ホモでない男でも、若い子にはチヤホヤ。
刑務所の話が続くと、どうかなと思うけれど、22ページも使ってのインタビュー記事、これは貴重なものだ。『薔薇族』だからできたことで、刑務所の中での話など、語ってくれる人なんているものではないから。
いよいよ刑務所の中での囚人同士のセックスの話を聞いてみた。
ーー拘置所生活が1ヶ月で、府中刑務所に移され1年間いたわけですね。前のある人なんていうのは、医者でいえばカルテみたいなものがあるわけですか?
●ええ、あの世界では身分帳というんですよね。身分帳が残っているはずだから、前の身分帳で分類すれば、一番簡単だと思うけれど、またやるんですよ。
東京拘置所で分類をして、それによって舎房がみな替わるわけです。雑居に入れるか、独居に入れるかを決める。独居というのは、一人で入る独房ということね。雑居というのは、だいたい8人から10人が一緒に入るところなんです。
ーー自分はこういう人間だと言っちゃうわけですか?
●言っちゃうんです。そうすると当然、お前はカッパか、アンコかということになります。刑務所でいうカッパというのは、この世界でいえば、タチ、アンコというのはオネエということです。
本当のことをいったら、雑居へ入れられちゃいますからね。身体に刺青か何か入っているのを見ると、ムラムラッとくるんですよね。もうこれで自動的に独居ですね。
ーー26、27歳の人って少ないでしょう。
●少ないです。50人から70人ぐらいいる工場の中に、1人か、2人いるかです。
ーーそういう若い子は大変ですね。狙われちゃう。
●ああいうところへ行ってみると、よくわかるんですけど、シャバでは絶対にホモでない人ね。本人が意識しているかどうかわからないけれど、26歳の坊やにはチヤホヤしますよ。
ーーかわいがっちゃう。
●ええ、あらゆる面で。
ーー不思議な感情ですね。
●我々が狙う目とは、また違いますけれど、でも、一種の同性愛的感情ではあると思います。
ーー中でセックスするとかはできるんですか?
●やっぱりできますよ。
ーーどうやってやるわけ?
●夏は難しいですよ。冬場ですと、とにかく布団をべったりとくっつけて寝ますでしょ。掛け布団は当然重なり合いますからね。
ーー手を入れてもわからないですね。
●府中では、ちょっと規律が厳しいから手をあそこに伸ばすぐらいならできますが、尺八をやるとか、バックをやるだということはちょっと難しいんじゃないですか。よその刑務所ではありますよ。
ーー刑務所って、全国にいくつぐらいあるんですか?
●県庁所在地には必ずあるんじゃないですか。面白いですよ。豚を飼っているところは豚とやるというから。トンシャというんですよ。
ーービデオだと看守とデキちゃうなんてストーリーがあるけど、そういうことはあるんですか?
●看守に多いんですよ。
ーー本当に多いんですよ。ある刑務所で若い看守とキスじゃないけど、あめ玉を口移しでもらってましたよ、私。かわいいんですね。当然出てからやりましたよ。関係を結びました。出てから。
まだまだ話は、これから佳境に入るんだけど、刑務所の話はこのへんで。
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