山川純一君に感謝!みんなに助けられて本が出せました!
かつて10数冊の本を出してきたが、今回の僕の著書『やらないか!「薔薇族」編集長による極秘的ゲイ文化史論』(彩流社刊/本体価格1800円)ほど、原稿を出版社に持ち込んでから、こんなに時間がかかったことはない。
今の時代、急速に出版事情が悪化したためといえる。本を出すことも大変だけど、書店に並んだとしても、その半分近くが返品されてくるのだからたまったものではない。ネットに押されて本を買わなくなってしまったからだ。
印刷所の職人さんが、鉛(なまり)を溶かして作った活字を一本一本ひろって組んでいく。これは大変な作業だった。読みにくい字を原稿を見ながら活字を拾う。だから組代というのが一番お金がかかったものだ。それを増刷する時に使うための紙型というものがとってあり、そこに鉛を溶かして流し込み、また印刷することができた。これは実物をお見せしないと理解できないだろう。
有楽町のかつて朝日新聞社の本社が建っていたところは、西武デパートになっているが、その上の方に朝日新聞社の社員か、OBが使うサロンがある。一般の人が入っても文句は言われないと思うが、そこの壁に昔使用した新聞の紙型がはってあった。
ブログに使った原稿は、またワープロで打ち直すのかと思ったら、なんとどういう作業をするのかはわからないが、そのまま使えるというのだから驚きだ。
3社に断られ、やっと彩流社が本にしてくれた。渋谷の東急プラザの5階、紀伊国屋書店の前にある喫茶店「SHALIMAR」で、彩流社の河野君が3日の午後1時、見本を10冊持って届けてくれた。
今度ほど出来上がった本を手にして嬉しかったことはない。難産の末にやっと生まれた本だからだ。
装丁も僕のアイデアで作ったものだ。祖父の血を受け継いでというのが、この本のテーマになっているので、表紙には救世軍の軍服を着た祖父の写真を表側に、裏側には僕の写真を入れた。
僕は本を出すたびに必ず出版記念会を開いてきた。ほとんどがホテルの宴会場でだったが、、今回は昨年の6月、銀座で唯一生き残り、昭和のレトロなムードを持ち続けているキャバレー「白いばら」で祝う会を開き好評だったので、今年も「白いばら」に決めた。
ただ会費を1万円頂かないと催すことができない。11月27日(土)、午後4時受付、7時終宴で、生バンドの演奏を聴き、豪華なショウも観れ、ホステスさんもそばに座ってサービスしてくれるのだから、決して高くはない。ひとりでキャバレーに入ったら、1万円というわけにはいかない。よし参加してみようという方がいたら、メールで申し込んでほしい。もっと気軽にという会も考えている。11月21日(日)、午後1時から3時まで、下北沢の南口の「ワンラブブックス」で、僕も出席してささやかな祝う会を開く。
この店のご主人「はっちゃん」は、よしもとばななさんの小説「もしもし下北沢」(毎日新聞社刊/本体価格1500円)の中にも登場しているが、よしもとさんのサイン本も置いてある。
僕の本はアマゾンとか書店に注文して頂ければ取り寄せてくれる。
はっちゃんの店は、世田谷区代沢2-1-3、ワンラブブックス。下北沢の南口に出て商店街を歩いてくると、右側に「王将」がある。その前の「膳場八百屋」の横を曲がると、すぐ左側にある。電話は3411-8302、ワンドリンク付きで会費は1000円だ。
★『薔薇族』の注文の方法は、郵便局で千円の定額小為替を作ってもらってお送りください。〒155-0032 東京都世田谷区代沢2-28-4-206 伊藤文学
★新しく『薔薇族』を置いてくれる古本店・「ビビビ」が下北沢にあります。〒155-0031 東京都世田谷区北沢1-45-15 スズナリ横丁1F・北沢タウンホールの筋向いです。読者好みの古書が沢山置いてあります。電話03-3467-0085です。
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