、ミカさんのさみしさを想います。また、文学さんはとても疲れたのではないかなと思いました。
 ところでどうして『ミカ』という名前にしたのでしょう。どんな思いがあったのか、お聞きしたかったです。
 吉田絃二郎さん(僕の父が尊敬していた作家)は、吉田さんに限らず、罪悪感があるからこそ、相手に(奥さん)尽くせたのだろうと思いました。その罪悪感はどうしても必要だったのではないかしら・・・」

 吉田さんのことは、本を読んでもらわないと理解できないかも。

 「文学さんはとても疲れたのではないかと」、先妻のミカが亡くなってから40年。原稿を書こうと思って書き出してから7、8年。本当のところ、疲れたかもしれない。

 風邪を引いて1ヶ月近くたっても良くならないなんて、今頃になって疲れが出てきたのかも。

 近藤勝重さんのコラムのタイトル「日曜日の夕ごころ」というのは、若い人にはこの気持ちは理解しがたいだろうが。

 郵政民営になったら、日曜日にも郵便が配達されると期待してたら、日曜、休日は配達なし。これでは年中無休のクロネコヤマトに勝てるはずがない。近藤さんのコラムはこう締めくくる。

 「部屋でぽつんとなりがちな夕方の時間を埋めてくれる夕刊もない。
 そうして深まる夕ごころから、つい郵便受けをのぞいたばかりに、胸の中まで空っぽになり、暮色のベランダに、一人立っていたりする」

 新聞も読まなくなってしまった人たちに、近藤さんの嘆きは伝わらない。「毎日新聞」って、良い新聞なのに。

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2010年3月15日 (月)

「やまない雨はない」と言うけれど、咳がとまらない!

 2月21日(日)、梅ヶ丘商店街での「梅まつり」の行事で、駒澤大学吹奏楽部の威勢のいい演奏に酔いしれて元気をもらったものの、その日から風邪は悪化するばかりだった。

 翌月曜日に筋向かいにある「代沢診療所」で診察を受けて風邪薬を飲みはじめたものの、いっこうに良くなる気配はなかった。

 ここ数年、風邪をひいた記憶がないので、どんなことになって治って行くのか見当がつかない。

 最初は、喉がはれているのか痛い。うがい薬ももらっているので、うがいは頻繁にしている。そのうち咳がやたらと出るようになる。そして、たんと濃い鼻水、その状態が何日も続く。

 あまり咳ばかりしていると肺炎になるのではと若いお医者さんの「秋元クリニック」でレントゲンを撮ってもらう。

 10年ぐらい前に撮った影像と比べてみたら肺がかなり悪くなっているとか。ヘビースモーカーの女房と40年も暮らしているのだから、自分では煙草を吸わないけれど女房の煙草の煙をかなり吸い込んでいるということか。

 昨年、女房が肺がんだと脅かされ、東京医大の呼吸器外科で、いろんな検査を受けて、結局は肺がんでなくて肺炎だったのだが、一時的に女房もぶるったのか、煙草をやめていたのが、また元のもくあみに。

 女房は仕方がないが、僕まで煙草の害を受けてはたまらないので、最近はテラスで吸わせるようにしている。寒いのにと思うけれど、部屋の中で吸われたらたまったものではない。

 風邪をひいてから2週間を経過し、頭もぼうっとして何もやる気がない。毎日、つけていた日記も書いていなかった。

 3月7日(日)には、やっと咳が出なくなり、たんも出なくなった。あっという間に何にもしないで2週間が過ぎてしまっていた。

 そんなとき、3月6日(土)のテレビ朝日で「やまない雨はない」を見た。実際にあった話で、天気予報は情報であってニュースではなかった80年代、倉嶋厚氏は「お天気おじさん」として、お茶の間の人気を集めた。その半生はテレビ画面からは想像できない激動に満ちたものだった。

 キャスターとしてのスタート、挫折・・・。それらを乗り越えられたのは、妻・泰子さんの献身的な愛である。

 どんな土砂降りも「やまない雨はない」と信じ、手を取り合って生きる倉嶋夫妻を渡瀬恒彦、黒木瞳が演じた感動作。毎日新聞の「視聴室」に紹介されていた。

 元気のいいときに見るのと身体の調子が悪いときに見るのでは違う。女房の存在がありがたく思う。

 今回の風邪は熱が出なかったので、普通に食事ができたので助かった。昔は風邪なんてすぐに治ったような気がしたが、だんだん風邪のウィルスもひつこくなってきているのだろう。

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2010年3月13日 (土)

ショック!700円均一の古着店が閉店!

 「略歴」って、自分で書くものだと思っていたら、誰が書いてくれたのかは知らないが、ネット上に僕の略歴(http://ja.wikipedia.org/wiki/伊藤文學)が載っている。親切な人がいるものだ。

 間違ったことを書いているわけではないからいいようなものの、「趣味」に「古着のコレクション」とある。

 西洋アンティークのコレクターから古着のコレクターへ。我ながら落ちたものだと思うが、これが現実なのだから仕方がない。

 もう逆立ちしたって今の収入で西洋アンティークなんて買えるわけがない。しかし不思議なもので何かを集めていないと息切れしてしまうような気がするのだ。

 古着なら1点で1000円もしない。月に何点か買っても数千円ですむ。これで楽しめれば安いものだ。

 下北沢には数えたことはないが、古着屋の数が多い。2、3年前から、1点700円というお店が現れた。南口に2軒、北口に1軒と。

 700円ならコーヒー代と同じようなものだ。いくらで仕入れているのかは分からないが、仕入れがタダということはないだろう。

 家賃、人件費、光熱費など、もろもろの諸経費がかさんでくるから、よっぽど売れないと赤字になってしまうだろう。

 「700円圴一」がびっくりするほど安く感じたが、デフレでユニクロなどが安いGパンなどを売り出しているから、それほど安いとは思えなくなってきている。

 下北沢の表通りは、潰れる店があっても、すぐにまた次の店が入る。しかし、横道に入ると、シャッターを下ろしたままの店が目につき出した。

 ビルを建てても、1階は何とか借りる人がいても、上の方の階になると空いたままのビルが多い。

 とにかく下北沢は家賃が高すぎる。どういう計算をしているのかはわからないが、自分の持ち家で家族だけできりもりしている店はやっていけるが、家賃が高くてはやっていけるわけがない。

 不況が深刻さを増してきたのを実感できる。僕は旅行に行けないから地方のことはわからないが、3月22日の東京新聞の「放射線」というコラム欄に伊藤忠商事会長の丹羽宇一郎さんが、こんなことを書いている。

 「2004年に社長を退き、講演や視察などで地方に出張する機会が増えた。地方都市の駅前の商店街を車で通過すると、平日の昼なのに閑散としており、茶色のさびが浮いたシャッターが連なっているのが目につく。その向こう側にある人々の日常生活が目に浮かび、心が痛む」と。

 「700円圴一」の古着店では、掘り出し物を見つけるのが楽しみだった。アメリカの古着は独特の匂いがする。ところが問屋が倒産したり、お店が倒産したりの商品を安く仕入れたものは新品なので匂いがしない。

 今年の冬はイタリア製のセーターを10点以上も見つけ出して買った。中国製、韓国製とはデザインが違ってオシャレだ。

 毎日のように着替えては楽しんでいるが、安い道楽というものだ。

 それがショック!北口の店と南口の店が2月で閉店してしまった!700円でも売れなくなってきたということだ。

 「政治と金」の問題だけを追及しているときではないだろう。早く景気を少しでも良くしないと日本は滅亡してしまう。ささやかな趣味、古着コレクションですら、続けられなくなってしまうではないか!

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2010年3月12日 (金)

「駒澤大学吹奏楽部」に栄光あれ!

 3月19日は、僕の78歳の誕生日、あっという間に年を取ってしまう。3月1日に、珍しくラジオを聞いていたら、その日は行進曲(マーチ)の日だということで威勢のいい曲を聴かせてくれた。

 僕の母校、駒大の吹奏楽部は、10年連続全国大会のコンクールに出場し、そのうち7回金賞を受賞している。素晴らしいバンドだ。

 たまたま2月の半ば頃、梅ケ丘の保健所に身体障害者手帖の期限が切れていたので、更新するために行ったおりに、駅前にのぼりが何本も立っていて、梅まつりのイベントに駒澤大学吹奏楽部が参加するとあった。

 2月21日(日)・梅まつりのイベントで、フリーマーケットとパレードがあるというので、風邪気味だったが女房と小田急に乗って梅ケ丘に行ってみた。

 今は「羽根木公園」といわれ、梅の名所になっているが、僕の子供の頃は、「根津山」と呼ばれていた。根津さんというお金持ちが寄付したのだそうだ。

 戦前の梅ケ丘駅の裏側は湿地帯で、葦なんかが生い茂っていたと思う。僕ら子供たちはガキ大将に連れられて、小田急の線路沿いの道を、次の駅の「豪徳寺」まで、ぞろぞろバケツを下げ、魚をとらえる網をかついで歩いたものだ。

 小田急の沿線は「梅ケ丘」から先は、雑木林や畑、田んぼばかりで家なんてほとんどなかった。

 「豪徳寺」の駅の周りも畑や田んぼで、田舎の小川のようなきれいな水が流れていて、ふなや鯉、なまず、どじょうなど、様々な魚がとれた。

 子供たちは時間の経つのも忘れて、魚とりに夢中だった。今でも大人の足で歩いても、小1時間はかかるだろうが、大きい子が小さい子の足に合わせて、ゆっくりと歩いて家に届けてくれた。

 車なんてものが走っていない時代だったから、子供たちがのんびり歩いていても危険はなかった。

 駒大の全学の同窓会で、吹奏楽部の演奏を何度か聞かせてもらったことがあるが、それは見事な演奏だった。

 背の高さを揃えることができたら最高だろうが、これは無理というものだろう。小さいのもいれば、大きいのもいる。太っているのもいれば、痩せているのもいる。

 それが訓練の積み重ねで動きがぴたっと揃う見事さだ。普段どんな練習をしているのかはわからないが、大学の全国コンクールで金賞を受賞するということは演奏の技術から、その動き、すべて総合的に点数を付けるのだろうから大変なことだ。

 「梅ケ丘駅」は、「国士舘大学」の学生が乗り降りする駅で、国士大の縄張りなのに、なんで駒大の吹奏楽部が招かれたのだろうか。

 下北沢に比べたら、梅ケ丘商店街って規模は小さいが活気がある。「羽根木公園」という梅見の名所を地元に持っているので小田急も力を貸しているのだろう。

 「フリーマーケット」の店も多くにぎやかだった。下北沢ももっと団結して町おこしをしなくては潰れる店が増えるばかりだ。

 吹奏楽の演奏で元気をもらったものの、それからずっと風邪が悪化して、咳が出るは、たんは出るはで、何も手につかなかった。

 息子たちは誰もお見舞いにこないのに、元自衛隊、現在、ガードマンをしている山口君がわざわざ果物を届けてくれた。感謝です。

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2010年3月11日 (木)

バイロス展は再び6月に!

 銀座の松坂屋の裏の「ヴァニラ画廊」での「バイロス蔵書票展」が、1週間の会期を終えた。

 2月6日(土)の夕方から『西洋蔵書票』の著者でもあり、日本書票協会の会長の内田市五郎さんを招いてトークショーも催された。

 内田さんの奥様も来られたが、バイロスなんて日本で知名度の低い画家の、それも蔵書票という聞き慣れない言葉の展示会に、誰も来ないのではと心配されていた。

 それがなんと若い女性が多く、会場いっぱいに集まってくれた。バイロスなんて美術史にも登場してこない画家、ほとんどの人が目にしたこともないというのに。初めて見た人はバイロスの不思議な魔力に取り付かれてしまうだろう。

 蔵書票にはエロチックな作品は、ほとんどないが、1911年に出版した創作画集『化粧台物語』が、ワイセツ罪でミュンヘン警察から告訴されて、一時、海外に逃亡していたことがあった。彼はそのことを気にして「私は美以外に仕えたことはなかった」という一文を書いている。

 「(前略)ポルノ画家という烙印が私につきまとい、まじめな考察の完全な欠如と芸術創造の本質に対する徹底的無知にもとづいて、たえず私を世間のあざけりにさらして楽しんでいる愚かな批評家たちによって再三再四、この名称が持ち出されるのである。
 私はあえて公言し、『最後の審判』の日が来るまで主張し続けるであろう。私は美以外の何者にも仕えたことはなかったと」

 6月、再び「ヴァニラ画廊」に蔵書票以外のバイロスの作品が多数展示される。もちろん『化粧台物語』の作品も。

 果たしてバイロスはポルノ画家なのか、あなたの目で確かめてほしいものだ。

 バイロスの研究者でもあった神戸在住の、今は亡き山本芳樹さんは、読売新聞社発行の『アール・ヌーボー・アールデコ』(1991年3月発行・第5集)に、こんなことを書いている。

 「ロココの艶治な装飾性と優美なアール・ヌーボーの憂愁感を兼ね備えた耽美幻想の世界を精緻に描いた彼の作品は、エロス的な題材をテーマにしても、優雅で気品を漂わせた見事な出来映えである」

 読売新聞社では、ムックで『アール・ヌーボー・アール・デコ』を次々と出版していた。この他に『西洋骨董』のタイトルでも。これらの雑誌の中には多くの画廊、骨董店の広告がたくさん入っている。

 他にも学研から出ていたし、他の雑誌でも西洋骨董などを取り上げることが多かった。それらを読んで、愛好者、コレクターの裾野が増えていた。それが今では、このような雑誌がまったく無くなってしまっている。

 不景気とは恐ろしい、すべてを萎縮させてしまうからだ。せっかく政権が変わって明るい兆しが見えてきたというのに、今度は政治とカネの問題だ。

 僕のブログには政治の話は出てこない。しかし、マスコミはあまりにもひどすぎる。新聞もテレビも、そして週刊誌はなおさらだ。

 鳩山さんと小沢さんをたたかないと、新聞も週刊誌も売れないから、あることないこと書き立てる。それに国民も影響されて、鳩山内閣の支持率が下がるなんて情けない。冷静になって民主党を見つめなければ。まだ政権を取ったばかりなのだから。

 脱線してしまったけれど、6月にバイロスの作品が、再び「ヴァニラ画廊」に登場するから、バイロスの作品を支持するか、しないか、僕は見てくれればバイロスの支持率が圧倒的に増えると信じている。とにかくバイロスの作品は凄いということだ。

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2010年3月10日 (水)

本を書店に注文して、一ヶ月もかかっても。

 「薔薇族買い方考」と題して、書店で買いにくい『薔薇族』の読者に、自らの体験を通して投稿してくれている読者がいる。

 昭和46年に創刊して、4、5年が過ぎ、部数が急速に増え続けていた頃のことで、新宿に「伊藤文学の談話室・祭」もオープンさせた直後で、僕も元気いっぱいだった。

 地方の書店でも買いやすい店に読者が集まり、かなりの部数が山積みになっていた。

 「薔薇族を買うのに何となく抵抗があるという大方の諸兄に僕も同感です。
 博多市内の大きな書店には、どこにでも売っていますが、店員がたくさんいるので入荷しているかどうかを知らない場合が多い。
 博多駅地下の積文館書店でのこと。『薔薇族ありますか?』と女店員に聞くと、『ねえ、○○さん、薔薇族どこにあるの?』と、店内に響き渡る大声で叫んだので、びっくりしながら買った。
 同じく駅前のプラザビル地下の金文堂書店で、レジの店長に『薔薇族着いていますか?』とたずねたら、着荷ノートをめくっていたが、『まだ着いていません』との答え。横にいた若い店員のひとりが『着いていたようだったなあ』とそっけない。
 僕は、ぶらぶらと広い店内で何か欲しい本はないかと一巡していると、西側の店の入り口に20冊ぐらい積んであった。
 天神街の大型書店の天神るーぶるの薔薇族売り場が、くるくると変わるのは困る。
 東中州の山田書店は、レジの横に百冊ぐらい高く積んでいるので買いやすい。買っている人と、ときどき出会うこともしばしばある。第二書房発行の単行本も、何冊もここで買ったことがある。
 東中州のバス停前の積文館書店では、レジの横に積んであるが、高校生が立っていて、チラチラと横目で視線を送っているのを良く見かける。彼は薔薇族少年かなと思ったりして、声をかけてみたくなる。
 僕が一番買いやすい書店は、急行電車、福岡駅前の天神ファイブ商店街の一階にある文信堂書店である。発売日の27日頃に書店の近くの赤電話で『薔薇(薔薇族とあえて言わない)来てますか?』『ハイ、着いていますよ』『そうですか、すぐに買いに行きますから、袋に入れておいてください』と電話を切って店内に入る。『今、電話をかけたものですが雑誌をください』と金を渡す。
 この間1分間です。この店の特長は主人と奥さん、ふたりだけの小さな書店ですが、僕が毎月買っているので、近頃は親しくなって、主人といろいろと話すことが楽しみです。
 『この雑誌面白いですよ。あなたも読んでみたら?薔薇族は品切れにならないように、もっと多く仕入れたら良いのに』と言うと、『それがですねえ、多く仕入れて残本が出ると、次から配本の数量を減らされるのですよ。あのねえ、薔薇の別冊もありますよ』と教えられて買ったこともある。
 志賀淳の『ごんぞうの男』が欲しくて注文したら、1ヶ月ぐらいで取り寄せてくれた。
 昨今では、僕の電話の声を覚えたらしく、電話口で『お待ちどうさま、着いていますよ』と明るい声が返ってくるのも楽しいものである。(福岡県・雅彦)」

 この10年間で書店の数が半減してしまった。ご夫婦だけで営業している小さな書店。おそらく潰れてしまっただろう。こういう書店に読者が集まっていたというのに。

 お店のご主人と声をかわすことなんて今は皆無だろう。単行本を注文して1ヶ月もかかっても待っていた読者。こののんびりさが良かった。

 ネットで注文して、すぐに届いてしまう今の世の中、便利になっただけで何か寂しい話ではある。

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2010年3月 7日 (日)

やくみつるさんが、ベレー帽を脱いだ!

 テレビでおなじみのやくみつるさん。いつもベレー帽をかぶっていて脱いだことがない。そのやくみつるさんがベレー帽を脱いだ頭を見てしまった。

 ああ、脱がない理由が、その瞬間、そういうことなのかと理解はしたがーー。

 僕が会員になっている「雑学倶楽部」の第31回「日本雑学大賞・雑学出版賞表彰記念の宴」が2月16日(火)午後6時半から、大手町のKKRホテル孔雀の間で開かれた。

 今年の日本雑学大賞にやくみつるさんが選ばれ出席された。

 受賞後の挨拶で、相撲通のやくさんは、例の朝青龍の暴行事件に触れたが、「ここだけの話」ということなので、ここには書かない。

 しかし、やくさんの話が真実だとすると、文部科学省はどう見るのだろうか。引退したことでうやみやにしてしまったとしたら、おかしな話ではある。

 やくさん、ラフな格好で登場するだろうと思って、下北沢の700円圴一の古着店で買い求めたスーツの上着とアメリカ屋で買ったミッキーマウスのシャツを着て参加してしまったら、やくさんはきちっとネクタイをしめていた。

 テレビでは卒業された早稲田大学の制服と角帽をかぶって出演されているが、つめえりはきちっと決めている。学生時代からつめえりははずしたことはないそうだ。

 やくさん、会員の誰とでも気さくに話をしてくれて、祝宴の最後までいてくれた。辛口のコメンテーターとして活躍されているが、大変まじめな方なのだ。

 2月18日(木)の東京新聞朝刊に「自民〝自虐〟で立て直し?」という見出しで面白い記事が載っていた。

 「自民党の機関紙、週刊『自由民主』。『しっかりしろ自民党』と題した企画記事で、漫画家のやくみつる氏ら辛口のコメンテーターたちが寄稿している。『自虐史観反対』の政党が、あえて自虐ギャグ?に踏み切った意図とはーー。」

 やくさんの文章はすごい。

 「シッカリしろという言葉は、はたして今の自民党にかけるべき文章であろうか」と疑問を呈した上で、「大変お気の毒ですが、自民党はお亡くなりになってるんじゃないでしょうか」

 さらに「亡くなったとあえて宣告したのは、与党としては勿論、もはや野党としても蘇生の見込みがないと診断したからです」「あえてまた失政の時代に戻れというのは、ずいぶんと都合のよい要求というもんです」と厳しい言葉を続けた。

 一方、執筆したやく氏本人は、「自民党は殊勝さを装うが、まだ見下すことから脱していない。『しっかりしろ』という企画自体、まだ蘇生可能と思っている証拠で『おくやみ申し上げます』の方がよかった」と一段と辛めにコメントした。

 この記事の最後に、記者(泰淳哉)はこう結んでいる。

 「鳩山政権は『政治とカネ』という自民党の政治文化まで引き継いでしまったようだ。
 自民党の位置が民主党に代わってしまった以上、もはや本家の自民党に居場所がない」

 鳩山さんと小沢さんのおカネのことばかりを追求している自民党、あまりしつこいので国民は嫌気がさしているのでは。

 少しでも早く景気を良くしてもらわないと、もう我慢の限界を超えている。本当に政治家がしっかりとしてくれないと。

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2010年3月 1日 (月)

安い料金の映画館は、ゲイの人たちの発展場。

 今から34年も前の話。歌手の山本譲二さんがデビューした頃の話だ。

 現在はアメリカに渡って、カメラマンとして活躍している木村健二君(ペンネーム)が、発展場ルポの連載を始めている。1回目は映画館。入場料の安い映画館は、今も昔もゲイの人たちが仲間を見つけにくる場所だ。

 「渋谷のZ座といえば、この世界では一番アカ抜けした、ポピュラーな映画館として有名である。
 土日は大変な混雑が予想されるので、平日の午後に行ったのだけど、やはりみなさんいらっしゃいますね。
 ここは椅子席が約980、立ち見まで合わせると千を越す人が入ることができる。
 平日の3時頃だとゆったり座れるはずなのに、みなさん後ろの壁側に立ったままで、空いている席にはまるで無関心。
 Z座は300円と安い料金に加え、名画特選館とうたって、毎回名画を上映しているので、学生やサラリーマンに人気がある。もちろん女性も多いのです。
 僕は意を決して支配人に『薔薇族』ですがとインタビューを申し込んだ。入り口の左側に事務所があり、雑談していた3人の年配の人たちがぴたりと話をやめて、何か珍しいものでも見るように僕に注目した。こう正面切って申し出られると、やはり戸惑うらしい。
 『ホモの取材をしたいのですが』
 『あまり書かないで下さいね。書かれるとまた、そんなんが集まってくるから』と、まず支配人にクギを刺される。
 はじめに知りたいのは、ここの従業員がホモということを、どんな風に感じているかである。
 60近い年配の人は、『なんでまた女みたいに、いいのがいるのに、男同士で触りっこするのか、俺にはわかんねえな』。隣の男も『でも一度、男の味を知ったら二度と抜けられないんだってよ』
 バカバカしい、麻薬なんかじゃあるまいし、要するに同性愛というものに興味もないし、理解も持っていない人たちなのです。
 すると、黙って話を聞いていた、若いモギリ嬢が口を出して、『私、はじめて二階の廊下のところで、男の人二人がいやらしいことをしているのを見たんです。その時はショックで、なんて汚らしい男なんだろうと思ったんだけど、でも最近の映画を見たり、いろんなテレビ、雑誌などで私の考え方も少し変わってきたんです。もちろん自分とは全然違う世界の人たちと思ってはいますけど、ああいった愛の方法があってもいいんじゃないのでは』
 僕はここにきて、初めて救われた気持ちになった。年寄りの同性たちには、変態ぐらいにしか思われなかったのに、こんなに若い女性が、とにかく少しでもホモということを理解してくれていたのだから・・・。」

 安い料金の映画館にゲイの人たちが集まるのは、今も昔も変わらないだろう。映画館で出会っていい思いをした人は何度も何度も映画館通いをしてしまう。

 女好きの男性たちのゲイに対する理解度も、根本的には、それほど今も昔も変わってはいない。

 女性の方がゲイの人に対する感性が似ているから、ゲイに対する理解度は高いに違いない。

 映画館からのお願い。「ホモの人たちに来るなとは言えませんけど、普通のお客さんに迷惑をかけないように、自分本位の行動をしないでもらいたいものです」

 どんなにネットが発達しても、映画館はゲイの人たちの発展場であることに変わりはないだろう。

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薔薇の蔵書票


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