よしもとばななさんの「もしもし下北沢」が単行本に!ーー9月24日、毎日新聞社より刊行ーー
小説を書ける人っていいなと思う。作家のよしもとばななさんが毎日新聞に連載していた小説「もしもし下北沢」が完結して、毎日新聞社から単行本化され出版された。
僕は、鈴木琢磨さんという毎日新聞の記者が毎週月曜日の夕刊に「酒に唄えば」というコラムを書いているのを読むのが楽しみで、毎日新聞をずっと購読している。
おそらくネットで、僕のブログを読んでくれている人は、毎日新聞、いや新聞を読んでいないだろうから、よしもとばばばさんの「もしもし下北沢」を読んでいないに違いない。
よしもとばななさんは、下北沢の近くに住んでいて、いつかはっちゃんの古本屋で、僕のコレクションを展示して、販売したことがあったが、そのとき、よしもとさんが、カリフォルニアのフルーツのラベルを気に入られて、2点購入してくれたということをはっちゃんから聞いていたので、ぜひ一度お会いしたいものだと思っていた。
9月12日の日曜日、下北沢の南口商店街のピュア通りで、フリーマーケットが開かれ、、よしもとばななさんが「もしもし下北沢」のイラストを担当していた大野舞さんが製作したカレンダーなどのグッスを販売されると毎日新聞に記事が載っていた。
よしもとばななさんに、このチャンスにお会いできると楽しみに、この日を待っていた。今、住んでいるマンションからは下北沢に出るのが遠くなって、よほどのことがないと下北沢に出る機会が少なくなっていた。
本当のことを言うと、「もしもし下北沢」は毎週土曜日の夕刊に、1ページのほとんどを使って載せられていたが、最初の2、3回は読んだが、それからは「本になったら読むか」と思って読まなくなっていたのだ。
第一、よしもとさんの小説も、一度も読んだことがない。よしもとさんの作品だけでなく、本そのものを読まない人なのだからどうしようもない。
フリーマーケットの当日、11時半頃出かけたら、まだ店を出す準備の最中だった。喫茶店で30分ほど時間を過ごして出かけてみたら、いつもより出店者が、暑さのためか少なくて寂しいフリーマーケットだった。しかし、さすがによしもとばななさんのグッズを並べているところは、サインを求めるお客さんが行列をして待っている。
その人がよしもとさんか分からないので、はっちゃんに聞いたら、髪の毛の長い人だという。はっちゃんに紹介してもらおうと思ってそばに行ったら、よしもとさんの方が僕のことを知っていて「よくお見かけしますね」と言われ、イラストレーターの大野舞さんを紹介してくれた。
思想家の吉本隆明さんの次女だそうなのでおかたい、とっつきにくい人だと思っていたら気軽に話せる感じのいい方だった。
一度家に戻って、僕の著書の「裸の女房」と「編集長秘話」の本にサインをし、カメラを持って出直した。
はっちゃんにカメラのシャッターを押してもらって、すぐにカメラ屋に行って現像して、また写真をよしもとさんに届けた。なんと3度もお会いしてしまった。なんだか以前から知っていたような親しみさえ感じてしまって。
よしもとさんは、1964年、東京生まれの46歳とある。僕は78歳、生まれた時から下北沢に住んでいるのだから、南口の商店街には4、5軒しか店がなかった頃から知っている。どれだけこの街が変わっていったことか。
骨董屋さんだったピュア通りの古い建物の露崎商店がなくなって、7階建てのビルになってしまったことを嘆いているよしもとさん。下北沢はどんな街になっていくのだろうか?
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