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2010年8月12日 (木)

京都から励ましの手紙が

 『薔薇族』の古い読者なら「鞍嶽三馬」というペンネームで、京都から次々と面白い記事を送ってくれていた人のことを覚えているだろう。

 ネットを見ている若い人は、20数年前も前のことだから、知っているわけがない。お年は僕と同じくらい80歳近くになっている方だ。

 確か僕が経営していた「伊藤文学の談話室・祭」に、ちょくちょく顔を出してくれていたのでよく覚えている。

 レコード店を経営されていたが、事業に失敗して多額の借金を抱えて京都の方に行かれてしまった。

 三馬(みんま)さん、文章を書くのも上手だが、器用な方で、手作りで帽子だとか小物も造っている。

 京都の有名なネクタイの会社に入られて、会社が経営するネクタイの美術館の館長もされていた。ところがこの会社も倒産してしまった。

 最近、保証協会(銀行や信用金庫で借金をした時、間に入って払えなくなくなったら、銀行や信用金庫に、その借済を保証するところ)に、マンション下北沢の206号室をとられてしまった話を、三馬さんに手紙を出したらこんな手紙が返ってきた。

 「立って半畳、寝て一畳、東京で破産した男は、流れ着いた関西で再起に備えた気構えは、この一語だった。
 なにくそ、負けてたまるか!これからは裏街道を突っ走ろうと思った矢先、入社したメンズ・ファッション・メーカーでヨーロッパ研修を言い渡され、はたと困惑した。
 住民登録、旅券問題だ。バレル!それは何よりも保証協会に追われることだった。
 案の定、住民登録をしたとたん、催促状のはがきが届いた。その早いことにアゼンとした。何千万円かの催促だ。無い、あるわけがない。何しろ無一文なのだから・・・。
 それから汲々とした日々が過ぎ、15年があっという間に過ぎた。それは何よりも『立って半畳、寝て一畳』を押し通したわけだから。
 トクソクが途絶えた。やっと、笑みが浮かんだ。そして株を買い、不動産を買い、人並みの生活が復活したのだった。
 この15年間をひたすら技の習得に努めた。金があればそうはいかなかったろうと思う。飲んで遊んで、情交を重ねて、いわば俗人のあの姿勢であろう。人間、何が幸いするかわからない」

 しかし、三馬さん、よくぞ保証協会から逃げ切ったものだ。今はその頃と違って保証協会は借金取り立ての別会社にゆだねている。

 僕は、マンションを取られても、まだ借金は残る。だが、、僕の財産は全て取られているのだから、もうどんな取ろうたってないものはない。開き直るしかないだろう。

 三馬さん、このあとにゲイの有名人をバラしている。

 「新宿にあった映画館、『新宿文化』は『名画座』とともにハッテン場としてあまりにも有名だったが、その『新宿文化』の薄暗い後部で、映画監督のK・Kさんは小男で大マラだったし、作家のR・Aさんは若専の後頭部、うなじに鼻をくっつけて、クンクン香りを嗅ぐ図は、ローソクを灯した地下室で作品を書く異様さと相似た光景でした。
 作曲家のM・Mさんも若専だったり、みんな故人になってしまったのだから、バラしてもいいだろう」

 三馬さん、まだ若かったから立ち直れたけれど、保証協会、税務署との闘いはしんどいものがあるし、この異常な暑さとの闘いも乗りきなければ・・・。どうなることやら。

Photo

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