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2010年5月

2010年5月28日 (金)

バイロスの直筆の手紙がみつかった!

 女房の古里の新潟県弥彦村の倉庫をしばらくぶりに訪れた。山のように積まれた段ボールのふたを開け、捨てるものと保存するものを仕分けする作業は大変だ。僕が一人で見て、仕分けなければならないからだ。

 一つの箱の中から、バイロスの直筆の手紙を見つけ出した。これは大発見だ。6月7日(月)から始まる銀座の「ヴァニラ画廊」での「バイロス挿絵展=背徳のシンフォニア」の会場に展示して見てもらい、みなさんによりバイロスに親近感を持ってもらえるからだ。Photo


 20年近くも前に「弥彦の丘美術館」で、世界で初の「バイロス展」を開いたことがあった。京都大学名誉教授の生田耕作先生がメッセージを寄せてくれた。

 「遠い新潟の弥彦の里で、このたび世界に先駆けて、『バイロス展』が開催されると聞き、いささか意表をつかれるとともに、バイロスの絵画を愛する者として、まことに嬉しく心から讃辞を捧げます。
 バイロスは、イギリスのビアズレー、フランスのロップスと並んで、ヨーロッパ世紀末絵画を代表するオーストリアの異色画家であります。
 彼の作品は、ロココの優雅な装飾性とアール・ヌーボーの憂愁を兼ね備えた、優雅で気品のある見事な芸術品です。とりわけ蔵書票の製作においては、世界最高のアーチストといわれながら、今もって正当な評価を受けることなく、今日に至っています。
 今回の展覧会を通じて、彼の芸術がより多くの方々に認められ、愛されるきっかけとなりますことを切に祈ってやみません」

 生田先生は、すでにこの世にいない。生前お会いする機会もなかったが、今回の「バイロス挿絵展」は、世界で二度目の展示ということになるので、きっと喜ばれるに違いない。

 バイロスの直筆の手紙も、どなたに訳してもらったのか、まったく忘れてしまったが、すべて訳してあるので内容を知ることができる。

 その内容は、あえて書かないことにしたが、会場に来られて見て頂きたい。バイロスの蔵書票の原画も手に入れていたが、今は手許にない。水彩画の原画は、会場に飾ってお見せしたいと思っている。

 蔵書票の原画には、こまかく薔薇の花が何百と書かれていた。バイロスのことを「薔薇の画家」と称されていたこともうなづける。

 僕がコレクションしたルイ・イカールも、バイロスもゲイの人だったと、僕は確信しているが、これも何かの因縁かもしれない。

 6月7日(月)の初日と日曜日には、僕も会場にいますので声をかけてください。それでは「ヴァニラ画廊」でお会いしましょう。

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2010年5月26日 (水)

男同士の愛が美しく

 このドラマの反響は、賛否両論でテレビ局に多数の投書が寄せられたそうだ。

 「ある若い女性はレポート用紙にビッシリと30枚も書いてくれている。そして、意外なのは若い女性が多いということだ。その中の一人で小樽のM子さんは、次のようなことを書いてくれている。
 私も既成概念を越えた表現へ共感を持ったひとりです。男同士の愛がこんなにも奇麗に、そして、切なく、いとおしく、描かれたのを見たのは初めてです。
 人を好きになるということ、愛するということ、これを男女間だけのものと決めつけてしまいたくない。(略)これからも真実の愛を考えさせるドラマを作ってください。
 また、かなりの年配であるK氏は、こんな手紙をくださった。
 学生時代、運動部で一緒だった後輩のN君とは気が合って、山へ登ったり、映画を見たりと、いつも一緒に遊んでいた。
 後年、社会人となり、K氏は結婚することになった。結婚式当日、N君は来なかった。後日、わかったのだが、N君はK氏の結婚式の日に自殺してしまったのだ。
 原因は分からず遺書もなかった。だが、今回、『同窓会』を見ていて、ハッと胸を抉られる思いがした。自殺したN君の想いがわかったのだ。
 K氏は、N君の墓参りに行き、30年ぶりにN君に逢ってきたという。

 ドラマの中の『アタリと風馬』の友情と愛の関係は、形こそ違え、多くの人々が経験していることだと思う。
 ただ、それに気づかないうちに時間の流れの中で忘れ去ってしまっているのではないだろうか。」

 このドラマ、17年前だから勇気あるスタッフの人たちの力で実現できたのだろうが、かえって今の方が、このような作品を作り出すことはできないのでは。

 やはり共感して、メールなど無い時代に、テレビ局に投書してきた人は女性だった。女性の力は、すでにこの時代から生まれていたのだろう。もう一度、『同窓会』を見てみたいものだ。

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2010年5月24日 (月)

キスシーンも本当にやったのだ!

 話題のテレビ・ドラマ『同窓会』の細野英延さんの撮影秘話は、これからが面白い。細野さん、もう17年も経っているのだから、定年で退職されておられるのだろうか。

 「〝シャワーを浴びているA君、水飛沫、全裸である〟というト書き。男の全裸シーンというのは初めてであり、役者のA君も初めてである。さっそく前張り(局部のみをかくす)が必要で、スタッフのT君が『前張り担当』になった。
 T君は研究の末、一枚のタオルで二個の前張りを作ることに成功した。タオル地は俳優さんの大切なトコロを守るためにいいとのことである。
 T君はタオルを三角形に折り、さらに野球のホームベース状にしてから、ガムテープで形を整えるんだと説明してくれた。
 T君の力作の前張りで、A君は全裸のシャワーシーンを撮影し、実にきれいな影像で大成功であったが、事件はその直後に起こった。
 前張りをはがそうとしたとき、A君は『ギャーッ!』という悲鳴を上げて涙さえ浮かべている。
 犯人はガムテープだった。シャワーを浴びても取れないように張った強力な粘着力のガムテープは、A君の陰毛にばっちりと張り付いていたのだ。前張りとともにかなりの陰毛が抜けてしまった。
 『痛いなんてもんじゃないっすよ。これは』と涙ながらに訴えるA君。『軟膏を持ってきます』と走る製作者のT君。それからT君のポケットには、『擦り傷、切り傷に効く軟膏』が常に入っていた。

 B君は前張り初体験である。戸惑いと恥ずかしさ、珍しさのためか、興奮気味に前張りだけの全裸にバスローブを羽織って、スタジオの廊下を走り回り、知らない人の前で『ワーッ!』と言ってバスローブの前を開けたのだ。魅せられた人はびっくりして目のやり場に困っていた。そんなイタズラも警備員さんに見つかって厳重な注意で一件落着。

 C君の場合は、寒さの厳しい深夜のロケーションである。風邪を引いたら大変だから、C君にカメラアングルで隠すから大丈夫だと言ったのだが、『いや、僕は前張りでやります!』と張り切っている。
 そんなC君のことを作家の井沢氏に電話したところ、『風邪を引かないようにホカロンの前張りでやってほしいとC君に伝えて下さい、アッハハハ』
 これは良いアイデアだと前張り担当のT君に伝えたところ、『それはダメです。ホカロンで大切なところをヤケドしたら、どうするんですか!』と叱られてしまった。幻の前張りホカロンに終わってしまった」

 男同士のキスも本当にごまかさないでやったそうだ。
 「撮影開始ーー映像は実に美しいものとなり、厳粛な雰囲気のシーンになった。テレビ界で初めてのシーンであるばかりか、男と男の愛を表現できたと確信した。A君とB君に心からの拍手を送った。

 社会現象となった『同窓会』ーーそれは作家・井沢満氏の描く文学の世界へ、出演者、スタッフが一丸となって入り込んでゆき、苦しみながらも全力投球した結果、成功したのだと思っている。」

 17年も経っても、この作品を越える作品は生まれない。それだけ、この作品が輝いているということだろう。
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2010年5月20日 (木)

『同窓会』の元祖は、井沢満さんの作品だ!

 今、どこかのテレビ局の連続ドラマで、『同窓会』というのをやっている。最近のテレビはくだらない番組ばかりなので報道番組しか見ていない。

 新しいテレビを入れたら、「時代劇専門チャンネル」が見れるようになって、すっかり30年も40年も前の時代劇の虜になっている。

 この話は、別に書こうと思っているが、『同窓会』といえば平成5年の秋に日本テレビで井沢満さんが脚本を書き、日本で初めて男同士の同性愛を家庭に持ち込んだドラマだった。

 このドラマは、大変な話題になり、このドラマの放映時間には新宿二丁目の通りを歩く人影が途絶えたそうだ。

 1994年の『薔薇族』4月号に、日本テレビ制作局のディレクターの細野英延さんがこのドラマの舞台裏を寄せてくれている。

 『同窓会』というタイトルのドラマの放映が始まるということで、井沢満さんが構想を新たにして同性愛の世界を書かれたのかと思ったら、何のことはない、いわゆる学校の同窓会での出会いを描いたドラマのようだ。

 同じタイトルでドラマにするとは情けない。『××の同窓会』とかにすべきだったのでは。若い人は知らないかもしれないが、元祖は井沢満さんのドラマなのだ。

 細野さんの手記を引用させてもらう。

 「今回のドラマ『同窓会』は、テレビの画面を借りて〝文学〟を書きます。従ってホモ・セクシャルを単なる風俗としてとらえないように願います。という作家、井沢満氏からのメッセージがあってから、第1回の脚本が完成した。そして読み終わったら、スタッフ全員が、作家の凄まじいエネルギーとパワーに圧倒されてしまった。
 テーマは心と心のふれあい=純愛である。純愛は男と女の間だけでなく、男と男、女と女の間にも存在するものである。この事実を認識することから、我々の仕事が始まり、作家の描く〝文学〟の世界をどのように映像化してゆくかという、まさに日々闘いの中で『同窓会』はスタートした。そして、出演者、スタッフ共に初体験のシーンが次々と展開してゆき、最終回まで闘いの連続であった。しかし、その闘いは、実に心地よさの残るものであったと思っている」

 細野さんの秘話公開は、次にしよう。

 僕も毎週、毎週、楽しみに見たのだが、17年も前のドラマ、内容は全く思い出せない。このドラマはビデオ化されて、4巻にわけて発売されているから、ネットで調べれば手に入るかもしれない。

 主演は高嶋政宏さん、ドラマの中で、我が社で売っている『ラブ・オイル』を水戸黄門のいんろうのように、手にかざして大写しにしてくれたのでものすごく売れたことだけは覚えている。

 細野さん、手記の最後にこう結んでいる。

 「今は騒がれているけど、10年後には『同窓会』も普通のドラマになっているでしょう」と。

 しかし、このようなドラマは、17年も経った今も、ドラマ化されることはない。普通のことに果たしてなっているのだろうか?

 井沢満さん、頑張って続きを書いてほしいものだ。

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2010年5月16日 (日)

『バイロス挿絵展』に寄せて

 19年前、1991年(平成3年)3月15日発行の『アール・ヌーボー・アール・デコ』(第5集・読売新聞社刊)に、神戸に住んでおられた世紀末の美術研究家、山本芳樹さんが、「侯爵フランツ・フォン・バイロス」のタイトルで作品を紹介されていた。

 偶然にも同じ雑誌に、僕がその頃コレクションしていたパリの抒情画家、ルイ・イカールのことを「イカール追想=人との出会い、モノとの出会い」と題して原稿を寄せている。

 蔵書票(エクスリブリス)にも関心を持ちはじめていた頃で、蔵書票の最高の画家であるバイロスのことを知りたかったので、編集者の小川利夫さんに山本さんの電話番号を聞いて連絡を取ることができた。

 上京された山本さんと、赤坂のホテルで出会ってからは、急速に親しくなり、何度も神戸にもお邪魔した。それからというものの、バイロスの作品のコレクションにも夢中になってしまった。

 バイロスは、日本では同じ時代の画家、ビアズレーは有名だが、バイロスの知名度は無きに等しかった。

 1979年4月、神戸の奢 都館から出版された『バイロス画集』が、同年10月、神奈川県警から猥褻図画の疑いで摘発(発禁)押収されてしまった。

 刊行者の広政かほる、編集・翻訳者、故生田耕作(京大名誉教授・当時は京大教授)資料提供者、山本芳樹の3名は取り調べを受け、広政氏に至っては逮捕されて、横浜の警察署に3日間、留置までされた。

 この事件は、横浜在住のサラリーマンが会社の帰りに寄った、東京駅八重洲の書店で、『バイロス画集』を手に取り、陰部が描かれているのを見て、これはけしからんと神奈川県警に訴え出た。

 県警では、神奈川の美術館の学芸員に、、バイロスのことを問い合わせたが、誰もバイロスのことを知らなかった。美術史には載っていない画家だから、当時としては仕方が無いことだった。

 この事件がマスコミによって、大きく報道されたことで、バイロスの存在を世間に広く知らしめるという皮肉な結果になってしまった。

 関西の知識人が、こぞって警察に抗議したので、1980年、横浜地検は〝起訴猶予〟と決定せざるを得なかった。

 当時の新聞論調は「日本の官憲は、70年前の〝道徳心〟でバイロスをとがめている」と揶揄した。

 今回の『バイロス挿絵展=背徳のシンホニー』、銀座「ヴァニラ画廊」での展示は、世界でも珍しい、これを見逃したら二度と見ることができない画期的な催しと言えよう。

 おそらくバイロスの水彩画の原画を持っている人はいないと思われる貴重な作品も展示される。

 初めてバイロスの作品に触れた人は、とりこになることは間違いない。山本芳樹さんもすでにこの世にいないが、きっと天国で喜ばれているに違いない。

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2010年5月10日 (月)

「バイロス挿絵展」が銀座で!

 4月19日(月)、僕の自動車の免許証の期限が切れる日、三軒茶屋にある世田谷警察署に隣接する免許更新センターに駆け込んで、免許証を更新することができた。

 新しい免許証には、平成25年4月19日まで有効と記されている。あと3年間は、車に乗れるということだが、期限が切れる頃には、僕の年齢は81歳になってしまうではないか。

 有効期限が切れるよりも、僕の寿命の方が、それまで持つかどうか、不安になってくる。

 よし、こうなったら81歳になって、また免許証を更新してやるぞという気持ちを持って、これからも良い仕事をしていきたいものだ。

 僕がコレクションしてきた、19世紀末から今世紀のはじめにウィーンとミュンヘンで活躍して、58歳でその生涯を閉じた異端の挿絵画家であった侯爵フランツ・フォン・バイロスの挿絵展を開く運びになった。

 それこそ異端の芸術家ばかりの作品を展示し続けてきたことで有名な銀座の「ヴァニラ画廊」で、「バイロス挿絵展・背徳のシンフォニア」で開催させて頂くことになった。

 2010年6月7日(月)〜6月19日(土)まで、入場料は500円、これは東京では初めての催し物だ。

 20数年前、新潟県弥彦村の「弥彦の丘美術館」で、「バイロス展」を開いたが、この時、京都大学名誉教授の生田耕作先生が、「世界で最初の記念すべき、バイロス展」だというメッセージをいただいた。

 バイロスが描いた挿絵は、「デカメロン」や「マノン・レスコー」、「パオの美しい娘」、また創作画集は「化粧台物語」「C・C夫人の閨房」、晩年の「ダンテの神曲」がある。

 澁澤龍彦氏は、「私にとって一番気に入っているバイロスの作品シリーズは、やはり『C・C夫人の閨房』である。少なくともここには、まぎれもないバイロスのスタイルと呼びうるものがあるように、私には感じられる。(中略)
 ビアズレーの画風とは明らかに違って、その画面に憂愁と倦怠にみちた陰翳があるのは、バイロスの持って生まれたウィーン的な性格を明瞭に物語っている。そこをこそ私たちは味わうべきだろう。」と述べておられる。

 神戸に住んでおられたバイロスの作品の日本一のコレクターであった、今は亡き山本芳樹さん。何度も神戸を訪ねてバイロスの話を聞いたが、生きておられればバイロスの話を皆さんに聞かせてくれただろうに残念ではある。

 山本さんは、こう述べておられる。
 「アール・ヌーボーや世紀末芸術が再認識され、洗練された感性が求められている今日、エレガントな享楽の名匠であり、また薔薇の画家とも呼ばれた侯爵の魅惑の香りは、今こそもっと多くの人々に愛されてほしいと思う。」と。

 バイロスの肖像写真を見ると、ちょっと恐い顔をしているが、おそらく心優しい人だったのではないかと思う。

 もう二度とこんなに多くのバイロスの作品を見ることはできないだろう。女性にぜひ、見てほしいものだ。

 6月7日(月)の初日には、僕も会場で皆さんを待っていて、バイロスの作品の絵はがきをプレゼントしたい。ぜひ、にぎにぎしくご来場を!

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2010年5月 7日 (金)

のんびりした軍隊生活を描いた絵はがき

 僕は終戦の年が中学1年生だったから、兵隊になって戦場に赴くようなことはなかった。2年生以上は軍需工場に動員されていて、たまにしか学校には顔を出さない。

 教官室というのがあって、軍隊を退役した将校が学校に配置されていて、その下に下士官がいた。校長よりも権力を持っている、こわい存在で、教官室の前を通るときは恐る恐る通ったものだ。

 小銃に似た木製のもので、敵を倒す銃剣術の練習を毎日のようにやらされた。歩調を合わせて行進する練習、北朝鮮の軍隊のような大げさに足をあげて歩きはしないが、揃って歩くのは難しい。

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 2年生の1年生に対するお説教、放課後、全員集められて板の間に長いこと正座させられたり、お互いに向き合ってビンタの殴り合いをさせられた。

 2年生の有力者に親しい人がいると裏口からこっそり帰される要領のいい奴もいたが。殴られることになれてしまっていたから、そんなに苦痛でもなかった。

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 上級生に対しては絶対で、外で出会うと敬礼を兵隊と同じようにしなくてはならない。よし、2年生になったら、1年生にお説教してやろうと思っていたら、終戦になってしまい、そんな野蛮なことはできなくなってしまった。

 今の子供たちは、親からも、先生からも殴られることはまずない。いいことなのか、悪いことなのか。

 兵隊さんの生活を描いた絵はがきが出てきた。兵隊たちが家族に送るためのものだろう。昭和の初期の頃のもので、のんびりした軍隊生活が描かれている。戦争さえなければ、兵隊たちの生活は楽しさもあったのだろう。

 今の自衛隊にも、こんな絵はがきが作られているのだろうか?

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