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2010年7月26日 (月)

竜超君の『虹色の貧困』出版おめでとう!

 昭和46年(1971年)に創刊した『薔薇族』。2004年9月に刊行された11月号(No.382)で廃刊に追い込まれ、33年の長きに渡る歴史の幕を閉じた。

 編集長は伊藤文学ということになっているが、実際の編集長は藤田竜君だった。僕は父と一緒に単行本の仕事を続けてきて、雑誌の仕事は、全く経験がなかった。

 藤田竜君は、中原淳一さんの「ひまわり社」から出発し、いくつもの雑誌の編集を経験してきた雑誌作りのベテランだ。

 企画から取材、写真、レイアウトなんでもこなせる才人で、彼と出会わなければ『薔薇族』は成り立たなかったろう。

 僕は、もっぱら取次店回り、書店回りと販路を増やし、全体の舵取りをしていればよかった。

 藤田竜君は、『薔薇族』のスター的存在になることを目論んで、派手に誌上では目立つことを心がけていた。しかし、本名では仕事ができないから、テレビ、週刊誌、新聞、ラジオなどのマスコミの対応は、僕が引き受けざるを得なかった。

 ある時期から、藤田竜君と仕事をしていた相棒の内藤ルネさんが参加してくれたことも大きな力になってくれた。

 『薔薇族』の後半になって、おふたりが病気になられたこともあり、修善寺に人形美術館をオープンさせたりして、『薔薇族』の編集から去るようなことになってしまった。世の中の流れも急速にネットの時代に移り、『薔薇族』は廃刊に追い込まれてしまった。

 藤田竜君、内藤ルネさん、それに数人の優れたスタッフに助けられて歴史に残るような『薔薇族』を出し続けられたことは、能力のない僕にとっては幸せなことで、感謝してもしきれるものではない。

 それからネットの会社が、『薔薇族』を復刊してくれたり、上野にある出版社が8号まで続けてくれた。

 そのときには、僕は名前だけの編集長になり下がっていた。しばらくして何度目かの復刊をと持ちかけてくれたのは竜超君だった。

 企画を立て、文章を書き、ワープロを打ち、レイアウトして、印刷所に原稿を送る。そのすべてをやってくれたのが竜超君だ。二代目の竜君ということで、彼も才人だ。

 僕は、竜超君の指示で、こんなことを書いてくれと言われたことを書いているだけのことなので、今度の場合も、実質的には編集長は竜超君だ。

 その竜超君が、昨年は『消える「新宿二丁目」』(彩流社刊・本体2500円)を出版し、今年は『虹色の貧困』(彩流社刊・本体2000円)を出版した。

 この出版大不況の折りに、自費出版でなく本を出版するということは大変なことなのだ。

 早速、出版社あkら本が送られてきた。才人、竜超君の書く文章は、僕には難しすぎて理解できない。

 書評を頼まれると、前書きと後書きを読み、後はパラパラとページをめくって読んで、お茶を濁すのだが、『虹色の貧困』は熟読して、よく理解してからでないと書評は書けないだろう。

 おそらくご本人のブログに、何をこの本を通して訴えたかったのかということを書かれるに違いないから、それを読んでから、ご購入を!

 L・G・B・Tという略語は、レズビアン、同性同性愛者、バイセクシャル、トランスジェンダーのことだそうだ。

 Bのバイセクシャル、男も女も同じように愛せる人のことだそうだが、僕はその存在には否定的だ。そんなあいまいな人っていないのでは。とにかく世の中、難しくなってきて、僕にはよくわからないことばかりだ。

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★『薔薇族』の注文の方法は、郵便局で千円の定額小為替を作ってもらってお送りください。155-0032 東京都世田谷区代沢2-28-4-206 伊藤文学

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★新しく『薔薇族』を置いてくれる古本店・「ビビビ」が下北沢にあります。〒155-0031 東京都世田谷区北沢1-45-15 スズナリ横丁1F・北沢タウンホールの筋向いです。読者好みの古書が沢山置いてあります。電話03-3467-0085です。

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コメント

実際の編集長は藤田竜さんだったとのことですが、伊藤さんが取次店回りその他で、外部の世界に対して矢面に立ったことも大事なことだったと思います。
また私も、バイセクシャルという言葉はありえないと思います。ただし、その言葉の必要性に迫られた環境に生きている人が、方便的に使っているのは、それでもいいと思います。人の心のうちよりも、口に出して主張し通した言葉のほうが相手に伝わると思います。ですから、言いたくないことは、方便を言葉に出すのもありでしょうね。
竜超さんの『虹色の貧困』は読んでみたい本です。いずれ読みます。

投稿: 小説好き | 2012年9月 9日 (日) 20時46分

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