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2010年8月

2010年8月31日 (火)

映画に出てくる刑務所とは違います!

 刑務所の中の話なんて、このブログを見てくれている人には、何の関係もない話だけど知っていてもいいのでは。

 ーー食事は拘置所よりも刑務所の方がいいわけですか?

 ●食事も、ああいいところはまずいもの、「臭い飯」だと思っているでしょ。ところが食器は確かにプラスチックですけれども、食事の内容そのものは、その辺の苦学生なんかより絶対いい。ことに府中刑務所の食事となると絶対いいですよ。

 ーーちゃんと栄養士が付いて、栄養のバランスも考えて作っているわけね。献立なんかはわかるんですか?今日はカレーライスが出るとか。

 ●わかります。

 ーーそれじゃ食事が楽しみですね。

 ●そうです。カレーライスは、シャバのものなんか及びもつかないほどおいしいですよ。あんなところで食べているからおいしく感じるんだろう、普通は思うでしょうが、そうじゃないですよ。

 ●舎房です。

 ーー部屋の中にみんな持ってくるわけですか?

 ●ええ、仕事中は工場です。工場で食べるのは昼食だけですね。土曜日だけが昼食をすませてから舎房へ帰ってくるんです。
 「舎房へ帰ってくる」とは言わないんですよね。「還房」というんです。それから「出房」。
 いま話をしていたのは、東京拘置所の話ね。警察から東京拘置所に送られる。

 ーー拘置所には、どのくらい入っていたんですか?そこに入っている間に刑が決定するわけでしょう。

 ●そうです。いま普通の単純な裁判では、2ヶ月から3ヶ月はかかるでしょ。裁判は1回しかなくて2度目は判決のはずです。言い争うようなことは何にもないんだから。確か裁判にかかった日にちは1ヶ月です。

 ーーそれですぐ府中の方に送られちゃうわけ?

 ●ええ、朝6時に起きて点呼があって。田中角栄さんが入っていた新房の舎房というのは1階に50部屋あるわけです。

 ーーずいぶん広いんですね。

 ●ひとりの入っている部屋は3畳です。それで2畳に畳が敷いてありますね。残る1畳に便所と流しがあるわけです。
 廊下の方にステンレスのカウンター付きの窓があって、もう片方も窓ですよ。だから映画に出てくる格子扉みたいなものはないです。あれはもう映画の世界で本当はきれいなものですよ。風通しはいいし。
 壁はコンクリートにクリーム色が塗ってあるんです。きれいですよ。

 ーー壁にイタズラ書きなんか、とってもできないですよね。

 ●ところがしてあるんです。もう壁といわず、床といわず、何とか一家の何某というようなことが書いてありますよね。

 ーーヤクザの人とが書くわけだ。

 ●ああいうところに入ると器用なもんですね。人間は限られた道具で、いろんなことをやりますからね。想像もできないことを。火さえ起こしますからね。まったく何もない生活の中で恐ろしいことを考えるもんです。

 刑務所の中って、暗くてジメジメしたところと思うけれど、きれいで食事もおいしいし、自由がないだけでと、入ってみたいなんて思わないでほしいものだ。

 俳優の清水健太郎さんが、また覚せい剤を使用した疑いが強まったとして逮捕された。マエがあるから今度は長く入っていなければ。タバコだってなかなかやめられない。悲しい話ではある。

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2010年8月24日 (火)

服役者よりもひどい生活を!

 調べなければならないころがあって、祖父、伊藤富士雄の廃娼運動の働きが書かれている沖野岩三郎著『娼妓解放哀話』(中央公論社刊・昭和5年6月発行)を読み直してみた。

 祖父、富士雄は大正12年に53歳で病気で亡くなっているが、この本は沖野さんが直接、祖父から話を聞き出して書いたものだ。

 森田一朗編による写真集『遊廓』(筑摩書房刊)に、こんなことが書かれている。

 「不思議なことに明治、大正、昭和を通してみて、遊廓内の写真は極めて少ない。生活の匂いのするものは皆無に等しい。写真撮影されることを拒んでいたのではないだろうか」と。

 何にも悪いことをしたわけもないのに、ただ生活が貧しいがために親にお金で売られてしまった。その廓の中での生活は悲惨なものだった。

 小学校もろくに出ていないような無学な女たちだから、樓主の言うままに地獄のような生活を強いられていたのだ。

 世間の人たちも廓の中でのことを全く知らされていないから、花魁道中のような派手なものだけを想像していたに違いない。

 今の北朝鮮の人民の暮らしみたいなものかもしれない。

 祖父はユーモアのあった人のようだ。僕の親父もその血を受け継いだのか、川柳作家として作品を残しているが、僕まではその血はつながらないようだ。

 どんなに娼婦が辛い生活を強いられていたかということを、罪を犯して刑務所に服役中の服役者と比較している。

 1.服役者は柿色の服を着せられるが、それが借金にはならない。夏、冬に対応した服を与えられるが、娼婦はじゅばんの果てまで高利の借金をしなければ着ることができない。
 2.服役者は三度食事を与えられるが、娼婦は1日2食で、昼夜働かねばならない。
 3.服役者は部屋を無料で与えられるが、娼婦は部屋代を遊客から払ってもらわなければ部屋にも入れない。
 4.服役者は決まった時間に、夜は静かに眠ることができるが、娼婦は夜分、安眠の時間もなく祝日には平素の数倍働かねばならない。
 5.18人の妊娠した娼婦は、みな8ヶ月まで稼がせられているが、服役者は妊娠した女性に対し、自動車に乗せず人力車で静かに裁判所に通わせられている。
 6.服役者は逃亡しても柿色の衣服横領の罪には問うまい。しかし、娼婦は廃業して廓の外に出るときは、その着衣は全て樓主に奪われる。もし、羽織など着て出るときは衣服横領の訴えを受ける。
 7.服役者は刑務所内での精勤次第で刑期の3分の2で仮出獄を許されるが、娼婦には、この待遇法がないばかりか、働いても、働いても借金は増えるばかり。
 8.服役者は刑務所内で働けば、少なくとも5、60円の金を得ることができるが、娼婦にはそんな望みは全くない。

 祖父の、服役者と娼婦との比較は、説得力がある。相手を傷つけたわけでなく、ましてや人を殺したわけでもない。貧しさ故に本人の意思を無視して親に売られてしまった女たちだ。

 祖父、富士雄は、体を張って、これらの女たちを自由な身にするために働き、1000人近い女たちを救い出したのだ。

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2010年8月21日 (土)

あけっぴろげで明るい少年たち

 『薔薇族』の「少年の部屋」の投稿ページを読み返してみると面白い話が載っている。

 「先生、もしかしたら薔薇族?」というタイトルで。

 「僕の担任の先生の話を聞いて下さい。担任の先生は体育の先生で背が170センチぐらいで、体育の先生の割には筋肉質ではないんだけど、ツンツンの短髪でマスクもわりと良い方なんです。
 ある体育の授業の時、「先生が面白い話をしてやる」って言ったんです。それで聞いてみると、なんとなく聞いたことがある話だなと思っていたら、ずいぶん前の『薔薇族』のマンガのコーナーで、赤ずきんちゃんのパロディー版の話があったよね。
 赤ずきんとふたりの友達が出て、さくらんぼとかまつたけとか、オオカミに入れろって命令されちゃって、最後のオチがすいかだとかいうやつ。
 その話をなんと、先生が生徒の前で話したんですよ。もう、びっくりしちゃって、まさかと思うんだけど、その先生は33歳にもなって独身だし、女の子の生徒よりも、男の子の生徒の方をかわいがったりとか、僕もけっこうその先生からかわいがられちゃっているんだけど、まあ〜、もしかしたら、先生はこの世界の人かもしれないんだよね」(横浜市・森末慎二さん大好き)

 『薔薇族』に載ってた話をネタにするなんて、先生も先生だけど、この高校生、よく先生を観察していて、こわいな。この先生、間違いなくお仲間だろうな。1988年10月号に載っていた話だ。

 「M君との4年間」という北海道のドリフト兄やんの投稿。

 「僕は高校3年生の17歳です。小学校5、6年の時、家に遊びにきたM君にエロ本を見せました。その時、M君はいきなり僕に抱きついてきて、なんと腰を動かしているのです。
 僕はその時嫌がりましたが、次第に元気ばりばりになり、わしづかみにされたので、僕もM君のものをわしづかみにしました。そんなことが月に1、2回あって楽しんでいました。
 そして、中学1年生になり、夏休みに僕は毎日のようにゲームセンターに通っていて、そこの管理をしているオジさんに、ゲームの台の上に乗せられて、オジさんに握られ、上下運動をされてオナニーを覚えました。
 M君にも早速、そのことを教えました。僕の家には裏階段があり、夜9時頃にいきなり家にM君がきて、かるく『エロ本見せて』と言い、読み出してたので、僕も一緒に読みました。
 そして、またまた僕のものが大きくなりだしたところ、M君が僕のものをつかみ、『やってみないか』と言い出し抱きしめ合い、そして果てました。
 それからずっと中学のとき1ヶ月に3回ぐらいやっていました。高校に入ってから会わなくなったせいか、M君はもう来なくなりました」

 ふたりの話もあけっぴろげで明るいので嫌らしい気持ちはしません。みんなそれぞれの体験があって、大人になっていった。

 じめじめして暗かったら、心の傷になったかもしれないが、そんな子はいなかったのでは。

 中学生、高校生が『薔薇族』を愛読してくれていたなんて。今だったらどう思われるだろうか?

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2010年8月18日 (水)

刑務所に入ったら、分類されてしまう!

 誰だって刑務所に入っていたときのことをしゃべりたくはないだろう。それなのに、僕の根掘り葉掘りの質問に答えてくれた人がいた。

 それは『薔薇族』の読者だからだろう。1985年の8月号に、全てのマスコミができなかった大スクープをすることができた。「日本人・エイズ患者に単独会見!!」。この記事を読んでマスコミが編集部に押し掛けて大変な騒ぎになってしまったこともあった。

 これは編集長として、こんなにありがたいことはなかった。

 現職のウリセン・マスター(東京・52歳)と見出しにあるが、どんな方だったのか、全く記憶にない。

 松竹で映画化された「塀の中の懲りない面々」(安部譲二原作)の風呂場のシーンのスチール写真が見出しに使われている。みんな手を湯の外に出している。それはお湯の中で、相手のモノを触ったりする人がいるので、それを防ぐための決まりのようだ。

 22ページも使っての対談記事を原稿用紙4枚の中で紹介することは難しい。僕の質問は、「男好きの人が塀の中に入った時、どんなことを考えるのか、どういうことになるのかを突っ込んでお聞きしたいわけです」から始まっている。

 ウリセンというのは、若い男をお客にお金をもらって斡旋する商売だ。18歳以上の男であれば、何の法に触れることもない。

 ただ働きたいという若者が年齢を偽ったりすると、店側としては調べるのだろうが騙されてしまうことがある。

 たまたまやめた若者が無免許運転で警察に捕まり、ウリセンで働いていたことを白状してしまったがために、マスターが逮捕されてしまった。もしかしたら同業者の密告かもしれない。

 児童福祉法違反という罪に問われたわけだが、初犯ならたいした罪にはならない。罰金ぐらいですんでしまう。だが、前科があると懲役1年という実刑をくらって刑務所に入れられてしまう。このマスターには前科があったのだ。

 ●刑務所に行きますと分類課というのがあるんですよ。

 ーーどういう人間かということを・・・

 ●分類するわけです。いろいろテストがありましてね。分類課というのは、そういう仕事をするところなんです。人間を振り分けるというか。

 ーーどういうことで振り分けるんですか。性癖とか・・・

 ●私のようなのが行った場合は、一口にホモといっても男役、女役、つまりタチとオネエがいますでしょ。オネエというのはオネエ専門のところに行っちゃうんですよ。

 ーーそれはどうやって調べるんですか?

 ●私は結局、看板しょって行ったわけでしょ。オネエさん連中も捕まる場合というのは、いろいろあるんじゃないですか。立っているとかどうのこうので。だから捕まったときにカツラを付けていたら、すぐに分かるだろうし、そういうオネエさんは、オネエ工場に行くわけです。
 私の場合はタチだから、オネエというのは結局はやらせるような人間だから、これを一般の工場に送り込んだのではまずいでしょう。夜、そういった気がないといったところでやっぱりね。

 仕分けというのは、今の政治の世界で始まったわけでなく、刑務所というところは入所してくる人を仕分け、分類しなければ、あとでごたごたがおきてしまうから。

 人を仕分ける分類課の仕事って大変な仕事なんだ。僕ならでどう仕分けされるだろうか。

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2010年8月12日 (木)

京都から励ましの手紙が

 『薔薇族』の古い読者なら「鞍嶽三馬」というペンネームで、京都から次々と面白い記事を送ってくれていた人のことを覚えているだろう。

 ネットを見ている若い人は、20数年前も前のことだから、知っているわけがない。お年は僕と同じくらい80歳近くになっている方だ。

 確か僕が経営していた「伊藤文学の談話室・祭」に、ちょくちょく顔を出してくれていたのでよく覚えている。

 レコード店を経営されていたが、事業に失敗して多額の借金を抱えて京都の方に行かれてしまった。

 三馬(みんま)さん、文章を書くのも上手だが、器用な方で、手作りで帽子だとか小物も造っている。

 京都の有名なネクタイの会社に入られて、会社が経営するネクタイの美術館の館長もされていた。ところがこの会社も倒産してしまった。

 最近、保証協会(銀行や信用金庫で借金をした時、間に入って払えなくなくなったら、銀行や信用金庫に、その借済を保証するところ)に、マンション下北沢の206号室をとられてしまった話を、三馬さんに手紙を出したらこんな手紙が返ってきた。

 「立って半畳、寝て一畳、東京で破産した男は、流れ着いた関西で再起に備えた気構えは、この一語だった。
 なにくそ、負けてたまるか!これからは裏街道を突っ走ろうと思った矢先、入社したメンズ・ファッション・メーカーでヨーロッパ研修を言い渡され、はたと困惑した。
 住民登録、旅券問題だ。バレル!それは何よりも保証協会に追われることだった。
 案の定、住民登録をしたとたん、催促状のはがきが届いた。その早いことにアゼンとした。何千万円かの催促だ。無い、あるわけがない。何しろ無一文なのだから・・・。
 それから汲々とした日々が過ぎ、15年があっという間に過ぎた。それは何よりも『立って半畳、寝て一畳』を押し通したわけだから。
 トクソクが途絶えた。やっと、笑みが浮かんだ。そして株を買い、不動産を買い、人並みの生活が復活したのだった。
 この15年間をひたすら技の習得に努めた。金があればそうはいかなかったろうと思う。飲んで遊んで、情交を重ねて、いわば俗人のあの姿勢であろう。人間、何が幸いするかわからない」

 しかし、三馬さん、よくぞ保証協会から逃げ切ったものだ。今はその頃と違って保証協会は借金取り立ての別会社にゆだねている。

 僕は、マンションを取られても、まだ借金は残る。だが、、僕の財産は全て取られているのだから、もうどんな取ろうたってないものはない。開き直るしかないだろう。

 三馬さん、このあとにゲイの有名人をバラしている。

 「新宿にあった映画館、『新宿文化』は『名画座』とともにハッテン場としてあまりにも有名だったが、その『新宿文化』の薄暗い後部で、映画監督のK・Kさんは小男で大マラだったし、作家のR・Aさんは若専の後頭部、うなじに鼻をくっつけて、クンクン香りを嗅ぐ図は、ローソクを灯した地下室で作品を書く異様さと相似た光景でした。
 作曲家のM・Mさんも若専だったり、みんな故人になってしまったのだから、バラしてもいいだろう」

 三馬さん、まだ若かったから立ち直れたけれど、保証協会、税務署との闘いはしんどいものがあるし、この異常な暑さとの闘いも乗りきなければ・・・。どうなることやら。

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2010年8月 9日 (月)

その日から、この世界への旅立ちが!

 ますます児童ポルノの規制が厳しくなってきそうだ。先日の毎日新聞の夕刊によると、「児童ポルノ対策を決定」とある。

 「政府の犯罪対策閣僚会議は27日、インターネット上の児童ポルノに対するブロッキングの導入などを柱とする〝児童ポルノ排除総合対策〟を決定した。
 児童ポルノを〝児童の性的搾取・虐待〟と位置づけ、現行法のもとで政府が取り組むべき施策を掲げている。
 総合対策決定で、ブロッキングは接続事業者らの年度内の自主的導入に向け準備が本格化する。(後略)」

 僕はネットを触らないから自分で見ることはできないが、想像するに、少年愛、少女愛の人たちが目を皿のようにして、少年や少女の写真を見ているに違いない。

 1985年(昭和60年)、今から25年前の『薔薇族』誌上には、「少年の部屋」というコーナーがあって、文字も、老眼鏡をかけても読みにくい小さな文字でびっしりと多くの中高生の投書が載っている。

 この時代の中高生は、文章力があってどの投書も長い。短いのを紹介すると、「はりさけそう!」というタイトルがついている。

 「中学2年生、張り切っています。僕はどうしてなのかわからないまま、この世界に入っていたのです。おかしいと思うのが普通でしょうが、ハテナ?
 中学1年生の時、町に遊びに行きました。このときは友達と一緒で本屋に入ったのです。ふと気がつくと、僕の目の下には、イヤらしい女の裸の写真集があったので、見つめていると変に思われると思って、横に置いてあった本を手に取ってみたのです。〝あれ!?〟と気絶しそうな気持ちでした。心臓がドキドキしておさまらないのです。
 僕は、これは面白い本だと思って、となりにいた友達に見せたのです。そうすると友達も驚いたように見ていたのです。
 そこから僕のこの世界(ゲイへの)への旅立ちが始まったと言えるでしょう。
 それからというもの、月に1回は行って、その本を見るのです。良かったときには1000円も出して買ってくるのです。少し高いとは思いませんか?900円ぐらいなら、100円おつりがくるんだけど。だから2ヶ月に1回ぐらいしか買えないのです。(おつりをもらう数秒間がイヤだという読者の気持ちを察して丁度の値段を付けていた。中学生のお小遣いでは高かったのかも)
 あの本を買うときは勇気がいりました。はっきりいって奥の方に置いてあるならいいのだけど、店の前に出してあるんですから困ってしまいます。
 話は変わりますが、僕はまだ経験がないんですよ。嘘か本当か、当ててみよう!
 答えは経験あり。それもたったの1回きり。はっきりいって未経験に近いのです。ただ会って話をして触られてフェラをされただけ。まだまだ未経験で通ります。
 でも、1回きりで、その後は何の連絡もなし。ふられたのでしょうか。僕は顔は普通だし、性格もいいのになぜだろう。もう1回、いい気持ちになりたいよ。」(兵庫県・純男)

 この少年、今ではいい親父さんになっているのでは。その後、どんな人生を歩んだのか。この時代の少年の投書を見ると、みんな明るい。

 日本が景気のいい時代だったから、少年たちの気持ちにも反映していたのだろう。今の暗い時代、しめつければ、ますます世の中暗くなっていくばかりでは。

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2010年8月 6日 (金)

80歳になっても若者に夢中になれるなんて

 「お元気になられて、本当によかったですね」という書き出しの手紙が荷物を片付けていたらでてきた。

 現在、79歳の男性でございます。僕と同じ年代の人なので驚きだが、返信用の80円切手も入っている。僕のアドバイスが欲しいと書いてあるが、どうやら僕は返事を出さなかったようだ。返事の仕様がなかったのかもしれない。

 本人は、100歳以上生きるとあるが、大正時代の生まれ。生きていらっしゃるだろうか?僕はセックスなど、とうの昔に忘れてしまっているが、元気な人っているものだ。

 「地方の読者で創刊以来の愛読者です。30年間、私と一緒に歩んできた『薔薇族』は、私の一生の内での原点です。
 現在、79歳の男性です。今までに『薔薇族』の通信欄を通じて、様々な人との出会いがありましたが、心にあった人はいませんでした。その場所限りのむなしい出会いでした。それはお互いの好みもあるので仕方がありませんが。
 そんな中で、ある人の紹介で41歳になる男と出会うことができました。職業はお堅い公務員で、よく気のつく人です。
 顔は普通、体型は太めで、かなり大きい人です。私が長い間求め続けてきた人でした。
 月1回の割合でデートしてきましたが、これからが問題なのです。『薔薇族』を通じて、かなりの男友達がいるようです。
 近く東京の友達の部屋で乱交するそうです。あっけらかんと私にしゃべるのです。返す言葉はセックス好きな人を喜ばし、ほどこしてやるんだと言います。
 正直な所は良いのですが、彼の好みは浣腸、女装、アナルは特大のパイプもOK。アナルセックスでは、女になってしまうのです。それでも私も1回、貫通しました。
 現在では、モーテルで女装させてデジカメで写真を撮っています。私ももうすぐ80歳、いつお迎えが来てもおかしくない年です。本当にお恥ずかしいお話ですが、寝ても夢、目を覚ましても、その男のことで頭がいっぱいで、本当に狂いそうです。
 演歌の世界そのものです。やっとつかんだ心の幸せ、その彼が浮気者。歴史上の有名な人物は、80歳で18歳の女性に恋をしたとか。私はおかしいでしょうか。
 この11月には、鬼怒川の温泉に一緒に行く予定になっています。なんとか今のままで彼をつなぎ止めておきたいのです。
 先生の良きアドバイスをお願いします」

 この方、日本舞踊の家元のようだ。80歳になろうというのに男に夢中になっているなんて幸せな方だ。

 それにしてもネットなんてない時代、東北の地方都市に住んでいても、『薔薇族』の通信欄で、多くの仲間と出会っていたということ。地方に住んでいる人でも文通欄を通じて仲間を見つけられるようにしたいという僕の念願は達していたわけだ。

 僕もこの方と同じ年齢になってしまったが、人を恋するという気持ちだけは持ち続けたいと思ってはいるが。

 こんなに若い男に狂っている人に、アドバイスの仕様はなかったのでは。狂ったように夢中になっているときが一番幸せなので、そんなに先のことまで考えない方が良いのではと答えるしかない。

 手紙と同封されていた80円切手は、このブログの原稿を送るのに使わせてもらうことに。

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2010年8月 4日 (水)

行動を起こさなければ、何も始まらない!

 昭和46年に『薔薇族』を創刊したのは、夏の頃だったろうか。もう忘れてしまったが、いろんなマスコミが取り上げてくれて、お堅い「週刊朝日」までが、創刊を報じてくれた。「人生薔薇模様」のコーナーに、「踏み出せぬ一歩」と題して投稿してくれたのは「大阪・無名士」さんだった。

 なんと大阪から『薔薇族』を購入するために、わざわざ上京したというのだから驚きでもあり、感謝の気持ちでいっぱいだった。この大阪の人だけではなく、何時間もかかって上京した人も多かった。

 「昭和46年秋、ある銀行のロビーで、何気なく手にした『週刊朝日』のコラムに、男の雑誌『薔薇族』の創刊を取り上げた記事を発見した時、私はわが目を一瞬疑った。
 心の片隅で、そのようなものを求める気持ちはあったけれど、その方法、手段を何も知らなかった。
 『あった、やっと見つけた』という感情のたかぶりとともに、その時、私は自らの男性指向の思いをはっきり意識した。
 いても立ってもいられない気持ちで上京し、上野駅のホームの電話帳で、第二書房を探し出し、どこで売っているかを聞いた。
 それから一ヶ月おき(当時は隔月刊だった)に、今はもう廃業してしまった、銀座の大雑堂まで往復三時間、1000円の交通費をかけて通い、『薔薇族』を手に入れ続けた。
 書店員と客の視線を浴びて、まさに清水の舞台から飛び降りる心境だったけれど、こういうたぐいの情報を手に入れる術を他に知らなかった当時の私にとっては、『薔薇族』の一冊は、まさに至宝だった。
 一行の広告も載せず、真摯にホモに取り組んだ『薔薇族』は、この道に孤独な私が、コミュニケイトできる唯一の友人であり、鬱積するストレスのはけ口だった。
 毎号掲載される通信欄を読みながら、私は何度も手紙を書こうとしたことだろう。しかし、田舎の学生下宿ゆえ、プライバシーが漏れてしまう危険性を考えれば、手紙を出す勇気を持つに至らなかった。
 ただ想像を逞しくして、グラビアの美少年を眺めながら、下宿の布団の中で、一人裸になってもだえつつ、幾度も射精した。(中略)
 銀行で『薔薇族』の存在を知ってから早くも6年、私の26歳代もあとわずかで終わろうとしているのに、私の思いは何も具体化されない。
 手を出してチャンスに挑めば、あるいは思いを叶えることができたかもしれない。でも、どこかで、このようなことが露見して、万一の事態に立ち至ることになるかもしれないと思うと、一歩も踏み出すことはできない。
 今ではもう半ばあきらめて、毎月発行される『薔薇族』を読みふけり、ひとり夢想の世界をさまようことが分相応と心得ている。
 今夜もまた、今朝の満員電車で乗り合わせた、うなじの美しい長髪の、あの高校生を想い起こしながら、私はひとり、青春への郷愁に満ちた、美しいメルヘンの世界へ昇ってゆく。」(大阪・無名士)

 大阪と記しているが、6年前は東北の方に住んでいたのだろう。こんな人が今どきいるかと誰しもが思うかもしれないが、行動を起こす勇気がなくて、時を過ごしている人は今でもいるのでは。

 僕は勇気を出して行動しようと叫び続けてきたのだが。ヤナジュンの「やらないか!」という呼びかけを、今こそ声を大にして叫ぶときではないだろうか!

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