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2010年5月20日 (木)

『同窓会』の元祖は、井沢満さんの作品だ!

 今、どこかのテレビ局の連続ドラマで、『同窓会』というのをやっている。最近のテレビはくだらない番組ばかりなので報道番組しか見ていない。

 新しいテレビを入れたら、「時代劇専門チャンネル」が見れるようになって、すっかり30年も40年も前の時代劇の虜になっている。

 この話は、別に書こうと思っているが、『同窓会』といえば平成5年の秋に日本テレビで井沢満さんが脚本を書き、日本で初めて男同士の同性愛を家庭に持ち込んだドラマだった。

 このドラマは、大変な話題になり、このドラマの放映時間には新宿二丁目の通りを歩く人影が途絶えたそうだ。

 1994年の『薔薇族』4月号に、日本テレビ制作局のディレクターの細野英延さんがこのドラマの舞台裏を寄せてくれている。

 『同窓会』というタイトルのドラマの放映が始まるということで、井沢満さんが構想を新たにして同性愛の世界を書かれたのかと思ったら、何のことはない、いわゆる学校の同窓会での出会いを描いたドラマのようだ。

 同じタイトルでドラマにするとは情けない。『××の同窓会』とかにすべきだったのでは。若い人は知らないかもしれないが、元祖は井沢満さんのドラマなのだ。

 細野さんの手記を引用させてもらう。

 「今回のドラマ『同窓会』は、テレビの画面を借りて〝文学〟を書きます。従ってホモ・セクシャルを単なる風俗としてとらえないように願います。という作家、井沢満氏からのメッセージがあってから、第1回の脚本が完成した。そして読み終わったら、スタッフ全員が、作家の凄まじいエネルギーとパワーに圧倒されてしまった。
 テーマは心と心のふれあい=純愛である。純愛は男と女の間だけでなく、男と男、女と女の間にも存在するものである。この事実を認識することから、我々の仕事が始まり、作家の描く〝文学〟の世界をどのように映像化してゆくかという、まさに日々闘いの中で『同窓会』はスタートした。そして、出演者、スタッフ共に初体験のシーンが次々と展開してゆき、最終回まで闘いの連続であった。しかし、その闘いは、実に心地よさの残るものであったと思っている」

 細野さんの秘話公開は、次にしよう。

 僕も毎週、毎週、楽しみに見たのだが、17年も前のドラマ、内容は全く思い出せない。このドラマはビデオ化されて、4巻にわけて発売されているから、ネットで調べれば手に入るかもしれない。

 主演は高嶋政宏さん、ドラマの中で、我が社で売っている『ラブ・オイル』を水戸黄門のいんろうのように、手にかざして大写しにしてくれたのでものすごく売れたことだけは覚えている。

 細野さん、手記の最後にこう結んでいる。

 「今は騒がれているけど、10年後には『同窓会』も普通のドラマになっているでしょう」と。

 しかし、このようなドラマは、17年も経った今も、ドラマ化されることはない。普通のことに果たしてなっているのだろうか?

 井沢満さん、頑張って続きを書いてほしいものだ。

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