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2010年9月16日 (木)

サインのない、寺山修司君の原稿を発見!

 この夏、息子夫婦と小3の男の子の孫と女房と5人で女房の古里、新潟県弥彦村の別荘にしばらくぶりに息子の運転で行ってきた。

 ありがたいことに、ひざに人口ひざを入れる手術をしたおかげで、東京都から身体障害者手手帳を頂いている。

 「変形性関節症による左下肢機能障害4級」と記されていて、この手帳を持って自分名義のクルマで高速道路を走ると料金が半額になる。

 燕三条インターチェンジまでの料金は6500円なので、、その半額の3250円ですむ。自動車税も免除され、都バス、都営地下鉄は無料、タクシーは1割引だ。本当にありがたい話ではある。

 息子たちは海水浴に行ったり、釣りに行ったりのお遊びだが、僕は暑さの中を汗水流して積み上げられた段ボールの山をくずして、捨てるものと残すものを選り分けなければならない。

 75年も住んでいた家と土地だ。親父の代からの荷物で引っ越しを急がれていたので、選んでいる時間はなく、段ボールに積み込んでトラック何台もで運び込んだものだ。

 中にはお宝もあるので、いちいち確かめながら選り分けるのだから、なかなかはかどらない。

 『薔薇族』が50号を出した時に、寺山修司君が、「薔薇族50号によせる読者へのオマージュ。世界はおとうとのために」という詩を贈ってくれた。
50

 この詩は、読者のためというより、日本のいや、世界中のゲイのために贈ってくれた詩といえるお宝だ。

 そのナマ原稿が二度も引っ越しをしたので、どこかにしまい込んでしまって、、どうしても見つからない。ずっと探し求めていたのだが。

 50号というと、1977年3月号だから、なんと33年も前のことになる。寺山修司君が41歳の時のことだ。年譜を読むと、この年には、西武劇場プロデュース「バルトークの中国の不思議な役人」を作・演出。映画「ボクサー」公開。スイス、オランダ、アムステルダムで「寺山修司写真展」開催とある。

 寺山君、まさに多才で、いろんなジャンルの仕事をこなし続けている。
Photo


 京都大学の大学祭に呼ばれて行ったおりに寺山君に出会ったが、そのとき、すでに顔色が土色だった。1983年、47歳という若さで亡くなってしまった。この詩を寄せてくれた6年後のことだ。

 寺山君とは、そう何度も出会っていないが、古里の青森を18歳の時に高校を卒業、早稲田大学に入学した。

 「短歌研究」に応募した50首が編集長、中井英夫さん(この方はゲイの人だ)の目にとまり、特選になった。「チェホフ祭」(原題は父還せ)だ。

 その頃、僕も短歌を作ることに夢中で、仲間たちと「大学歌人会」を興し、僕の企画で「十代作品を批評する会」を共立女子大学で寺山君を招いて開いた。

 1954年12月11日のことだ。記念写真には、前列に寺山君と並んで目をつぶった僕が写っている。

 そんな因縁のあった寺山君。ナマ原稿を見つけることに執念を燃やしていた。それがなんと段ボールの山の中から見つけ出すことができたのだ。

 ちゃんと清書をして、原稿用紙のマス目いっぱいに濃い鉛筆で一字、一字、丁寧な文字で書いている。寺山修司と印刷された原稿用紙に書かれているが、なぜかサインがない。これは意識してサインしなかったと僕は彼の心の中を想像しているが...。

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コメント

伊藤様、はじめまして

寺山修司のその詩を読んでみたいです

薔薇族50号を買わないと読めないのでしょうか?

投稿: 増良タケオ | 2010年9月18日 (土) 16時41分

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