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2010年3月18日 (木)

そろそろ多磨墓地に入るとするか!

 2010年3月10日(水)の「毎日新聞」夕刊に「歩きたい」というコーナーがある。「第182回・神宮前・ほんのりのどかな〝裏参道〟」の見出しで。

 「赤瀬川原平さんの散歩の言い訳・染み出す吸引力」とあり、僕が生まれた神宮前の裏参道の「隠田(おんでん)」が紹介されている。

 「他にもいろんな店が、この『裏参道』に顔を出している。表参道の強い吸引力が、こうして裏にも染み出て広がっているのだ。
 さらに歩いた先に、『隠田商店街』と書いたアーチがあり、その先に隠田神社があった。隠田というのは、昔のこのあたりの地名らしい。この地名にはさらに、ここがお上から隠れた『隠田』だったという説もあり、これもまた面白い関係だ」とある。

 僕が生まれた頃の昭和7年の「隠田」ってどんなところだったのだろうか。それを聞こうにも両親もこの世にいないから聞くこともできない。

 おそらく借家だったと思うが、写真も残っていないので想像するしかないが、家もまばらな寂しいところだったに違いない。

 僕が生まれて100日ぐらいたって、代沢の祖父の妹が建てた貸家に越してきた頃の代沢だって、ひどい田舎だったのだから。

 家賃は月に25万だったようだが、最初はもっと安かったに違いない。親父がやっと土地を買い取って、それから何年かして鉄筋3階建の家を建てることができた。

 その家を芝信用金庫に借金のかたに取られてしまったのだから、何とも親父には申し訳ないことをしてしまった。

 親父にもうひとつ感謝しているのは、多摩霊園の墓地のことだ。平成3年に親父の友人から譲り受けて、墓を作り、先祖代々のお骨が納められている。多摩霊園にお墓を持っているということは大変なことなのだ。東京都が管理しているから1年間に納める管理料が、なんと2360円ですむ。民間のお寺さんに墓地などを買ったら管理料など大変な額になるからだ。

 僕の借金は、芝信用金庫から借りた借金が、まだ数千万円か残っている。美術館を人に貸して家賃がわずかばかり入っていたので、それで毎月返していた。

 3ヶ月返済が滞ると大変なことになるぞと脅かされて、何とか払ってきた。それが借りていた会社が苦しくなってきて撤退してしまった。

 そうしたら芝信は、今度は3ヶ月返すなと言い出した。それは保証協会が間に入って借りているので、芝信は一銭も損をしないからだ。

 今度は保証協会が借金の取り立てをする別会社に頼んだようだ。その会社と話し合って、これからどうするか決めるということになる。

 僕があと何年生きられるかは分からないけれど、逆立ちしたって返せるわけがない。なるようにしかならないと腹をくくっている。

 長い間のお付き合いだった芝信用金庫とも縁が切れたので、11日、先妻のミカの命日でもあったので、墓地の管理料の振込先を「みずほ銀行北沢支店」に移すべく、管理事務所を墓参りの後に訪れて書類をもらってきた。

 書類に書き入れて「みずほ銀行」を訪ねた。「みずほ銀行」も長い付き合いだが、借金は返済済みだ。

 漢字で「伊藤文学」と書き、その上にフリガナを付けるようになっている。それを「イウウ」と間違って書いてしまったので、「イトウ」と書き直した。そこに訂正印を押さないと受け付けないという。バカな話だ。どうしてもダメだというので、家に戻って印を押して、また持って行き、OKということになった。

 風邪を引いて、外を歩かなかったので、良い散歩になって感謝したが、嫌な世の中になってしまった。そろそろ多磨墓地に入るとするか。


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