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2010年3月22日 (月)

心を開いて、みんなとおしゃべりを!

 もう、5年も経ってしまった。2006年7月、河出書房新社から『「薔薇族」の人びとーーその素顔と舞台裏』(本体価格2000円)という本を出した。

 日本で最初のゲイ雑誌『薔薇族』を創刊したのが、1971年のことで、マクドナルドが第1号店を出した年だ。

 『薔薇族』は多くの人たちの支えによって大きく成長していったが、この本は、その中から13人の人たちの足跡を描いたものだ。

 読んでもらえば、かなり面白い本だと、僕は自負している。山川純一君の劇画「湯けむりの中で」も入っている。

 この本を出すときに、タイトルに『薔薇族』という言葉を入れない方がいいと、僕は編集の人に忠告した。まだまだレジにこの本を持って行きにくい人が多いのではと思ったからだ。

 カバーには『薔薇族』の全盛時代の表紙が7点もズラッと並んでいる。これではよほど勇気のある人でないと買いにくいと。

 5年ぶりに編集部の担当の茂木さんから電話がかかってきた。読者から河出の編集部に手紙が来たので送ったが、返送されてきたのでということだった。僕の住所が変わっていたからだ。

 新しい住所を伝え、本が売れなかったのではと聞いてみたが、はっきりと答えてはくれなかった。なんとなく売れなかったのではと感じたが。

 しかし、この本をくずにしてしまうのはもったいない。ぜひ、ネットで注文して読んで下さい。

 2、3日して読者からの手紙が転送されてきた。なんとも深刻な手紙だった。

 「私は61歳でレズビアンです。でも24歳ぐらいの時、世間の風に負け、ひっそりと目立たぬように生きてきました。
 2年ほど前に仕事と自分を偽って生きてきたのが重なって、うつ病と診断されました。でも病名がわかってよかったです。
 それ以前も病気で苦しみ生きている意味を見いだせないまま、自殺だけはしてはいけないと思い、病気と戦ってきて、現在は良くなりつつあります。
 22歳頃からレズビアン・バアに通い、それが心を穏やかにさせてくれました。15年ぐらい前、六本木の『貴公子』で癒されました。体調が良くなってきたので、また行こうと思っていたら、お店がなくなっていました。もう一軒の『女々』という店もありませんでした。
 六本木の交番で訪ねましたが、店の名前がわからないので調べようがないと言われてしまいました。
 ふと先生の著書のことを思い出して、失礼とは思いますが、手紙を書いています。六本木のレズビアンクラブを知っていたら教えて下さい」

 さて、六本木のレズビアン・バアと言われても、すぐには教えられないが、早急に調べて教えてあげようと思う。

 ゲイの人だって同じことだが、この人と同じようにはけ口がなくて悩み苦しんでいる人はいっぱいいると思う。

 僕の良き相棒の竜超君が、自腹でアパートの一室を借りて仲間のいない人やバアやハッテン場に行けない人のために憩いの場を作ろうとしている。

 まだ新しい部屋には行っていないが、4月の最終の土曜日には、僕も出席して、みんなとおしゃべりしたいと、今から楽しみにしている。うちにばかりこもっているとうつ病になってしまう。心を開いてみんなでおしゃべりしようではないか。

 ●「ノバラ・セイサクジョ」 竜君の新しいサロンです。ネットで検索して訪れて下さい。

Photo

★『薔薇族』の注文の方法は、郵便局で千円の定額小為替を作ってもらってお送りください。155-0032 東京都世田谷区代沢2-28-4-206 伊藤文学

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★新しく『薔薇族』を置いてくれる古本店・「ビビビ」が下北沢にあります。〒155-0031 東京都世田谷区北沢1-45-15 スズナリ横丁1F・北沢タウンホールの筋向いです。読者好みの古書が沢山置いてあります。電話03-3467-0085です。

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