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2010年5月10日 (月)

「バイロス挿絵展」が銀座で!

 4月19日(月)、僕の自動車の免許証の期限が切れる日、三軒茶屋にある世田谷警察署に隣接する免許更新センターに駆け込んで、免許証を更新することができた。

 新しい免許証には、平成25年4月19日まで有効と記されている。あと3年間は、車に乗れるということだが、期限が切れる頃には、僕の年齢は81歳になってしまうではないか。

 有効期限が切れるよりも、僕の寿命の方が、それまで持つかどうか、不安になってくる。

 よし、こうなったら81歳になって、また免許証を更新してやるぞという気持ちを持って、これからも良い仕事をしていきたいものだ。

 僕がコレクションしてきた、19世紀末から今世紀のはじめにウィーンとミュンヘンで活躍して、58歳でその生涯を閉じた異端の挿絵画家であった侯爵フランツ・フォン・バイロスの挿絵展を開く運びになった。

 それこそ異端の芸術家ばかりの作品を展示し続けてきたことで有名な銀座の「ヴァニラ画廊」で、「バイロス挿絵展・背徳のシンフォニア」で開催させて頂くことになった。

 2010年6月7日(月)〜6月19日(土)まで、入場料は500円、これは東京では初めての催し物だ。

 20数年前、新潟県弥彦村の「弥彦の丘美術館」で、「バイロス展」を開いたが、この時、京都大学名誉教授の生田耕作先生が、「世界で最初の記念すべき、バイロス展」だというメッセージをいただいた。

 バイロスが描いた挿絵は、「デカメロン」や「マノン・レスコー」、「パオの美しい娘」、また創作画集は「化粧台物語」「C・C夫人の閨房」、晩年の「ダンテの神曲」がある。

 澁澤龍彦氏は、「私にとって一番気に入っているバイロスの作品シリーズは、やはり『C・C夫人の閨房』である。少なくともここには、まぎれもないバイロスのスタイルと呼びうるものがあるように、私には感じられる。(中略)
 ビアズレーの画風とは明らかに違って、その画面に憂愁と倦怠にみちた陰翳があるのは、バイロスの持って生まれたウィーン的な性格を明瞭に物語っている。そこをこそ私たちは味わうべきだろう。」と述べておられる。

 神戸に住んでおられたバイロスの作品の日本一のコレクターであった、今は亡き山本芳樹さん。何度も神戸を訪ねてバイロスの話を聞いたが、生きておられればバイロスの話を皆さんに聞かせてくれただろうに残念ではある。

 山本さんは、こう述べておられる。
 「アール・ヌーボーや世紀末芸術が再認識され、洗練された感性が求められている今日、エレガントな享楽の名匠であり、また薔薇の画家とも呼ばれた侯爵の魅惑の香りは、今こそもっと多くの人々に愛されてほしいと思う。」と。

 バイロスの肖像写真を見ると、ちょっと恐い顔をしているが、おそらく心優しい人だったのではないかと思う。

 もう二度とこんなに多くのバイロスの作品を見ることはできないだろう。女性にぜひ、見てほしいものだ。

 6月7日(月)の初日には、僕も会場で皆さんを待っていて、バイロスの作品の絵はがきをプレゼントしたい。ぜひ、にぎにぎしくご来場を!

 Photo

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コメント

時々ブログを見に寄せてもらっています。
バイロス、線の繊細さと解放的で牧家的なところが好きです。
生田耕作氏の名前も久しぶりに目にしました。
東京か…。生活に埋没している自分を感じてしまいます。
成功をお祈りしています。

投稿: 若森 | 2010年6月 1日 (火) 22時04分

いつ見ても伊藤せんせい・・?さま・・?の記事には美しさがあふれていて大好きです。
東京が隣町ならすぐいけるのに。
北海道はあまりに遠いなぁ

投稿: にかめ二号 | 2010年5月13日 (木) 19時32分

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